夢違

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 2240
レビュー : 451
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100608

感想・レビュー・書評

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  • 4月29日。結局、読破できず……。

    破線の下↓を書いたのが、4月22日。
    時間は充分あったのだが、なにせ『腎結石』の痛みが、薬を処方してもらったおかげで、なんとか悲鳴や絶叫ほどではなくなったものの、毎日毎日、寄せては返す波のごとくやってくるものだから、なかなか捗らず、途中で読むのをやめた。
    100Pほど読んで結局図書館に返却してしまった。
    思うに、私はホラー系小説は苦手なのだとあらためて悟った。
    (自分でも不思議だ。怖いのが嫌いなわけではない。映画なら全然大丈夫なのに。あの残忍極まりない”SAW”シリーズなんて大好きで全て観ているのだから)
    たしか以前にも恩田陸さんのこの系統の本に挑戦したものの、最後まで読みきれず断念したことがあった。
    彼女は小説家として多彩な能力の持ち主で、様々なジャンルの作品を書いているのだが、つまるところ面白いと心から思えたのは『夜のピクニック』だけなのだ。
    いわゆる純粋な青春小説とでも言うべき作品。
    これ以外の系統の作品は私には合わないのだな、たぶん。
    小説など、皆が面白いという作品なんてホントに稀なわけで、好き嫌いがあって当然なのだ。
    そんな当たり前のことを今回当たり前に思った。
    どうにも物語世界に入っていけなかった。
    『夢札』? 「はあ? なんのこっちゃい」みたいな感じで、自分なりに頑張ってみたのだが、どうしてもその先を積極的に読みたいと思えなかった。
    仕方ないですね。別にこの本のレビューを書くのは私の仕事でもないですから。
    好みに合わない本を苦しみながら無理に読む必要もないわけで。
    ということで、恩田陸さんの本は、これからは内容をよく吟味してから読むことにしよう。
    はあっ……。

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    「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読了後、さっそくこちらに取り掛かっております。
    予想通り2冊同時に同じ日に借りられたので。
    29日までに返却しなければならないので、急いで読まないと。
    文章ばかりだと目が疲れるよなーと思い、間にアニメでもと「おおきく振りかぶって」のDVDを1巻から借りてきたら、最初のほうは見てなかったことに気づき、面白過ぎて、結局9巻まで借りて全部見てしまった。
    旧作DVDは100円だから、ついつい気軽に借りてしまったのだ。
    そんなわけで、時間を有効に活用しないと読みきれない怖れがある。
    しかも、恐れていた『石』が再発。
    腎臓結石の痛みは、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のレビューに書いたように、半端な痛みではない。
    発熱もあるし、具合も悪くなる。
    本読む気力も失せ、激痛で悲鳴をあげたり唸ったりしながら、夜中1時間おきに目が覚める。
    朝起きても寝不足で疲労困憊。昼間でも突如訪れる激痛。
    もう勘弁して欲しい。頼むから許してくれえ、石クンよ……。
    他にも借りている本が数冊あるが、『夢違』読了を最優先しないと。
    だって、これを途中で返したら、予約待ちがおおいので、次に借りられるのは数ヶ月先になってしまうわけだから。
    かといって、他のレビューも書かなきゃいけないし。ぎゃおー。痛い……。

  • 2012.04.03. 予約して、やっと借りたら表紙が気味悪い。ぞっとしつつ読み進めると、想像以上に怖くて、どうしよう…と思い悩む。正体不明の怖いものが、確かに眼前にいるんだけど靄に隠れてよく見えない。だけど、気配は濃厚で無視するのも危険…そんな雰囲気のまま、恐るおそる読む。読めば読むほど、怖いというよりは、薄気味悪いので、いったん強制終了。とてもじゃないけど、この表紙は、枕元にあったら怖い。寝る前に読むなんてもってのほか。ブツ切れのイメージを、次々に手渡されるよう。手触りとしては、恩田さんの「Q&A」に似てる、と思ったけど、読了してみると「月の裏側」や梶尾さんの「OKAGE」に近いかも。後半~ラストにかけては、ややファンシーというか、ゆるく終わってしまって残念。前半の緊張感が続けば、★5つなのにな。

  • 「そう。彼女のために夢札が開発されたのかもしれない。彼女ただ一人をこの世に送り出すためだけに」

    ラスト50ページの盛り上がり方が異常!後半はぐいぐいのめり込まされた。
    ファンタジーの奇才・恩田陸の最新作。
    でも、舞台は日本だし時代はほぼ現代だしと、期待と違う設定。
    なんというか、僕の思う恩田さんの良作には、
    資本主義的な要素がないものが多いのでそう感じたわけです。
    ビルとか企業とか似合わないようなイメージ。どちらかといえば、
    現在文明から乖離した世界で独自のルールに縛られるのが素敵だと。
    妄想力大爆発な、作家の作家たる所以を見せ付けられるのが好き。
    なんだけど、なんだけどこれは凄い。
    古藤結衣子というひとりの女性に纏わる人たちの真相が
    徐々に暴かれ始め、真相を知った瞬間に加速する。よく構成練ったよなあ。
    主人公含め、キャラに特徴があまりないのも古藤結衣子の存在感を増している気がする。
    ああ、良作でした。
    ちなみに、村上春樹の代名詞が「やれやれ」なら、恩田陸は「まさか。まさか。」だと思う。笑

    夢を可視化し、心理状態を分析、診断する「夢札」の技術。
    夢診断士である浩章は、ある時から予知夢を見る女、古藤結衣子の亡霊を見るようになった。ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」が鳴り響く。
    時を同じくして、特定のクラスで発生する集団白昼夢と神隠し。
    夢札を通じて原因を調査する浩章は、山科早夜香の夢札に古藤結衣子を見つける。
    蔵王堂。木蓮寺。警視庁の岩清水とともに、古藤結衣子の縁の地を訪ねる浩章は
    予知夢を見ながらにして事故死した真相と、夢診断士の「病気」を知る。
    夢を人類が共有できる世界で起きる、夢のようなストーリー。

    「夢は外からやってくる」

    「眠り姫の目を覚まさせるのは王子に決まっている」

  • 怖かったのでホラーにカテゴライズ。
    夢判断という主題と文章が好きなので、★高め。
    消化不良ですが…それもまた一興か。

  • 眠った時に見る「夢」を映像として再現して見ることができるようになるという設定。
    そう書くと、自分の夢を見られちゃうなんて恥ずかしいわという気分になるけれど、この物語はけしてそんなうれしはずかし♪な雰囲気ではない。
    あくまでもSFっぽいミステリーっぽい、ホラーだ。

    最初の章の「幽霊」を読んだ時に、ゾクッがマックス最高潮に達してしまった。
    続きを読むのが怖すぎてつらい…。
    でも、続きを読まないと気になって眠れない…(いや、サクッと寝ましたけれど)
    ストーリーの中で、ラスト以外は少しも気が休まる瞬間がない。
    「古藤結衣子」という予知夢を見てしまう人が、とある事故で亡くなったのか亡くなっていないのか。
    彼女の気配がいたるところで感じられるのだ。
    どこからともなく聞こえてくる音楽であったり、窓ガラスに映るものであったり、監視カメラの映像であったり、子供たちの夢の中であったり、さっきあったはずの花が違うものに変わっていたり、その花の匂いがふっとしてきたり、突然音もなく少女が教室に現れたり、神隠しのように人が消えてしまったり、吉野の桜が夢にも現実にもパッと広がったり、霧で前が見えなくなってその中に… とか
    もう、とにかくゾクッの連続で、ここまで五感を刺激してゾクッとさせる恩田氏を、改めて尊敬してしまう。

    しかし伏線がありまくるわりに、その回収もれが多くて最後まで読んでもスッキリしない。
    結局、山科早夜香という少女はなんだったのだろうか?
    忽然と消えた奈良の学校の子供たちは、なんで消えてなんでまた現れたんだろうか?
    このスッキリしない感じがいかにも恩田氏という気もするが、スッキリさせてくれたほうが読後感はいい気がする。

    ちなみに最後のほうの舞台が、以前住んでいた奈良だったので、情景が浮かんでイメージしやすかった。
    あと、表紙の絵が見れば見るほど怖すぎる!!
    朝起きたときに最初に目に飛び込んでくると怖いので、ソファーの上に本を置いておくも、クッションで隠しておいた私だった。

  • 良くも悪くも恩田さんぽい作品。
    何ともいえない不穏で怖い雰囲気に惹きつけられ一気に読めるんだけど、最後にいつも通り、曖昧ですっきりしない結末が待っています。
    確かに雰囲気作りは抜群で、他の人の感想にもあるように結末はそれぞれが感じ取ればいいのかも知れないけど、それにしては提示される伏線が意味ありげ過ぎだし、回収されなすぎ。

    まあでも悪いラストじゃないけど・・・。
    映画「エターナルサンシャイン」を少し思い出しました。

  • 久しぶりの恩田さんの最新作!
    期待を裏切らない恩田ワールド。夜中に読んでいると本当に怖い!恩田さんの本は結末云々というより、その過程で読んでいる人をゾッとさせるのが本当にうまい。あんなに怖かったのに、蓋を開けてみるとすごく他愛無いことだったりするんだけど、それでもあんなにも雰囲気たっぷりに怖がらせてくれるんだからすごい。

    恩田さんらしさを存分に楽しめる一冊でした。面白かった!

  • 久し振りに、背中がゾクゾクするような作品を読みました。

    夢をデータとして保存し、見ることが出来るようになったという設定のお話しです。


    テイストとしては、スティーブン・キングの「霧」と鈴木光司の「リング」をミックスして、さらに現実味を持たせた感じ。

    夢がデータとして視ることができるという不思議な設定だけど、読んでいるうちに、あり得るかも…と思えてくるから、また不思議です。

    そんなSFチックなネタですが、さまざまな神秘を織り交ぜながら話はすすみます。

    死んだはずの、予知夢をみる女性。
    小学校でおきた集団白昼夢。
    子どもたちがみた夢に共通して現れる、三本足の八咫烏。
    そして霧とともにおこる集団神隠し…

    悪夢を、変えられたらいいのに。


    不気味さを演出する点で恩田さんに敵う人はいないと思います。

    とくにラストシーン

    あれをハッピーエンドとして見られるかどうかは、読み手次第ではないでしょうか。

    私は後からちょっと怖くなりました。。

    不思議な雰囲気にどっぷり浸かりたい人には、特にオススメです。

  • 夢を視覚化して解析できるようになった近未来の日本。久々の恩田陸さんの長編小説の主人公は、その解析・夢判断を仕事とする浩章。彼が仕事仲間と取り組んだ「夢札」は・・・??


    浩章の兄の婚約者だった結衣子は幼いころから「予知夢」を見る女性だったのだが、その夢が明日実現するのか、数年後なのか、はたまた、過去においてのことだったか、が特定できない、という辛さを抱えていた。災害や事故が起こるのを夢で知っても、未然に防ぐことができない彼女を見つめ続けた浩章は、プロの夢判断師になる・・・。

    そして、日本各地の小学校で集団白昼夢事件が頻発する。1つのクラスだけが、突然パニックに襲われ、泣きわめきながらグランドに逃げ出す子どもたち・・・。何かが来た、ということだけは想像できるのだが、それはいったい何なのか。浩章やその仲間たちが、丁寧に子どもたちの夢を分析するのだが、次第に明らかになっていく真相と描写が怖ろしい&興味深い。

    夢を視覚化できるようになったことが、実際に見る夢を変化させてしまう、という、ある意味、結果と原因が入れ換わったような浩章の考察が面白い。人の夢を目で見てしまうことが自分の夢に影響を与える、って、うん、ありそうだよね。

    終始、ざわざわと不穏な空気の物語を楽しんで^_^;読むことができました。
    やっぱり恩田さんは巧いなぁ。
    結末は、これでいいのか???!!とも思ったけど。

    また、始まって2ページめの「白昼の幽霊」の話が、すっごぉ~~~~く怖かった。(涙)
    混雑した都会の歩道橋に、なぜか、“まるで頭と足をつかんで上と下から引っ張ったみたいな”背の高い女がいて、彼女の顎が・・・と、もうこれ以上書くとそれこそ夢に見そうだから、やめておくけど、あまりの怖さにこの本を読むのを断念しようかと思ったくらいのすごいインパクトだった・・。
    なんとか、そこは乗り越えて最後まで読めたけど、今後「夢違」というとこの幽霊の話を思い出してしまうような気がするのはどうなのかなかなぁ。

  • 待ちに待った恩田陸の新作!!!!!!!!!!!!!!
    やっぱり面白い!!
    謎めいていて、どうなるのか先が気になって仕方がない!!
    でも、ラストで全てすっきり解決!
    という訳にはいかず…
    そこがモヤモヤしてしまうかなぁ…

    浩章の奥さんの立場から見ると
    とても切なかったです。
    こんな夫は嫌だなぁと思いながら読みました。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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