ナミヤ雑貨店の奇蹟

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101360

感想・レビュー・書評

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  • 白紙の手紙への回答
    人生は無限大
    未来は自分で作っていく
    5つの話が全てつながっていて、やはり東野圭吾すごいなと思えた作品

  • ナミヤ雑貨店に寄せられる悩み事。
    たまたまその店に入った犯罪者3人が悩み相談に乗るという物語。
    章ごとに登場人物が切り替わり、それぞれの視点で物語は進んでいく。徐々に登場人物の繋がりが明らかになっていく展開は面白かった。
    ただ全ては決まった通りに進んで変わらないみたいな物語感を覚えてしまい微妙。

    深刻であればあるほど匿名のほうが相談しやすいという気持ちは何となく理解できた。匿名だからこそ、自身の醜い部分など本音を伝えやすい部分はあると思う。

    大体の相談者は自分の中で答えはほとんど決まっており、納得できない答えは都合のいいように解釈したり反論する。匿名で与えられる影響力は少ないが、それでも多少の影響は与えられる。相談をすることによって相談者が一歩足を進める手助けが出来るのは間違いない。
    真剣な相談に対して返答をすることは責任感がなければできないことだと感じると共に、そんな場所があることは素敵なことだと感じた。

  • 最高だった〜

  •  手紙で悩み相談に答えてくれるというナミヤ雑貨堂をめぐる短編集、最初のうちは独立した物語だったが、次第に物語同士が重なり合ってくるという構成。読みやすい本ではあるが重厚なストーリーではなくて、気軽にちょっとした感動を得るには適当な物語。

  • ビートルズで黙祷の話が好きでした。
    とても素敵な話。

  • 人と人との思いもよらぬ繋がりが面白く、感動の物語です。

  • 手紙が時空を超えるというファンタジー要素はあるものの、本筋としては感動したりほっこりするようなエピソードばかりです。悩みを抱えてナミヤ雑貨店に手紙を出した人々が、手紙の返事を受け取ることによってそのあとの人生をどう生きていくのか、どんな奇蹟が起こるのかが見どころ。

  • ほっこりと心穏やかに、また前向きな気持ちにさせられる一冊。
    前半は何かよく分からず短編集?と思ってしまうほど。しかし読み進めていくほどに推理してしまい引き込まれていくのでサクサク読める。
    中盤あたりから絡まってた糸が一つずつ回収され前半の内容と繋がりだして驚きと感動で満たされていく一冊で私はこの本が大好きです。
    出会いも出来事もなにか意味があるのかなと考えるようになったり、人との縁も大事にしようと思える、たまーにまた読みたくなる。

  • 東野圭吾の作品。短編集のような長編。

    悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。
    そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。
    廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。
    時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。
    次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか?

    どうやら結構評判が良いらしい。
    個人的には、普通の人情物語(?)のようだった。東野圭吾の『加賀シリーズ』的な。
    相談の手紙が時空を超えてやってきたり、速攻で返事が来たりすることを
    それなりに理由付けしているのは流石東野圭吾という感じもするが、
    メインとなるのはそれぞれの悩みを投稿した側のストーリー。
    なので「最後に一つになる短編集」という捉え方はあながち間違ってないかと。

    それぞれの相談は相談者側にとってはどれも深くて決断できないようなものだが
    3人組にとっては所詮他人事なのである。他人事なのでバッサリと言えるし、正直そこまで親身にはなっていない。
    そんな「外部からの冷静な意見」を上手く取り込めた人達が、自分なりに悩みの答えを出しているだけなのである。
    しかも本当の浪矢氏の回答は、実はあまり役に立っていない。
    オリンピック候補もアマチュアミュージシャンもリトルドッグ社長も、3人組の雑な回答からヒントを得ているのだ。
    唯一本当の浪矢氏から回答を受けたビートルズファンの彼も、浪矢氏の回答とは違った道を選んでいるのである。
    まぁ、最後の最後にある浪矢氏から3人組への回答だけでも価値があるのかもしれないが。

    と、細かくくだらないケチならばいくらでも付けられてしまうのだが、
    物語としては温かい気持ちになれるし、それぞれの悩み相談者の行く末は気になるのでページを繰る手は早くなる。
    安心して読める作品というところか。


  • 映画のCMが面白そうだったのできたいしたけど途中で断念

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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