ナミヤ雑貨店の奇蹟

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101360

感想・レビュー・書評

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  • 超泣けるし、東野圭吾は天才

  • 終盤になるにつれて、ナミヤ雑貨店とある孤児院とのつながりが明らかに。
    テレビで映画が放送されてたので、それを見てから見ました。
    映画とはまた違って良かったです。

  • 泥棒を終えた若者三人組が一夜を明かすことにした場所はナミヤ雑貨店。いまでは廃墟のようだけど、昔は悩み相談で栄えていたらしい。

    時空を超えて過去から届く、不思議な相談の手紙に返信し始める若者三人組。なげやりに回答しても相談者がポジティブに受け取ってくれたりして、彼らは人の役に立つ喜びを感じ始める。

    児童養護施設『丸光園』に関係する人からの手紙が多いことは明らかで、彼らも『丸光園』出身だった。

    ナミヤ雑貨店のナミヤさんと『丸光園』設立者の女性はかつて愛し合っていたが結ばれなかった。二人の時空を超えた愛情が結ぶ奇跡のなかで、若者三人組は泥棒に入った家に戻ることにする。
    さっき泥棒に入った家で縛ってきた女は、自分たちが手紙のやり取りで相談に乗った人で、現在は『丸光園』を救おうとしていることに気づいたから。

    ナミヤ雑貨店の店主は時空を超えて、若者三人組も更生させる。

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    バラバラに登場する人たちが『丸光園』と『ナミヤ雑貨店』で繋がっていくのが爽快。

    第四章『黙禱はビートルズで』で、中学生のときに手放したレコードと三十年以上の時間を経てから再会する場面がいちばんグッときた。『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』は超名盤。

  • 初めて東野圭吾さんの本を読んだ。

    自分なりに、この本が多くの人に読まれている理由を考えてみた。
    まず1つは、圧倒的な読みやすさ。難しい漢字や単語というのはほとんど出てこない。わかりやすい表現が多く、読みやすい。
    2つ目は、本書に登場する人物たちの悩み(夢を追うことの難しさなど)が、多くの人が直面したことがあるであろう悩みであり、共感を得やすい内容となっていること。

    涙あり笑いあり、心あたたまる内容でした。

  • 良い人ばかりが出てくる、心温まるお話。

  • 暖まるお話し昔こんな人情にあふれた大人がいたような気がします。

  • 夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。人情をとるか、道理をとるか。家族をとるか、将来をとるか。野望をとるか、幸せをとるか。あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。しかしその正体は…。物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。

  • 相談事を店に投函すると店主からの回答が裏の牛乳瓶返却の箱に
    入っているというナミヤ雑貨店。80年に店主が死んで以降、
    誰も住んでいないところに2012年に空き巣3人組が逃げ込んだ。
    そこから相談事が舞い込み、3人組が回答する。店主が死んだ後に
    一時的に時空を超えて33年ぶりに復活する日に3人はいた。
    余命少ない恋人を持つモスクワオリンピック候補、売れないミュージシャン、
    夜逃げした両親と別の道を歩む少年、金の必要なOL兼ホステス。
    最後の人物に3人は、バブル景気、崩壊、IT社会到来を教え導く。
    その彼女は成功を収め、自分の故郷かつ3人を育てた施設を救うつもりが
    勘違いされて空き巣に入られたのだった。
    3人組の白紙のいたずら相談に、店主は「相談者の多くは地図を持っているが
    見ようとしない、位置が分からない、のだが、今回は地図が無い。目的や
    ルートが分からないのでは?? それならば自由な、無限の可能性の地図を
    描ける。自分を信じて進んでほしい」と回答した。
    映画化確実な東野圭吾ワールドである。
    義父初盆時に矢板2Fで一気読み。
    図書館予約で約50人待ち。

  • 悩み相談の今昔。今と昔が捻れて繋がって…と面白い展開なのだが、なんだか繋がり切らないまま終わった感がある。他の本だと、もっと登場人物たちが複雑に絡まって最後にパッとスッキリが多いのだが…。勝手に敗因を分析するなら、ナミヤの爺さんと児童養護施設の繋がりが薄いのが問題だな。駆け落ちエピソードがとってつけすぎ。登場人物みなが施設にいたってだけじゃ弱いなあ。

  • 私は時間超越モノが元々好きなんだけど、本作品は凄く良いと感じました。やっぱり東野さんは凄え…(^-^*)。 追記。DVDで映画も観てみた。満足満足

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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