越境フットボーラー

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100745

作品紹介・あらすじ

彼らは何を求めて海を渡るのか-「マイナー海外組」を描くノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • タイでもサッカーは人気のスポーツだ。
    タイ人はサッカーとは言わずにフットボールと言うのだけれども、タイ語ではLの文字が最後に来るとNと発音するので、「フットボーン」に聞こえる。週末はイングランドのプレミアリーグをはじめとする、ヨーロッパ各国のリーグ戦のかなりの数の試合が放送される。

    タイにもプロリーグがある。イングランドのマネをしているのだろう、プレミアリーグと呼ばれる。一度観戦に行こうと思っているのだけれども、なかなか機会をつくれなくて、まだ観戦はしていない。テレビで観る限りでは、満員とまではいかないけれども、そこそこの観客を集めているようだ。
    外国人選手も多く、また、日本人選手も何人かプレーしているようだ。


    我々が普段目にする海外のプロリーグは、ヨーロッパの大きなリーグ、イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、あとはせいぜい中村がいた頃のスコットランド程度だと思うが、プロフットボールのリーグ戦は、実に驚くほど多くの国で行われている。
    この本は、ヨーロッパ、あるいは南米のメジャーなプロリーグではなく、アジアを中心としたマイナーなプロリーグで活動をしていた、あるいは、している日本人選手に関するノンフィクションだ。
    例えば、最初に紹介される伊藤壇は、アジアを中心に全部で10ケ国以上のリーグでのプレー経験を有する。
    日本(Jリーグ)を皮切りに、シンガポール、オーストラリア、ベトナム、香港、タイ、マレーシア、ブルネイ、モルディブ、マカオ、インド、ミャンマー、ネパール。
    そういった場所で、ときに劣悪な環境の中で、言葉もなかなか通じず、「助っ人」として他の外国人選手との競争に打ち勝ちながらプレーを続けていくのは並大抵のことではない。

    例えばモルディブやブルネイにプロサッカーリーグがある等とは考えもしなかった。FIFA加盟国・地域は200くらいになるはずなので、たぶん世界中にはそれに近い数のプロリーグがあるのだろう。
    そういった中の、名前もほとんど知らない国でプロサッカー選手として生きていく、というのは、かなりロマンチックな生き方だな、と思った。

  • 生き方の視野が広がった。

  • 逆境の中でフットボールを諦めなかった4人の日本人選手を描く。
    欧州でもなくブラジル・アルゼンチンでもないでもそこにはプロのクラブがある‼

  • 自分を信じて突き進む力。

  • おもしろい本だった。

    買ってもいい。

    6寝坊による損失

    17 1年1国

    48お金をもらってサッカーができる幸せ

    193 ポテトチップ シナモン味

  • 日本ではなく海外でプレーし続ける日本人選手を
    紹介している本なので興味を持って読んでみました。

    海外でも自分の行動力があれば道は切り開けるということを
    再認識できたし、プロのサッカー選手として生き残っていくために必死になっている方々に感銘を受けました。

    サッカーしている高校生、大学生に是非読んで貰いたい一冊です。

    書評ブログ:http://ameblo.jp/toshinobook/entry-11539509407.html

  • サッカーに関心があるわけではないけれど、「越境」というアグレッシブな言葉に惹かれて読んでみました。
    内容はJリーグや欧州プロリーグで活躍している選手とは違い。
    プロとして日本や欧州では活躍の場所が見つからないけれど、「サッカーが好き」という一心で世界に目を向けてプレーする場所を探していくプロセスです。 
    シーズンごとにトライアウトを受ける形で、非常にシビアで安定感は全くないですが、海外で異文化体験をしているうちにさばいばるスキルが身についていく様子が描かれています。

  • 主人公ではないが何気に柴小屋雄一選手のストーリーもちらほらと。トリニータサポーターさん必見です。

  • サッカーライター界では割りと有名な佐藤俊氏の新著。

    『越境フットボーラー』という題からして、Numberで寄せているように宮本など日本代表の有名選手のことかとおもいきや、アジアで活躍する、名の通っていない選手を取り上げたインタビュー集。

    元からマイナーなジャンルを扱うライターではなく、インタビューから選手の内面を描き出すことに定評のあるライターが知られざる選手について書くと、意外と面白いことがわかった。

    香川や長友など、トップリーグで活躍する日本人が増えてきた今だからこそ、そして日本国内にとどまらず中国や東南アジアに飛び出していくビジネスパーソンが増えてきている今だからこそ、読んでおきたい一冊だった。

  • 登場する4人の「マイナー海外組」の選手たち。




    最初に見たときに知っていたのは、ジェフやグランパスに在籍していた酒井友之選手だけでした。




    リーグも東南アジアだったり、中米だったりと現状がほとんど分からないリーグばかり。




    でも“格下リーグ”と見下して考えるのは大間違いで




    そのリーグで活躍すれば、Jリーガー以上の収入を手に入れられることができる。




    この本を読んで、日本のサッカー選手はヨーロッパだけではなくて




    他の地域にもどんどん出ていくべきだと思いました。




    それも若いうちに。




    だからシンガポールリーグに参戦しているアルビレックスの試みなんかは本当にすばらしいことです。




    サテライトリーグがない今の日本のJリーグでは、若手をこういう舞台で鍛えれば




    絶対トップチームやさらに代表にもすごくよい影響だと思います。




    そして僕たちが知らない世界、知らないサッカー、それを取り巻く環境を




    ぜひこの本の中での4人のフットボーラーのように語ってもらいたいですね。




    元ジュビロの本田の近況が知りたくなりました。




    2012年のACLが始まった日、いつかアジアの舞台で相対するのを楽しみにしたいと思います。

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著者プロフィール

さとう・しゅん……1963年、北海道生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、出版社を経て ’93年、フリ-ランスとして独立。サッカー、陸上競技を中心に幅広いスポーツシーンを取材し、『Number』をはじめとする雑誌、新聞、『web Sportiva』等のWEBメディアに寄稿。おもな著書に『中村俊輔 リ・スタ-ト』『稲本潤一 1979-2002』(ともに文藝春秋)、『宮本恒靖 主将戦記』『高原直泰 ゴ-ルゲ-ト』(ともに小学館)、『サッカ-ライタ-になりたい』(ぴあ)など。

「2017年 『駅伝王者青学 光と影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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