危機の大学論 日本の大学に未来はあるか? (角川oneテーマ21)

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レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100868

作品紹介・あらすじ

現場の赤裸々な実態を踏まえ、大学の"教育力"を徹底検証。入試から就職まで、日本の未来を切り開く教育論。

感想・レビュー・書評

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  • 尾木ママこと尾木直樹さんと、諸星裕さんの対談。

    尾木ママさんはテレビのバラエティ番組でしか知らなかったのですが、真っ当なことを主張される方なのですね。
    共感できる発言が多数ありました。

    諸星さんの大学を3つの類型にわけるという発想、分かりやすくて好きです。
    1.世界レベル野研究を支える大学
    2.リベラルアーツを中心とした教育の中で豊かな教養と人間力を磨いたオールラウンダーを輩出する大学
    3.国民としてのきちんとした常識と勤労者としての健全な労働倫理を身につけた善良な社会人を育成する大学

  • L型大学とG型大学論争があったが、尾木氏の考える大学の3タイプもこれに近いのではないか。現行の大学制度にメスを入れていく本書だが、刊行が2011年ということもあり目新しくはない点や首肯できない点も多く見られた。(もちろん就活新卒主義反対など、頷ける点もあったが。)
    ただ、彼らの語る「大学」はきっと私の想像するレベルの大学ではないのだろう。自分の立場からしか教育を語れないのは危ない。

  • 大学三年制度。現在大学生のわたしはこれを考えた時に、正直悪くはないなと思いました。というもの、大学四年生は殆ど就職活動、それが終われば卒業旅行というお決まりになっている。これならば単位を3年の後期に就職を終えて、現行の四年生の時点から働き始めるという制度の方が授業料も一年分浮かせることができるので良いと考えました。
    また、若さというものも何を始める時も大事になってくるとわたしはおもうので、いたずらに大学で一年を多く過ごすよりかは早めに社会に出て一年でも多く働ける方がよいと思いました。

  • 三葛館新書 377.2||OG

    タイトルは「大学論」ですが、現在の大学の状況から、引いてはその前段階の教育、小中高に及ぶ「日本の教育」について、私立大学で教員をしている尾木氏、諸星氏の対談をまとめたものです。中高教員経験のある尾木氏と、海外の大学での教員経験のある諸星氏。日本の教育について、ずばずばとメスを入れていきます。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=62208

  • 大学でいじめが起きるとか信じられない。
    あと、友達がいなくてトイレで食事をするとか信じられない。
    私なんて、どうやって誰ともランチに行かずに一人で有意義な時間を過ごせるかを苦心しているというのに、、
    そういう大学生は勉強すればいいんだよ。そもそも大学なんてのは学問するところであり、友達作るところではない。大学に行けるだけ幸せだと思え。大学に行きたくても行けない人もたくさんいるのに、友達が出来ないとかつまらないことで悩むな、大学もそんな学生の指導をする必要ない。教育機関であり、研究機関なんだから。最高学府だよ、大学は。

  • 便所飯、クラス制、AO、初年度教育など、近年の大学の実情と問題点を明らかにしたうえで、これからの大学はどうあるべきかを、テレビで活躍中の尾木直樹氏と諸星裕氏が対談形式で語っている。
    諸星氏の提唱する高校四年制と入試システムが興味深かった。

  • 尾木氏は日本の学校に教師として勤務していた実体験をもとに、諸星氏はアメリカの大学で教鞭をとっていた経験をもとに大学の現状、解決策を具体的に出し合う記述。
    日本と諸外国の文化・教育政策の違いや、「今」の大学生の傾向をもとに話している為、理解しやすい。
    また意識すべきことや批判だけでなく著者の具体的施策案もあるため好印象をもった。
    教育関係者としては読む方が有益であろう。

  • アメリカで大学の経営などに従事してきた諸星さんと中高教員として長く活躍して、現在大学で教えている尾木さんとの対談集。日本の大学に起きている問題を挙げながら様々な提案を行っている。大学の実状を知りたいのなら読むべき。

  • 資料ID:92115403
    請求記号:080||K
    配置場所:新書コーナー

  • 高校から大学に進む学生の学力の問題には身につまされる思いがした。
    私は既に大学を卒業したが、果たして大学に入るにふさわしい学力があったか、そして入学から卒業までの間で成長できたのかなど、自分の事だけでも色々考えた。

  • 「大学」に興味がわき、就活のことも考えて研究がてら読んだ。面白かった。尾木ママ、ではなくて尾木先生だった。
    便所飯だとか、ニュースで知っていた日本の大学の現状を、きちんと分析し、どうしたらよいのかまで語られていてためになった。東大の秋入学の件や、高校四年制、初年次教育についてなど、HOTかつ興味のある話題ばかりで面白かった。


    大学で働きたいと思っている今、もしも希望通り就くことができたなら、こういった問題をわたしはどのように考えるのか対策するのか提案するのか解決するのか。考えているだけでも楽しい(楽しい、という表現にはやや語弊があるというかなんというか…ごにょごにょ)。
    とにもかくにも、これは大学関係者や教師だけでなく、大学生や高校生にも読んでもらえたらよいのではないかと思う。

  • 大学についての見方を広げることができる本だと思った。『「本当の厳しい授業」というのは、きちんと勉強すればAが取れる、勉強しなければ当然落ちる、というもの。そして、そういう「いい授業」には、教員の学生に対する親身さと教育に対する熱意があふれているといってまちがいありません 』 という終章に感動を少しうけた。
    将来、中、高の先生を目指すに当たって大学から見て、してほしいこととかも書いてあってためになったとおもう。

  • 大学に通う意義を知りたかった。

    報道をみていると
    就活の数字をとんでもなく厳しいけど、
    大卒者がこれだけ増えているのだから当たり前といったら当たり前なのかも。

    ギャップイヤーや秋入学には私も
    大賛成です。

  • 尾木直樹(めっちゃ久しぶり!)さんと諸星裕さんの対談本。
    タイトルの通り、テーマは大学について、です。
    今現在ある大学、ひいては教育の分野における問題点をさらっと確認できる。
    あまり深められていないので、筆者たちの提言がどれくらい現実に適っているのかは疑問ですが、それをおいておくと、いい本です。
    大学の入試、入ってからの四年間、そして卒業、就職と、それぞれの内容が形だけのものになってしまったら終わりだと思った。その辺は、学生も、教える側である教授たちも考えるべきところなのかなー。
    これをもって、議論の叩き台にしたい。

  • 中等教育に関わってこられた尾木さんの視点が新鮮で面白かった。

  • 尾木直樹氏と諸星裕氏との対談の中から。
    驚いたのは冒頭に出てくる「便所飯」という言葉。最近の大学生の中には、「一人で食事をしているところを見られたくない」という人がおり、一人で食事をする時はトイレの中で食べるということのようだ。自立が出来ていないということだろう・・か。
    また、最近は少子化が進み全員が大学へ入れるという時代になった。そのため大学生のレベル低下が見られという。以前「少数・分数の計算ができない大学生が居る」と新聞にも出ていたのを思い出した。
    また、大学の教授自身も旧態依然のまま講義をしており、今の大学生の状態を知ろうとしていない。この様子では、大学は最高学府として機能していないということだろう。
    「高校4年制」「大学3年制」「大学教員の教育力」「秋入学」・・など大学再生の話が興味深い。

  • 教育者として、また大学経営者としての観点から見た「大学の在り方」を綴った対話集。世界中の人々の、人生における大学の位置づけは興味深いと感じたが、一方で日本の大学が如何に危機的状況であるかを再確認させられる。
    主観的な意見が多く見受けられたが、日本の大学の危機的状況の根源的な原因から将来の最も必要とされる最高学府機関としての展望を論理的に示した文章を期待していたため、少し物足りないと感じた。

  • 大学がやることを言って、行動が変われば、学生が変わって、学生が変われば社会が変わっていく。

  • 尾木先生と諸星先生のその方面の通による大学の今論。
    今一番新しい大学のうわさの集大成本。

  • 教育評論家の尾木直樹先生と、長くアメリカで教授をし現在では桜美林大学の名誉教授を務める諸星裕先生の、大学教育へ向けた対談集。

    日本の大学ではいま驚くべき現象が起きている。便所飯、モーニングコール、初年時教育などだ。大学側が学生を「お客様」として扱い、教育しようという意識が低い。学生側にも問題がある。いつまでも自立しない子どもたち。大学教育はどうあるべきか。TVでも有名な、ふたりの教育者が語る。

    非常に読みやすく、勉強になる本。3時間ほどで読むことができた。海外での大学のとらえ方の件なんかは特にいい。北欧では高校を出て一端社会に出てから学びたいことがでてきたら大学に入るし、イギリスでは合格が決まってから1年以上もの自由な時間が取れる。高卒の18歳がほとんどなんて日本でしかないそうだ。教育を考えるには本当におススメ!星5つ。

  • 尾木直樹さんの中高教師として、また大学人としての視点から大学を述べている点が私に新たな気づきを与えてくれた。

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著者プロフィール

一九四七年滋賀県生まれ。教育評論家、法政大学特任教授。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、二十二年間ユニークな教育を実践。二〇〇三年に法政大学キャリアデザイン学部教授に就任。一二年から法政大学教職課程センター長・教授を歴任。主宰する臨床教育研究所「虹」では、所長として子育てと教育、いじめ問題など現場に密着した調査・研究に取り組む。著書は二〇〇冊を超える。「尾木ママ」の愛称で講演活動、メディア出演など幅広く活躍中。

「2018年 『尾木ママの孫に愛される方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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