夢違

著者 :
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レビュー : 451
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100608

感想・レビュー・書評

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  • 夢が可視化できるようになった世界。
    夢判断士の野田は、ある小学校で起きた集団パニックの原因を探るため
    児童の夢札を分析していた。
    そこにたびたび登場する、古藤結衣子。
    時を同じくして、小学校で神隠しが発生し、古藤結衣子の目撃情報が入る。
    彼女は死んだのではなかったのか。
    彼女が児童の夢に登場するその意味は。
    なぜ不可解な事件が連続して起こるのか。
    不可解な事件と彼女の関係は。

    細かく設定が練られている部分もあれば詳細説明がない部分も多く、
    もっと知りたいと思うからページが進みました。
    この感じ久しぶりだ。

    以下ネタバレですが。
    最後、彼女は目覚めたのでしょうか。
    目覚めたと思いたいけど
    筋力が衰えているのに2日後に軽い足取りで歩けるのかな。
    でも、目覚めなかったら、夢違観音に行く意味はないよね。
    相変わらず消化不良感はあるけど
    恩田作品の中では美しくまとめたりドルストーリーだと思います。

    集団パニック、若干のオカルト、
    恩田さんのマスコットキャラ:八咫烏。
    まさか。まさか。満開の桜を嫌うキャラクター。
    多作品と素材が似通ってきちゃうのが残念。
    でも存分に楽しみました。恩田さん大好き。

  • 久々に恩田陸さんの世界に入ったという感じがしました。
    夢が可視化できる世界になると、今まで目に見えなかったものも可視化できるのかもしれないというところとか、生きているのかどうかわからない中心人物を追う人々と不意に起こる神隠し。
    夢はどこからやってくるのか。外からかもしれないし、自分の中にあるのかもしれない。
    そんな夢を可視化する機械、獏を使う人、解析する人など、実際には不可能だとわかっているけれど、どこかリアルに感じて読むのが止まりませんでした。
    できればいい夢だけを見たいと誰もが思うのでしょうが、なかなか難しいですよね。

  • 尻すぼみ。

  • あれ、奥さんは…と思ってしまったラストでした。相変わらず最初はすごい引き込まれてラストは消化不良感があります。

  • ホラーともミステリとも幻想文学とも言いがたい雰囲気。これぞまさに恩田陸。
    ざわざわした不安感、不穏な気配。この空気感こそ恩田陸の素晴らしいとこだと思うんです。最近の作品ではなかなか出会えなかったから久しぶりに浸れて嬉しいかぎり。
    そして謎は謎のまま、モヤっとして終るところも相変わらず。ラストの放り投げっぷりもさすがです。すっきり解決すれば間違いなく評価は5になるんだけど。笑
    個人的にはラブ要素はいらなかったかなぁ、と。こじつけた感があってその辺は微妙だった。

    「夢札を引く」という表現がとても好きです。
    夢の可視化…面白そうだけど見たいような見たくないような。間違いなく見られたくはないね。

  • 何だろう、このジワジワとくる怖わさ。
    途中で止められず、先が読みたくて、かなり厚い本でしたが
    一気に読了。
    結衣子が夢違いを願った先にあるのがあのラストだとしたら
    主人公くんは夢の世界と、現実世界のどちらで生きることに
    なるのだろう。それとも第3の世界が広がるのかしら。。。
    そんなことを思った。

  • 夢と集団無意識の関連性や可能性を示唆した心理的ホラーと言えばいいのか。
    科学が発達すればするほど、見えないモノが見えるようになる危うさが、想像するだけで怖い。

    緩急ある文章で、非常に読みやすい。分厚いのに。
    夢との境界線で行き来する主人公の悩ましさや、結衣子の霧の様な不確かな存在が、物語の怪しさに繋がっている。

    ドラマの原作になっているが、話は違うので、楽しめる。

  • ドラマとはだいぶ違う話だったんですねぇ
    別物として見れば楽しめたかな
    夢か現実かの危うい感じが好きですね

  • 最初はミステリっぽく感じ、
    次にホラーだと思い、最後にラブストーリー!
    恩田さん独特の雰囲気を持った作品です。
    予知夢を見れる女性 古藤結衣子。
    死んだはずの彼女を追いかけて物語は進んでいき、
    ドキドキワクワクゾクゾクしながらページをめくり、
    夢か幻か、はたやパラレルワールドか、
    不思議な感覚に包まれていた。
    雰囲気に呑まれて一気に読み終えましたが、
    よくよく考えると結末がもやもやします。
    古藤結衣子は自分の悪い予知夢を変えるために
    努力していた筈なのに途中で諦めたのでしょうか?
    結局、何一つ解決していないような…。
    それにもかかわらず、結末が気になって、
    どんどん読ませる文章力。
    小説の世界に完全に引き込まれました。
    ラストを理解できて終われるか不安があったけど一安心。
    楽しい読書体験でした。
    それにこれは寝ている時に見る「夢」がテーマだけど、
    誰かの夢を視覚化したり録画したり、
    他人の夢に入りこんだり。
    夢って潜在意識が働いてるなって感じたことはあるし、
    こんな研究が実際にどこかで進んでいても不思議じゃないと思います。

  •   恩田さんの不思議な感じが好きで読んでいて楽しかった。しかし、結末がいまいちわからない。多くのレビューにもあるように、奥さんどうなった?というのも気になる。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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