やや野球ども

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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100646

作品紹介・あらすじ

「巨人軍を倒してみないかい?」フリーのデザイナーとして、日々スーパーの安売りチラシなどを手がける地味な毎日を送る石動誠。行きつけのバー「ファイブ・クォーター」のマスターの音頭で、常連たちと草野球チームを結成することになった。日頃の運動不足がたたってろくに練習もはかどらない彼らだが、じつはそれぞれ秘密の力を備えていて…。草野球史上最弱ナインの運命はいかに?打倒、巨人軍!?仕事も恋も中途半端な男たちが結成した草野球チーム、目指すはアマチュアトーナメント優勝。大人が夢中になる青春野球小説。

感想・レビュー・書評

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  • 野球大好きで草野球経験のある私なので、期待して読んだのですが、いまいちでした。

  • 立川の場末のバーに通う揃いも揃ってうだつの上がらないが人には言えないちょっとした特殊能力を持つサラリーマン9人が、バーのマスターの誘いに乗せられ野球チームを組むことになる。野球などやったこともない9人だが、マスターの知り合いのスポーツ新聞記者のコラムに掲載されたことでやる気を出し、そして草野球大会の優勝のご褒美があのジャイアンツとの対戦。毎週の特訓を繰り返し、果たして対戦は叶うのか?

    と、いうスポーツ親父物語なのだが、なにせ野球に関しては御託が多い。と、言うのか微に入り細に入りの野球規則の穴とか配球による守備位置の変更とかプロでもないのに針の穴を通すようなコントロールを前提とした配球のリードとかが草野球にあるまじき典型的な「読むスポーツ」になってしまっている。いや、小説なんだから読む野球は陶然だが、それは読者のほうほうがそうあるべきであり、小説の中の登場人物がそれではスポーツ小説に求められる爽快感とか弾ける躍動感などが感じられないのが残念だ。

    浅暮三文の小説は「広告放浪記」「ラストホープ」等を過去にあり読んだ記憶があるが今回は野球物ということで期待度大で買ったもの。上下二段組みでかなりの分量なので心して読みだしたのだが・・・・。

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著者プロフィール

1959年兵庫県生まれ。関西大学卒業後、コピーライターを経て、98年『ダブ(エ)ストン街道』で第8回メフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『石の中の蜘蛛』で第56回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。

「2022年 『我が尻よ、高らかに謳え、愛の唄を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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