ピンクとグレー

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1962
レビュー : 327
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101087

作品紹介・あらすじ

ステージという世界の魔法、幻想に魅入られた幼なじみの二人の青年の愛と孤独を描くせつない青春小説。NEWS・加藤シゲアキ渾身のデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • ごっちとりばちゃんはいつも一緒で、きっとお互いを分かり過ぎるほど理解し合っていたのに。
    違う名前をもらってしまったばっかりに、どんどん離ればなれになってしまう。
    作られたものに自分が飲み込まれたら、自分は消失してしまうのだな。結構、衝撃的だった。

  • 一気に読んだー!

    青春の瑞々しさと苦悩、芸能界の孤独、
    幼き頃のキラキラした想い出

    劣等感、虚無感、焦り…

    そんな色々な物を感じさせて。


    どこか居心地が悪い不安定な感じを主人公と共感して。


    いやぁすごかった

    読んでみないと、この感覚はわからないと思うので
    まだ未読の方は是非に!


    NEWS加藤くんが書いたから、
    って軽い気持ちで読み始めたのを後悔するくらいの沼

    途中から物語にどっぷりはまって
    加藤くんのことも忘れていたけれど、
    読み終わって際だってリアルに感じるのは
    現役アイドルの彼の綴った言葉だからなのか

    時間を置いて再読すべき一冊

  • 生々しくて、リアルで。
    苦い痛みが走る青春小説。
    肩に羽をつけた真っ白な
    王子服を着ていた人が書いたものとは
    とても思えない。
    でも、そんな彼だから書けたのかなとも
    思う小説。
    所詮、アイドル小説だろ?と甘く見ている人に
    こそ、読んでほしい。
    きっと、度肝を抜かれてしまう。
    描写が美しくて、でもちょっと毒毒しさもあって
    特有の匂い立つ雰囲気もあって、
    ひと読み惚れした。
    加藤さんに惚れました、な一冊。

  • ブックデザインは鈴木久美さん

  • NEWS加藤シゲアキの作品。
    きらびやかな世界・芸能界で生きることの奥深さ。小さなことの積み重ねから人の感情がすれ違う。けれど、最後の最後につながるごっちとりばちゃん。
    心のひだを丁寧に描いていて、素晴らしい。
    心のゆがみ。それは、虚の世界から生まれるのかもしれない……。

  • 読み終わった後、この作品がジャニーズの人の作品だとしった。すごい奥深い作品。引き込まれました

  • 『ふと、父がよく聞いていた吉田拓郎の歌詞が頭によぎる。その〈たしかなことなどなにもなく、ただひたすらに君がすき〉というフレーズは、あまりにもぴたりと僕の感情と一致した。それは恋とか愛とかの類ではなくて。』

    「いい? 私たちの目に見える色ってのいうのはね、反射した光の色なのよ」
    「あたりまえだろ」
    「ということはね、吸収されなかった色を私たちは見ているの。つまるところ、その物質が嫌って弾かれた色が私達の目に映っているのよ。この石の灰色も葉の緑も、私たちの肌の色も。ごっちの赤いほっぺたもね。自分自身が嫌った色にしか他人の目に映らないの。皮肉でしょ」

    「私は私の色を受け入れるしかないのよ。そしてその色をしっかりと見せるの。これが私の色なのよって」

    『今までくっついていた二つの磁石が突然同極を向けて反発してしまった程度に思えたのだろう。反対向きに戻せば元通りになると。しかし実際は違う。僕らの磁石の間に強力で分厚い磁石が挟まったのだ。僕らはそれに引きつけられているが、阻まれてもいる。離れることも向きを変えることもできず、僕らはそこにいるしかないのだ。一枚向こうにいる彼をもう二度と確かめることはできない。』

    「それでそこにはね、『今までありがとう。うまれてきてよかった。ダンスやってよかった。そして私はやるしかないの。やらないなんてないからね』ってあって…なんていうか、遺書とは呼べないほどカラフルで、きれいだったわ」

    「わたしはやるしかないの。やらないなんてないからね」

    『踊れなくなってもなお生きようとは思わない。生きているから踊るのではなく、踊るから生きていけるのだと。そうして姉は管を切った。』

    『今までありがとう。うまれてきてよかった。芸能界に生きれてよかった。そして僕はやるしかない。やらないなんてないから。』

  • 君が恍惚と艶やかに舞い笑う。これは錯覚か虚偽か幻影か。僕は孤独と転落と死体に崩れ散る。真実とファクトに朦朧と。ファレノプシス鳴り響く。虚像と実像。どうしてなんて今更聞くなよ。メダカは透明だから流されたんだ。幻の反対は現ウツツだってよ。「そして僕はやるしかない。やらないなんてないから。」 スポットライトにピンク、曖昧にグレー。昇ってもつかんでも笑ってないんだよ。本当に欲しいものはリアルじゃないんだ。だから、いつまでも心の何処かでは同じように笑ってつぶやいていれば良かったんだ。「しょーもない」って。この気持ちはきっと誰にもわからない。同じ光景を共にしないとね。

  • 小学生からの幼馴染だったごっちとりばちゃん。

    高校生でスカウトから始まった芸能生活。

    大学から本格的に活動するようになったけれど、
    売れていくのはごっちだけだった。

    すれ違う二人。
    人気芸能人の白木蓮吾として、遠く離れていくごっち。
    決別していた5年間。

    再会も虚しく、ごっちは自らの命をたってしまった。

    お姉さん思いだった、繊細で優しいごっち。
    本当に好きだった幼馴染のサリーと、白木蓮吾にふさわしい国民的歌手の香凛。

    彼を思いながら、今度はりばちゃんが白木蓮吾となり、当時を克明に再現した映画制作。

    最初二人はゲイなのかと思うくらい
    小説は友情に溢れているように感じたよ。

    映画は原作を超えて
    サスペンスっぽい仕上がりになっているような
    気がして、驚く。

    ありのままの自分を偽る苦労は大変そう。
    ジャニーズ兼小説家、すごい。

  • きらきらと完璧に映る世界も、少し角度を変えてみると歪み、翳りが見えてくる。加藤シゲアキさんのデビュー作は、幸福・葛藤・失望・その他もろもろの渦巻く感情を切り取ってちりばめた、まさにカレイドスコープのような作品。
    外から作られる自分と本当の自分にずれが生じていると、だんだんと自分が崩れていってしまう。本当とは何か、正解はどれなのか。
    ところどころで垣間見える文章のいびつさも、純粋に書きたい気持ちを直接心臓に押しつけられているようで苦しく、だからこそ心に届く。
    このいびつさは作品を作り上げるごとに少しずつ削られ・珠のようになっていくものなのか。このままでも面白いし、成長していても嬉しくなる。他の作品も読んでみよう。

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。2012年1月、『ピンクとグレー』で作家デビュー。同作は16年に映画化され、大ヒットした。以降『閃光スクランブル』『Burn.-バーン-』(以上、渋谷サーガ3部作)と年1作のペースで執筆を続ける。最新刊は『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』。NEWSのメンバーとして芸能界でも活躍の場を広げ、近年はドラマやバラエティ、情報番組などに出演し、アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2018年 『傘をもたない蟻たちは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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