原子力と宗教 日本人への問い (角川oneテーマ)

  • 角川学芸出版
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101803

作品紹介・あらすじ

人びとの暮らしを根こそぎ奪いとる自然災害と、人類がつくりだした原子力の不幸-。喪失の傷みと哀しみ、そして不安を私たちはどう受けとめればいいのか。神と仏に素直に向きあい、その深い智慧に心の支えを求める、祈りの対話。

感想・レビュー・書評

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  • 二点。ひとつは一元集約型の限界。もうひとつは善意や正義の押し付け。

    まず復興について言及しているのは、やはり一元集約型じゃなく、分散して地域の特性に合わせること。これは一概には言えないが、大きくなりすぎた企業や組織もそうあるべきだと思う。もっと小単位でフレキシブルに自律的に動けるほうが、活動密度も濃い。「トップダウンがほしい」「上からの方針がないと」みたいに、いけしゃあしゃあと他責が簡単に許される大組織では先が思いやられる。

    また、ボランティアでありがちな「自分は正しい」「良いことをしている」みたいな強すぎる思い。例えば、本来サポートに徹する立場なのに、過去の実績をこねくりまわして「こんな傾向じゃダメだ」「これについて報告してくれ」と、ピントがズレたまま余計な仕事だけ増やしてくれるというよくある日常のひとコマ。前じゃなくて後ろに焦点当ててどうすんの?

    と半分まで読んでみたけど、なぜかストレスなことが思い浮かんでしまうのであった。

    宗教学者と玄有宗久の対談形式。震災と宗教が、どこら辺まで絡んでくるのか、後半に期待。

  • 東北の震災と福島原子力発電事故について、どのように日本的に咀嚼することができるのか。そのような過程を経てこそ、私たちの生きた経験と知恵にすることができるか、という本。

  •  玄侑宗久師の見識と、鎌田東二氏の組み合わせは、原子力の問題について、仏教、神道の立場から、どちらも自然を重視した見解が展開されていた。
     現政権や原発推進論者の問題がよく見えてくる。原発は原爆と不可分であることも言及されていた。

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著者プロフィール

1951年、徳島県生まれ。國學院大学文学部哲学科卒。武蔵丘短期大学助教授。著書に『神界のフィールドワーク』『記号と言霊』(青弓社)、『翁童論』『老いと死のフォークロア』(新曜社)、『場所の記憶』(岩波書店)他。

「年 『記号と言霊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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