百年法 下

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.05
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101919

感想・レビュー・書評

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  • 上巻は面白かったが、下巻後半からの設定はちょっと無理があった。

  • 不均衡な作品だった。世界観とお話の展開は良いのだけど、人物描写と政治知識が欠けているように感じられた。語彙は豊かなのに描写力がそれについていけてないようにも思えた。作者が自身の殻を打ち破りながら無理やり書ききった作品、という印象。『光谷レポート』の凄さを何度も強調しておきながらその本文は一切書かれてないことも、作品からリアリティを奪ってる一因だと思う。

    作者が読者に伝えたかったのは、老いることの大切さや今を生きることの尊さ、人の根底にある尊厳、などかな。とにかくチグハグで行間が読みづらかった。

  • テーマは面白かったけど、もっと深堀してもっと面白くもできた気がするのが残念。
    参考文献、少なすぎでは?

  • 村上龍の五分後の世界の影響を受けて、中学生が書いた作品、といった印象。
    阿那谷童仁の名前の由来とか特に。読んでいて少々恥ずかしくなる。

    老化人間の捜査の際、老化が目に見えるということは30代以上であろうから捜査対象を30代以上に絞る、となった時は、さすがに捜査がずさん過ぎると思った。(30代以上に見える20代なんてのもたくさんいるのだから)

    最後の牛島大統領の演説が人々の心に残った、といったニュアンスの文章があるが、そこは、大統領がどんな言葉でどんな内容を述べたのか、しっかり書いて欲しかった。そこをしっかり書かないと、ただ説明的なだけで、読者の心に響かないのでは。

    大統領指令ゼロ号のところは、人間らしさが出ていて、良かった。

  • 面白いと評判だったのでハードルが上がっていたのは事実ですが、
    どうしても面白いと思えませんでした。
    設定は面白いのに、それを生かしきれていない感じがします。
    上下巻合わせるとかなり分厚いのですが、
    その割に内容が淡白だからかもしれません。
    何とか最後まで読めたので、星は2つにしましたが
    再読はしないだろうし、人にも勧めません。

  • 漫画みたい

  • 発想は面白いし、キャラクターも個性的に描かれてはいるんだけど、文章がくどくて読みにくかった。
    最後の展開は、まとめ方が難しかったんだろうけど随分と唐突だなぁと…。もっと生物学的な見地から考察できるストーリーもあったら、もっと面白かったのにな。★★☆☆☆

著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化される。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテット』『代体』『人類滅亡小説』『存在しない時間の中で』など。

「2022年 『SIGNAL シグナル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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