水木しげるの古代出雲 (怪BOOKS)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041101421
感想・レビュー・書評
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水木先生の描く古代出雲と古事記ワールド。
長々とした神々の名前と系譜だけでも分かりにくい古代神話の世界を漫画にすることで分かりやすく理解しやすい内容となっています。入門書といったところでしょうか。
水木さんなりの新たな解釈を期待していたのですが、流布されている通説とたがわずに、ちょっとばかし拍子抜けしました。
最近地元では神話が実話だったということで、実際の地名と結びつけて地理と時系列を結びつける作業が進んでいます。文字のない時代の実話を口頭継承したことで、文字にしたときは(噂に尾ひれがつくように)荒唐無稽な話になってしまったという説が有力です。旧約聖書の事蹟やシュリーマンが発掘したトロイなんかも、神話と言われたのが実在したといった寛治で、古代日本の原風景を地元では探しています。
本書も、実在説を強く意識して描かれています。
古代の出雲大社が実は巨大建造物だったことや、スサノオの宮殿の場所に須賀神社があるといった感じで、実話であったことを強調しておられます。
今年は古事記1300年祭。
古代出雲の再認識がすすめば嬉しいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
漫画の割には出雲神話の成り立ちがわかりやすく
理解できた。
水木しげるの絵ってシュールだとい% -
出雲の地に住んでいた者にとっては待ちに待った本。
出雲神話や古事記をベースとしたストーリー展開かなと思っていたけど、水木さんなりの解釈も加えた古代出雲史の読み解きという感じかな