ピンクとグレー

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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101087

感想・レビュー・書評

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  • ゴッチの自殺以降の展開が良かった。

  • 私は子供の頃から読書家と言われてきたが、よもやここに来て書物というものの概念を書き換えなくてはならない経験をするとは思わなかった。

    まだ資本主義の仕組みを知る前の、確か小学校に上がってすぐの頃だったか。初めて三流漫画雑誌を読んだ時の「存在意義のないものがこの地上にある謎」というあの衝撃再びってやつだ。

    当時の私は漫画という概念とこの地上という概念を書き直す必要を感じ、三流漫画を

    神さま(y)=私(x)この地上(a)+三流漫画(b)

    と位置づけ、近似値を探す旅に出た。
    (その活動の一つが読書家との呼び名になった)

    今ではなぜ原住民に歯磨きやシャンプーや鎮痛薬が不必要で、私たち自称文明人には必要なのかを知っている。

  • 凄い。

    作品の粗は探せばいくらでも見つかる。でも作品の勢いの前ではそんなの些末なことだ。
    文章に引き込まれてあっというまに読んだ。

    これは「りばちゃん」と「ごっち」の関係の物語
    である。
    芸能界にのみ込まれた主人公たちの姿を、作中で主人公自身が小説にし、主人公がそれを演じる。
    実際に芸能界を生きる作者・加藤シゲアキ氏がそれを書くという構図も面白い。
    映画や音楽といったカルチャーの実在する作品がちりばめられてたのも印象的。

    りばちゃんとごっちとサリーの誕生会のシーンが
    幸せで切ないなあ。

  • 芸能人の書いた本とは思えない、ずっしりと重い一冊でした。

  • 文章が硬いと言うか読みづらい部分もあるが、途中から続きが気になってどんどん読んでしまった。ごっちが魅力的でよかったです。

  • 読みやすい。

  • なかなか時間かかったけど、後半から引き込まれました。荒っぽいけど、彼の世界がそこにあった。
    表と裏、どちらも本人だけどどっちが自分なのか、それを決めるのは自分であり、彼なのかもしれない。

  • 2016.12.23
    あまり期待せずに読んだけど、読みやすくてテンポよく読めた。
    ごっちがあまりに真面目すぎて、しかも魅力的で、りばちゃんと一緒に嫉妬しながら読み進めた。

  • 芸能界大変なのかなぁ。
    リアルに心配してしまう。
    才能とか光輝く人を沢山見て思うところがあるんだろうなと感じます。
    色のついた映像を大事にしているのがよくわかり全体的にきれいな表現するんだ、と他の作品も読んでみたくなりました。

  • 前半は読み進めにくいのは、文の美しさに欠けるからか。しかし、後半はストーリーがぐいぐいと引っ張ってくれ楽しく読むことができた。
    この作者だからこそ書ける表現者のもつ葛藤が印象深い作品。

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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