- 本 ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041101926
作品紹介・あらすじ
暴力団員が射殺された。その手口は伝説のヒットマンと酷似していた。その行方を追うべく元刑事と元弁護士の果てしなき追跡が始まる……組織、女、そして、男たち……究極のノンストップハードボイルド!
感想・レビュー・書評
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なかなかに面白かった。久しぶりに一気に読めた小説。
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文句なく面白い。少し簡単に人を殺しすぎるが……。これも次回作を期待したい。
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完全に大人の恋愛の世界へ行ってしまったのかと思っていたら、またハードボイルドの世界へ戻ってきた?
ベテランだけあって筆致は安定していて読ませる。が、往年のエネルギーはさすがに失ったかな。自分造形はかなりステロタイプだし、主人公の女との絡みも安易な感じ。ちょっと期待が大きすぎたかな。 -
いや、あの動物愛護精神がどういう意味なのか最後まで解らずじまいだったけど緊張感は半端無かった。二本の線が別々のところから徐々に近づいてきて交差したときがピーク。にしても最後はちょっとあっけない気がするけど。こう何もかもうまくいくってのもドラマになったらシラけるんだろうなと思いつつ。
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途中まで・・・というか最後の方までは結構面白かったんですけどね。読後感がなんとなくパッとしない印象。思ったよりも普通の着地点で終わってしまったというか。元弁護士側と殺し屋側でいろいろ策略を巡らせてはいるものの、前者に偏りすぎているような。
むしろ「動物をこよなく愛して、女性を避ける草食系ヒットマン」の方が登場人物としては魅力がある。そして元弁護士である藤立がなんとなくずっといけすかない印象しかないというか。
途中までの盛り上がりはよかったんですけどね。魅力的な人物を切り捨てて、話としてもちょっと陳腐に終わってしまったような。 -
この人の作品は初めてだったけど、面白かったです。三つどもえの駆け引きが、見応えありました。登場人物にもそれぞれ個性があって、次回作にも期待しちゃいます!
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凄く久しぶりに読んだ藤田作品。
落ち着いた空気を纏った殺し屋「榎波」と
元弁護士で殺人未遂の過去を持つ「藤立」の2人の男が
それぞれの思惑によって動いた事件が交わっていく
スタイルで交互に両名の描写が描かれます。
終始、冷えた空気のようなトーンで描かれる為ググっと
テンションのあがるシーンや場面は少ないものの、藤田作品
独特の雰囲気で最後まで読ませます。
追われる側と追う側がお互いの意図が読めないまま
交わったり離れたり、攻守が逆転したりと実は
意外と展開もあり、見せ方次第ではもっとエンタメ色の濃い
アクションになったのかも...しれないですね。
ある企業から34億もの資産を流用した会計士とその
兄弟をめぐってアメリカの謎の組織、日本の暴力団、
ドミニカンマフィアなどが入り乱れ、諜報、駆け引き、
騙し合いの中、「榎波」と「藤立」が生き残りを賭けた
物語がラストに向かって交錯していく...。
個人的には動物を異常なまでに愛する殺し屋の余りに
穏やかな性格と今作のトーンのズレに少しの違和感を
感じましたが...やはり相変わらずに壮年のオッサン達が
カッコよく女性に妙にモテたり、現役引退した元殺し屋の
老人など、直球王道のハードボイルド路線の作品、
久しぶりに堪能しました。 -
ちょっと榎波寄りに読んでいたので、最後がな~でした。
いろいろ複雑に絡み合って、わからなくなったりしたけど、面白かったです。
さすが藤田さんです
著者プロフィール
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