ラブソファに、ひとり

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.09
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本棚登録 : 442
レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101377

作品紹介・あらすじ

女、独身、35歳。25年ローンでマンションを買ったものの、自分が本当に欲しかったものは別だと気づき-。恋に落ちる瞬間のときめき、非日常の浮遊感。このうえなく贅沢に薫る、ラブストーリーの花束。当代一の名手が紡ぐ、極上恋愛短篇集。あなたもきっと、恋に一歩、踏みだしたくなる、幸せの処方箋9レシピ。

感想・レビュー・書評

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  • ラブソファに、ひとり──はさすがに寂しいよね。だから誰かと、という恋愛小説集。

    これまた軽い短編集である。
    初出のほとんどが、文庫のPRブックだったりと、お金を払わなくてもよい読み物に書かれたものだから(冒頭の「ラブソファに、ひとり」だけは書き下ろし)、すべて軽いタッチで、すんなり読みきれる。
    内容は、都会の男女の軽い恋愛模様。

    *唯一「ハート・オブ・ゴールド」だけは恋バナ感が薄い。そして、この作品が最も良い出来と思えるのは皮肉なものだ。

    でも男女の恋愛観や結婚観などをモチーフに、この短さとしては心情をうまく描写し書き切っている。
    こういう洒落た短編は石田衣良の独壇場なのかもしれない。
    まるでエッセイを読んでいるようだ。
    街の風景や料理やファッションなどもさりげなく描かれ、エッセンスとして散りばめられている。
    それでも、電車に乗りながら合間に読めるような内容なので、とりたてて「うーむ」と唸るとか、
    「さすがの表現だ!」とか感心するほどのものではない。
    毒にも薬にもならない、読み流せる短編集と言ってしまっては言いすぎか。
    もちろん、一編一編、手抜きはなく、この短さにしては話としてキラリと光る部分も随所にあるが。
    魂を揺さぶるような小説をこれに求めるのは無理というものだろう。
    もちろん、作者本人もそんなつもりでは書いてないだろうが。
    時間つぶしの一冊と言ったところか。
    やはり短編の秀逸さでは吉田修一のほうが一歩も二歩も上のように思う。
    書いている路線自体が異なるのだから、比較するのも無謀かもしれないが。

    ここのところ、新作を読んで心の底から満足できる本になかなか出合えない気がする。
    最近、発売のずいぶん前に図書館に予約を入れられるようになったおかげで、4月頃から多くの作家の新作を立て続けに読んだのにもかかわらず、満足できたのは、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」と湊かなえ「サファイヤ」有川浩「三匹のおっさん ふたたび」瀬尾まいこ「ぼくらのご飯は明日で待ってる」ぐらいかなあ。
    出版不況で、作家がとりあえず書き散らしているというわけでもあるまいが……。

  • 石田さんらしい読みやすくてお洒落で素敵なラブストーリーが詰まった短編集。
    石田さんの作品は久しぶりに読んだんですがやっぱりうまいなぁ~
    でもなんかそのうまさが少し鼻についてしまうって感じてしまうのは僕だけでしょうか?
    I.W.G.Pシリーズは結構好きだったんですがもう復活しないかなぁ(最後のほうはマンネリ気味が否めませんでしたが)
    なんやかんや言いましたがさらっと読めてなかなかよかったですよ。

  • 恋愛短編集。「ハート・オブ・ゴールド」と「リアルラブ?」はなんだか好きになれないなぁ。

  • 最近、衣良さんの方向性が若干よくわからないときもあるけど、これはなかなかほわほわと読めた。ちょっと若いなっておもうけど、それも不快じゃなかった。

  • 恋を探す男女を描いた短編集。
    さらっと読めて良いけど、あまり印象に残らない。

  • 石田衣良は好きなので新刊がでれば無条件で買うが正直に言うと私は長編の方が好き。今回の短編集もうまいし面白いが後にストーリーは残らない。ただ二点気になった文章があった。「富はただの金だけじゃなくて、社会のなかで積んでいく経験でもあるんだよ」「本を読んでいる人は、だいじょうぶ。どんなに時代が変わっても、だいじょうぶ。」この言葉は大切にしたい。

  • 恋愛の短編集だったけれど、恋愛モノでないハートオブゴールドがグッときた

  • 短編集。
    恋愛と結婚にまつわる話が多い中、
    沖縄で”富”の真意を問うてくる「ハート・オブ・ゴールド」が印象的だった。

  • 大人。好き。ちょっと寂しい。

  • そういえばあんまりこの人の小説読んだことないなと思って読んでみたけどあんまり好きじゃなかったかな…
    ひとつひとつの物語があまりにもわかりやすくて淡々としててサーッと読み進めてしまった。

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プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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