ピンクとグレー

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.67
  • (151)
  • (277)
  • (234)
  • (58)
  • (15)
本棚登録 : 2034
レビュー : 332
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101087

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • NEWS加藤シゲアキの作品。
    きらびやかな世界・芸能界で生きることの奥深さ。小さなことの積み重ねから人の感情がすれ違う。けれど、最後の最後につながるごっちとりばちゃん。
    心のひだを丁寧に描いていて、素晴らしい。
    心のゆがみ。それは、虚の世界から生まれるのかもしれない……。

  • 『ふと、父がよく聞いていた吉田拓郎の歌詞が頭によぎる。その〈たしかなことなどなにもなく、ただひたすらに君がすき〉というフレーズは、あまりにもぴたりと僕の感情と一致した。それは恋とか愛とかの類ではなくて。』

    「いい? 私たちの目に見える色ってのいうのはね、反射した光の色なのよ」
    「あたりまえだろ」
    「ということはね、吸収されなかった色を私たちは見ているの。つまるところ、その物質が嫌って弾かれた色が私達の目に映っているのよ。この石の灰色も葉の緑も、私たちの肌の色も。ごっちの赤いほっぺたもね。自分自身が嫌った色にしか他人の目に映らないの。皮肉でしょ」

    「私は私の色を受け入れるしかないのよ。そしてその色をしっかりと見せるの。これが私の色なのよって」

    『今までくっついていた二つの磁石が突然同極を向けて反発してしまった程度に思えたのだろう。反対向きに戻せば元通りになると。しかし実際は違う。僕らの磁石の間に強力で分厚い磁石が挟まったのだ。僕らはそれに引きつけられているが、阻まれてもいる。離れることも向きを変えることもできず、僕らはそこにいるしかないのだ。一枚向こうにいる彼をもう二度と確かめることはできない。』

    「それでそこにはね、『今までありがとう。うまれてきてよかった。ダンスやってよかった。そして私はやるしかないの。やらないなんてないからね』ってあって…なんていうか、遺書とは呼べないほどカラフルで、きれいだったわ」

    「わたしはやるしかないの。やらないなんてないからね」

    『踊れなくなってもなお生きようとは思わない。生きているから踊るのではなく、踊るから生きていけるのだと。そうして姉は管を切った。』

    『今までありがとう。うまれてきてよかった。芸能界に生きれてよかった。そして僕はやるしかない。やらないなんてないから。』

  • ジャニーズのアイドル、というと、エンターテイナーのイメージですけど。
    これはエンターテインメントな作品というより、アーティスティックな作品ですね。。
    無茶苦茶。すごい。カッコいい。最高。
    ステージから客席の大歓声を浴びたことのある人間だからこそ描ける美意識の世界かもしれません。

  • 処女作らしい、巧さでごまかしたりできない原石感。
    すごくよかった。

    また読み返そうと思う。


    追記。映画を観た。
    だいぶいろいろ変わってたけど、映画は映画の良さがあった。中島裕翔くん、がんばってました。菅田くんすごいよかった、柳楽くんはさらによかった!

  • ジャニーズのタレントが描いた小説
    という話題性だけでバカにしてはいけないレベル。

    文体の美しさに凝り過ぎて
    多少読みにくい点はあるけど、

    さすが芸能人の作家さんだけに、
    読みにくさをテンポでカバーしているし、
    何よりも25歳の彼にしか描けないと思える
    あの時期特有の雰囲気がある小説。

    次回作を期待されるだろうけど、
    次回作に悩むだろうな…とも思う


    でも これからに期待したい作家さん

  • 想像を超えたクオリティで驚いた。
    読み始めは時間軸がなんだかよくわからなくなるちょっと斬新な全体の構成、情景描写を心理描写と重ねあわそうとする誠実さ・丁寧さ、男と男ならではの心の行き違いもうまく表現している。
    どうしてもジャニーズということで現時点での読者は若い女性が多いだろうが、作者と同世代の男性にこそ読んでもらいたい青春小説。今はタイトルの意味について読んだ人と語ってみたい。そして、この著者が新しい本を出したら、ぜひ読みたい!

  • 想像していた以上に完成度の高い作品だった。
    前半は、ところどころ読んでいて混乱してしまう部分もあったが、中盤からラストへなだれ込むあたりは、読むのをやめられなくなるくらいだった。

    作者が芸能界の人であり、一線で活躍しているからこそ書けることもあったと思う。芸能界とか舞台の世界にある、いわく説明しがたい狂気が、白木蓮吾を通してひしひしと伝わってくる。

    憧れていた人が実はこっちに憧れていた、という図式は意外とよくあることで、そのよくある行き違いがいつも悲劇の種になる。
    ひりひりとした切ない青春の物語だった。

    言葉の選び方や描写がすごくいいなと思った。

  • ピンクとグレーが映画化されたことで原作を知った。恥ずかしながらジャニーズの人が書いたことを全くしらなくて購入してから事実をしった。

    最初は偏見があったことは認める。しかし、それを忘れるくらいのめり込んでいって気づいたら読みおわっていた。
    後半の主人公2人がトレースしていく描写や心情に心奪われた。あまり感想を書くとネタバレになってしまうから控えるが、ぜひ読んでほしい後悔しないから。

  • 本当に透明感が素晴らしい。
    読み終わって全てがすーっと
    自分の中に入っていった

  • 後半グイグイ引き込まれた。好きなストーリー。映像で見てみたいって思ってたら映画化するのね。楽しみです。

著者プロフィール

加藤シゲアキ(かとう しげあき)
1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。2012年1月、『ピンクとグレー』で作家デビュー。同作は16年に映画化され、大ヒットした。以降『閃光スクランブル』『Burn.-バーン-』(以上、渋谷サーガ3部作)と年1作のペースで執筆を続ける。最新刊は『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』。NEWSのメンバーとして芸能界でも活躍の場を広げ、近年はドラマやバラエティ、情報番組などに出演し、アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

ピンクとグレーのその他の作品

ピンクとグレー (角川文庫) 文庫 ピンクとグレー (角川文庫) 加藤シゲアキ

加藤シゲアキの作品

ツイートする