厩橋

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101179

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  • 月に帰るかぐや姫、一葉の「たけくらべ」、建設中のスカイツリーそして震災まで厩橋を中心に隅田川周辺の橋による掛け渡しと時間への掛け渡し。その土地の記憶を縦横無尽に組み合わせておりなす「物語」にうなりました。

  • 表紙の美しいこと。
    厩橋で見つけた月子と、穏やかな幼なじみの夫との暮らし。
    月子に『たけくらべ』朗読を頼む不思議な女性。
    勤め先の図書館に来る心惹かれる男性のことな、ど断片的な展開が絡まって、どれが欠けても成り立たない不思議な世界を築いている。

著者プロフィール

小池 昌代(こいけ まさよ)
詩人、小説家。
1959年東京都江東区生まれ。
津田塾大学国際関係学科卒業。
詩集に『永遠に来ないバス』(現代詩花椿賞)、『もっとも官能的な部屋』(高見順賞)、『夜明け前十分』、『ババ、バサラ、サラバ』(小野十三郎賞)、『コルカタ』(萩原朔太郎賞)、『野笑 Noemi』、『赤牛と質量』など。
小説集に『感光生活』、『裁縫師』、『タタド』(表題作で川端康成文学賞)、『ことば汁』、『怪訝山』、『黒蜜』、『弦と響』、『自虐蒲団』、『悪事』、『厩橋』、『たまもの』(泉鏡花文学賞)、『幼年 水の町』、『影を歩く』、『かきがら』など。
エッセイ集に『屋上への誘惑』(講談社エッセイ賞)、『産屋』、『井戸の底に落ちた星』、『詩についての小さなスケッチ』、『黒雲の下で卵をあたためる』など。
絵本に『あの子 THAT BOY』など。
編者として詩のアンソロジー『通勤電車でよむ詩集』、『おめでとう』、『恋愛詩集』など。
『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集02』「百人一首」の現代語訳と解説、『ときめき百人一首』なども。

「2023年 『くたかけ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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