雪と珊瑚と

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  • / ISBN・EAN: 9784041101438

感想・レビュー・書評

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  • 山野珊瑚は、21歳。
    同棲のような結婚。出産は同じアパートで助産師養成学校に通っていた那美に手伝って貰った。
    そして離婚。生後7ヶ月の赤ちゃんの雪を抱え、途方に暮れていた。
    まず預けなければ働くことも出来ない。
    さまよっていたら「赤ちゃん、お預かりします」という張り紙を見つける。
    古びた普通の民家に一人で住む中年の女性・藪内くらら。
    くららの好意に救われ、背水の陣からの暮らしが、どうにか始まる。

    高校を中退したときから勤めていたパン屋に戻ろうとすると、今は歓迎するけれど、実は来年店を閉めると言われる。
    親切な店主夫妻だが何か事情があるらしい。

    くららは料理上手で、知恵と包容力がある。
    尼僧として海外に行ったこともあるという変わった経歴は、少しずつゆっくりとわかってきます。
    くららの甥の貴行は農業をやっていて、美味しい野菜を作っていました。
    珊瑚は生い立ち故にあまり人に馴染まない方だったが、少しずつ、くららに料理を習っていきます。
    くららさんの料理と気配りが何とも素敵なのです。

    パン屋「たぬきばやし」で働きながら、仕事帰りで疲れた人に、身体にも心にも優しい料理を作りたいと思い立ちます。
    店を出したらいいと助言され、驚愕するが。起業のために借金する方法があるのだ。
    店を出すとはどういう事か教えて貰うために、知り合いの店の手伝いに行くと、何もかも初心者なのできびしく怒られてしまう。
    しかし物件を見に行くと、少し駅からは遠いが、木立に囲まれた雰囲気のある古い家で、すっかり気に入ったのだ。
    パン屋のバイト仲間・由岐も積極的に協力。
    意外にとんとん拍子に、店の話は進んでいく。

    珊瑚自身は、やはりシングルマザーだった母にネグレクトされて、家に何の食べ物もないまま何日も放っておかれたという育ち。
    給食で生き延びていた。
    スクールカウンセラーの藤村に思い切ってそのことを訴え、毎朝トーストを食べてから教室に行くようになる。
    高校に行けたのも彼女のおかげだが、母親は学費を払わないまま連絡が取れなくなったので、中退。
    その後は連絡できなかった藤村にようやく連絡してみると…

    赤ちゃんの雪がとても可愛い。
    子供は無条件にかわいいと思う方ではないんですが、この描写にはやられました。
    夜泣きをされて苦しむ珊瑚にはちょっと同情するけれど。
    そういう時期は大変だよね。
    わずか1時間、雪のいる部屋の扉を閉めてしまったことに深い罪の意識を抱く珊瑚。
    こんな一途な人だから、周りも手助けしたくなる。

    パン屋のバイト仲間だったが、珊瑚を嫌っていた美知恵。
    後にわざわざ手紙に「あなたが嫌いです」と強い非難を書いてくる。
    人に甘えていいのか迷っていた珊瑚は、全否定された思い。

    こういう事が起きうるってことは、年の功でわかります。
    異質なものがよく思われないことは時々あるけど、きついことをわざわざ言ってくる場合というのは~
    言われた側の真実を見ていることはまずない。言う側の性格やこだわり、コンディションのほうが大きいもの。
    ネグレクトされた生い立ちの珊瑚に、ようやく訪れた幸運の方が多かった時期。
    こんな人の様子をポーズと思うのがねえ…美知恵は心得違いをしていると思うけど。
    おそらく店を見に来て、すごい労働量で苦心もしていることに気づいたら、少しは見方が変わるでしょう。少しは。
    言われた側が深く考えた結果、何か成長することもありますよ。
    一人で生きてきたのではないと、珊瑚が改めて実感したように。

    若い無責任な元夫・泰司が顔を出したり、その両親が孫に会いたいとやって来たり。
    行方がわかった母に会いに行ったことも。
    はっきりした結論を出さないまま、珊瑚がなんとなく希望を抱く心境になるのがいいですね。
    そして、雪の生命力溢れる言葉。
    無敵だなあ!

    • まろんさん
      「きついことをわざわざ言ってくる場合というのは、
      言う側の性格やこだわり、コンディションのほうが大きい」
      というsanaさんの洞察力に溢れた...
      「きついことをわざわざ言ってくる場合というのは、
      言う側の性格やこだわり、コンディションのほうが大きい」
      というsanaさんの洞察力に溢れた言葉に、うんうん、と深く納得しました!
      私は美知恵の理不尽さに「きーー!」とひたすら憤慨するばかりだったので。。。

      それにしても、聖母のようなくららさんが素敵すぎる作品でした♪


      2012/10/05
    • sanaさん
      まろんさん、
      素敵な作品ですよねえ。
      くららさんが本当に貴重な存在で、作る料理もひとつひとつ美味しそうだし、ちょっとしたひと言や受け止め...
      まろんさん、
      素敵な作品ですよねえ。
      くららさんが本当に貴重な存在で、作る料理もひとつひとつ美味しそうだし、ちょっとしたひと言や受け止め方がいいんですよね。
      人柄だけじゃなく、幅広い経験もあって初めて、ここまで出来るんだなあ…

      珊瑚の視点から主に描かれていて、店を出すあたりは、急に上手くいくようにも見えるのです。でも案外、事が動く時ってこうなんじゃないかと。
      その後、危機も来る、やっぱり。

      生々しくて、けっこう長い時間、考えちゃいました。
      美知恵の言ってきたことが当たっているように思う珊瑚に「いやいやいやいや、それは違う!言葉の意味は正確にとらないと」と言ってあげたくて。
      核心に迫る部分があるというのは、当たっているのとは違うので。美知恵がどういう人間か背景は書かれていないのでわかりませんが。
      こういうときに起きうる問題だというのはよくわかるんですよ~。
      2012/10/05
  • 梨木香歩の小説を読むときって、自分が何かに躓いたり気になったりするときだなあと思います。今の自分の心境とシンクロ率が高かったので星5つです。21歳のシングルマザーの珊瑚が、カフェを併設した惣菜店を開くことを決意し、開店後も葛藤しながら娘の雪と生きていく自分の居場所をつくっていくお話でした。

    珊瑚は、何かにぶつかるたびに不安を抱え、やりたいと決めたことなのに自信をぐらつかせながら、綱渡りのように一歩一歩進んで行きます。確たる支えがないまま進んでいく様子があまりに等身大で夢中で読んでしまいました。支えがないというのは珊瑚がシングルマザーで身分が不安定であるというようなことではなく、自分の決断を絶対的に肯定してくれる存在はいないということです。

    お店を開くことを決断しても、開店しても、そのお店が軌道に乗っても、絶対的な安心感はやってきません。不安を抱えながら、でもやっていくしかないという現実感が丹念に書かれていました。中でも美知恵からの手紙にはひやっとさせられました。文面だけ読めば悪意のある手紙ですが、驚き傷つきながらも「ひどく納得している自分がいる」と思う珊瑚の心情にかなり共感。

    この作品でも、エッセイでも、梨木さんは、自分の人生を遠くから見ているような、自分と現実が乖離しているような、本当は自分はからっぽじゃないか、という不安にたびたび触れています。ついつい不安なときに梨木さんの本を読んでしまうのは、こうした不安に共鳴しているからだと思います。

  • 帯の惹句は「シングルマザーのビルドゥングスロマン」。
    たしかに主人公の成長物語という読み方も出来るけれど、私は著者が『西の魔女が死んだ』からずっと一貫して書き続けているテーマ、傷を負った人がその傷を治していく過程を描いたものだと感じる。

    「癒し」という言葉を使いたくなかったのかもしれない。すっかり薄っぺらなイメージが染み付いてしまったから。残念な事だ。

    そして、小説のフリをしているが「ファンタジー」に分類される物語だとも感じる。
    ファンタジーには異世界を描いて私たちの生きる世界の深い部分を教えてくれるものもあるが、私たちの生きている社会をモチーフにして普段は見えていないものを見せてくれるものもある。
    冒頭から主人公を助けることばかりが起きるストーリーに対して「現実はこんなにうまくいくはずがない」という意味でファンタジーと言いたいのではない。(そういう論調のレヴューがたくさんあるようだけれど)

    私たちの生きているこの世界ではこういうことは起こりうる。それは声高に語られないので他の人には見えることがない。ひとつのきっかけが次のきっかけを呼びあれよあれよという間に自分をとりまく現実が変わってゆく。自分はただ流れてくるものを拾っているだけ(というか拾うのに精一杯)という状況がしばらく続き、気がついたら前にいた場所と全然違う地点に自分が立っている。
    たくさんの人がこういう体験をしているに違いないのだが、その真っ只中にいるときには客観的に見て書き留めている場合ではないし、過ぎた後では夢の中にいたような心地がして今更書き留めたり誰かに伝える気にはなれないし、うまく伝えられる自信もない。
    ただ自分の奥深いところに「こういう時間を自分は過ごした」という記憶がしっかりと根付いて支えとなり続ける。
    これを物語で、一人の人に起きた事柄として描いていくと、こういうストーリーになるのではないか。主人公の内側ではとても深い体験が起きているのだが外側を描くと「なんだかご都合主義」に見える物語になってしまう。

    著者は河合隼雄氏との関わりがあった人。おそらくユング心理学を学んだ事もあるかと思う。作品を読んでいると心理療法の症例を読んでいるような心持になる事がたびたびある。河合隼雄氏の著書の中に、患者が”治っていく”過程で”うまいこと”が起きて、それが大きなきっかけになる事があるという事が書かれていた。
    この物語を一人の患者の治療過程として読んでみることも出来るのかもしれない。そういった意味でも、ファンタジーだと思う。

    ファンタジーだと思う一方で、登場人物そのもののありようには何か現実味がある。主人公が関わる女性達の自立っぷり(良くも悪くも)に対して、別れた男(夫という呼称には値しない)のコドモっぷりはあまりにありふれていて呆れるを通り越して爆笑してしまう。立派な男のように見える時生氏も「肉じゃが」信仰にこだわっていたり、梨木氏の男性観が仄見えて面白い。

    主人公のようにネグレクトや強姦(はっきりとは描かれていないけれど)の経験をして育った人が、人の親切に頼り切る事がなかなか出来ないという描写にはとても共感できる。さしのべられた手をとる事が恐ろしいのだ。それまでの「学習」によって。
    主人公の心の内が語られる箇所で、読みながら「いや、そんなことはない」と相手を信頼すればいいのに、と感じるところがたびたびあった。読む人によっては、「そうそう、信用してはダメ」と感じるのかもしれない。いやもっと若いときの私だったら「信用してはならない」と思いながら読んだかもしれない。パン屋の主人がニュージーランドへ行く理由が登場人物には判らず読者には判るように描かれていたり、書かれていないくららの気持ちを感じられたり。そういうところはまるでグリム童話のようだ。グリムの主人公達はわざわざ危ないところへ行ってしまったりする。そして読者はそれを「危ないのに」と思いながら読む。読者自身の体験や経験値によって見える世界が変わる物語である。

    物語の終盤で自分の過去と向き直り、自分の核を手に入れた(取り戻した)主人公の姿はすがすがしく少しうらやましくもある。続編が書かれそうな気もする。続きを読みたいような、読みたくないような、微妙な心持である。

  • 始まりのざっくりした、あっけらかんとした人と繋がって離れたところなど
    好き嫌いがはっきり出そう。
    そのへんをすいっと抜ければさくさくとすすめる。

    気になったところで立ち止まるもいいし、
    走り抜けるように読んでもいいし。

    山は「手紙」かな。

    手紙にどう応じるかで印象も変わるんだろう。

    不幸ではないけれど、満たされるわけでもなく不安がある生活は
    まだまだ続くのだった。
    でもそれは誰でもおんなじことだね。

  • 出来すぎな感じが否めない。
    何もかもがタイミングよく現れ、珊瑚を助けてくれているみたいに思えて。
    「そんなおとぎ話みたいな話、あるわけないよ」
    と思う私は今、ちょっとやさぐれてるのかな?
    そもそも、これはお話なのだ。話がうまく進んでそれで幸せを感じて、何が悪いんだ。
    前向きに努力を重ねる人には、くららさんの言うような「お計らい」的めぐりあわせってあるのだろうな。
    だから、何かしらの希望はいつでも持っていようと思える。

    まだ若い珊瑚だけれど、素材と真摯に向き合い、世間に対する諦観とも違う第3者的な視点を保持しつづけるその姿に、エッセイで垣間見た梨木さんの姿が重なって見えた。

    ああ、子供の無邪気さって、本当に天使みたいだなぁ。
    ラストシーンでは、珊瑚じゃないのに、涙腺が緩んでしまって。
    読後は心がほわっと温かだ。

  • 最初、出版社の新刊情報ページにタイトルが載った時、それは、「雪と珊瑚」だった。たった四文字に心惹かれて、素敵だなぁと思ったものだけれど、出版がのびのびになり、最終的なタイトルは、「雪と珊瑚と」になった。たった一文字がつけくわえられたことで、雪と珊瑚、シングルマザーとその子供の世界に、たくさんのひとたちがつながっていることが、わかる。

    珊瑚は親にネグレクトされ育ったせいで、ひとに頼るということができない。ただ目の前にある現実から逃れるという一心で21歳まで生活をしてきた。その彼女が、くらら、という珍しい経歴をもつ女性と出会い、総菜カフェを開くようになるお話。

    カフェの経営は一見順風万般だが、珊瑚の性質で、いくつもの葛藤を抱え、それを考え、考え、ゆっくりと乗り越えていく。
    その悩みは、共感できることもあれば、そういうことを考えるのかという発見もあり、その彼女の内面を深く描くことで、「かわいそう」な話でもなく、単なる成功物語でも終わらせていない。

    文章は、最近ずいぶん「軽く」て「短い」文章を読んでいたせいか、段落のない長い文章にいったんひるむが、読み出すと心地よい。やはり梨木さんの文章だ。静謐で、奥にある力を感じる。

    物語は、いったんはエンドマークをつけているけれど、わたしは続きがあるように思えてならない。なにより続きが読みたい。雪が大きくなるにつれて、珊瑚の世界はもっと広がざるをえないだろう。そこでどう対応していくのか。見守りたい。

    それにしても、物語の最後で、どっと涙があふれそうになった。
    赤ちゃんの「雪」の成長物語でもあるこのお話。彼女の描写もまた、かわいいの一言で終わらせない。赤ちゃんは赤ちゃんなりに感情があり、その発露があるのだと気づかされる。その描写の細かさは、珊瑚がいかに雪をしっかりと見ているのか、ということにもつながっている。

  • シングルマザーがカフェを開く、というストーリー軸をもとにした、親子の確執や、人の生き方、在り方を描いた作品。

    主人公の珊瑚が、ネグレクトされていた母親を受け止めきれない、理解することがどうしてもできない、けれどそれも含めて、自分の中に落とし込もうとしている様は、少しでも機能不全の家庭に育ったものであれば心をグリグリと押されるような、刺されるような、それでいて救われるような感覚がした。

    梨木香歩は作家にならなければ総菜屋さんになりたかったというようなことをどこかで書いていた記憶があるので、そんな動機をもとにして書かれたのかもしれない。

    出てくる料理の全てが簡単なのに丁寧な工程をふむもので、丁寧に、美味しい料理を作り、食べたくなる。

    家に出入りするひとのもつ雰囲気、「酵母」によって作るパンの出来が違う、というのは、沼地のある森を抜けて、で描かれていたような、人の在り方を示すようでしみじみと読めた。

    若い女がカフェを開く、という話ではあるけれど、梨木作品を読んでいれば方々に散りばめられた「生き方、在り方」が感じられて、全然軽くなくて、どっしりした作品という印象を受けた。

  • 「春になったら苺を摘みに」がすごく好きで。
    あの、丁寧に生きていくこと、というか、きちんといきていくこと、というか、そういう姿勢にすごく惹かれる。
    この小説のなかに出て来るくららさんが、まさにそういう丁寧にきちんと生きてくことのお手本のような人で。
    彼女のような人がそばにいてくれたら、きっと疲れてぎりぎりのところで立ち止まってしまったときにほっと肩の力を抜いてため息をつけるんだろうな、と。

    「他者から温かい何かを手渡してもらうーそれがたとえさ湯であってもーそのことには、生きていく力に結びつく何かがある、それは確かなことだ」

  • 自分の過去と重なる部分が多く、読み進めるうちに古傷が痛むこともあって、辛い事もあった。

    誰にも頼らずに育ててきたようで、実は色々な人に助けられ、支えられている。
    例えば、道で転んだ人に手を差し伸べるのと、それは同じだと私は思う。
    助けられて当たり前と思うのは間違いだけど、助けられたことに卑屈になるのも違うんじゃないかと。
    でも渦中の珊瑚にはそれがなかなか呑み込めない。
    このお話は、様々な経験を通して、珊瑚が「大人」になっていこうとする過程を描いたものかなと感じた。
    子が出来たから大人になる訳でもなく、就職したら大人でもない。という。

    最後に、雪の言動にいちいち涙が出てしまう私もやはり心のネジが緩んでるのだろう。
    夜泣きが続いて自分も限界で一人部屋に閉じ込めてしまうところ、気持ちが解りすぎて泣きながら読んだ。

  • シングルマザーの珊瑚という女性が、くららという不思議な、素敵な女性と出会い、カフェを開店させながら自己の心や環境と向き合って進みゆく話。
    全体的に出来過ぎてる感じが大きかった。まぁ、お話なのでそれで良いのだと思いますが(笑)
    くららの作る食事のシーンは、食べることの大切さや素晴らしさを実感することが詰まっていた気がする。
    こんなお店は周りにないけど、たしかに近くにあれば行ってみたい気持ちになった。

    ただ、もう一つ何か盛り上がりが欲しかったなぁ。再読はしないかな…

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著者プロフィール

1959年生まれ。小説作品に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』『裏庭』『沼地のある森を抜けて』『家守綺譚』『冬虫夏草』『ピスタチオ』『海うそ』『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』など。エッセイに『春になったら莓を摘みに』『水辺にて』『エストニア紀行』『鳥と雲と薬草袋』『やがて満ちてくる光の』など。他に『岸辺のヤービ』『ヤービの深い秋』がある。

「2020年 『風と双眼鏡、膝掛け毛布』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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