ライフ・アンド・デス

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.16
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本棚登録 : 45
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101926

作品紹介・あらすじ

完璧のはずだった。しかし、その計画が、一人の女と愛くるしい動物たちのせいで狂い始める-謎の人物からの指令により、ある女に近づけというミッションを課された腕利きの暗殺者・榎波。しかし、彼には、女性に対する屈折した心と、動物虐待を目にすると暴走するという決定的な弱点があった-!?"影の弁護士"藤立、動物をこよなく愛し、女に恐怖心を抱く草食系ヒットマン。激情にまかせて放った1発の銃弾から、伸るか反るかの追跡劇の幕が上がる。新境地ノンストップ・サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 文句なく面白い。少し簡単に人を殺しすぎるが……。これも次回作を期待したい。

  • 完全に大人の恋愛の世界へ行ってしまったのかと思っていたら、またハードボイルドの世界へ戻ってきた?
    ベテランだけあって筆致は安定していて読ませる。が、往年のエネルギーはさすがに失ったかな。自分造形はかなりステロタイプだし、主人公の女との絡みも安易な感じ。ちょっと期待が大きすぎたかな。

  • いや、あの動物愛護精神がどういう意味なのか最後まで解らずじまいだったけど緊張感は半端無かった。二本の線が別々のところから徐々に近づいてきて交差したときがピーク。にしても最後はちょっとあっけない気がするけど。こう何もかもうまくいくってのもドラマになったらシラけるんだろうなと思いつつ。

  • 途中まで・・・というか最後の方までは結構面白かったんですけどね。読後感がなんとなくパッとしない印象。思ったよりも普通の着地点で終わってしまったというか。元弁護士側と殺し屋側でいろいろ策略を巡らせてはいるものの、前者に偏りすぎているような。
    むしろ「動物をこよなく愛して、女性を避ける草食系ヒットマン」の方が登場人物としては魅力がある。そして元弁護士である藤立がなんとなくずっといけすかない印象しかないというか。
    途中までの盛り上がりはよかったんですけどね。魅力的な人物を切り捨てて、話としてもちょっと陳腐に終わってしまったような。

  • この人の作品は初めてだったけど、面白かったです。三つどもえの駆け引きが、見応えありました。登場人物にもそれぞれ個性があって、次回作にも期待しちゃいます!

  • 凄く久しぶりに読んだ藤田作品。
    落ち着いた空気を纏った殺し屋「榎波」と
    元弁護士で殺人未遂の過去を持つ「藤立」の2人の男が
    それぞれの思惑によって動いた事件が交わっていく
    スタイルで交互に両名の描写が描かれます。
    終始、冷えた空気のようなトーンで描かれる為ググっと
    テンションのあがるシーンや場面は少ないものの、藤田作品
    独特の雰囲気で最後まで読ませます。

    追われる側と追う側がお互いの意図が読めないまま
    交わったり離れたり、攻守が逆転したりと実は
    意外と展開もあり、見せ方次第ではもっとエンタメ色の濃い
    アクションになったのかも...しれないですね。

    ある企業から34億もの資産を流用した会計士とその
    兄弟をめぐってアメリカの謎の組織、日本の暴力団、
    ドミニカンマフィアなどが入り乱れ、諜報、駆け引き、
    騙し合いの中、「榎波」と「藤立」が生き残りを賭けた
    物語がラストに向かって交錯していく...。

    個人的には動物を異常なまでに愛する殺し屋の余りに
    穏やかな性格と今作のトーンのズレに少しの違和感を
    感じましたが...やはり相変わらずに壮年のオッサン達が
    カッコよく女性に妙にモテたり、現役引退した元殺し屋の
    老人など、直球王道のハードボイルド路線の作品、
    久しぶりに堪能しました。

  • ちょっと榎波寄りに読んでいたので、最後がな~でした。
    いろいろ複雑に絡み合って、わからなくなったりしたけど、面白かったです。
    さすが藤田さんです

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞、2017年『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞受賞。著書多数。

「2017年 『影の探偵 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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