夢より短い旅の果て

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.21
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本棚登録 : 297
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101933

作品紹介・あらすじ

四十九院香澄は"その道では有名な"鉄道旅同好会に入会した。鉄道に興味はなかったが、彼女には同好会に絶対に入らなければいけない理由があった。急行能登、飯田線、沖縄都市モノレールゆいレールに、こどもの国、越後湯沢、雨晴、日光…。一つの線路、一つの駅に集う多くの人々、様々な人生と交錯する中、彼女自身も自分のレールを敷きはじめていく。ありふれた日常をちょっぴり変える、珠玉の鉄道ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • この線路の向こうには、きっとあの人がいる――。四十九院香澄は"その道では有名な"鉄道旅同好会に入会した。鉄道に興味はなかったが、彼女には同好会に絶対に入らなければいけない理由があったのだ……。
    amazon より

    タイトルがステキ.このタイトルの元になる短い鉄道旅から始まって、香澄はいろんな線に乗る.特に鉄道が好きな”鉄子”ではなかったけれど、いつしか立派な鉄子に...で終わりの話ではない.
    いろんな出来事がこんなに重なるはずがない.というのは、そこは小説だからということで置いておくにしても、旅というのは偶然の(または必然の)出会いや出来事があるものだ.
    鉄道の旅を通して、香澄が成長していく姿が見える.ある”想い”が目的の人生、それでよいのかと悩みながら、いろんな人との出会いを通じて、それもまたよいのではないか、とこの1冊の中では結論づく.続編があるようなので、ぜひ旅の続きを読みたいと思う.
    鉄子でなくても無性に鉄道に乗りたくなる.一人旅をするということは、自分と向き合うこと.こんなに小さな国に奇跡のように網の目のように張り巡らされた鉄道.そこにはいろんなドラマがあって、たくさんの夢や希望、ときに絶望を運ぶ.

  • 読んでいて、その鉄道に乗った気持ちになれて、そして実際に乗りたいと思った。
    特に、氷見から高岡への氷見線に春先に乗って、雨晴海岸からの北アルプスを見てみたいと思った。

    金沢から内灘に向かう浅野川線にも乗ってみたい。
    飯田線の無人駅も楽しそう。出口が見当たらないほどの狭さの田本駅とか、思わずネットで検索しながら読んだ。

    香澄が書いた、評判の良いレポートも読みたかったな。
    鉄道でのひとり旅を、いつかしてみたいと思える本。


    読み終える時の感想は星3つだったけど、あとがきを読んで星4つ。

  • 夢より短い旅の果て
    著作者:柴田よしき
    発行者:角川書店
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    この路線の向こうにはきっとあの人がいるに違いない。

  • 著名な「鉄道旅」のサークルにどうしても入りたかった香澄は、試験に受かるために必死だった。そのサークルに入りたい理由は誰にも言えなくて……。鉄、というほど鉄道に興味があるわけではないけれど、という香澄の立ち位置から見た鉄道旅。その時々で一緒の人が違っていたりするけれど、鉄道の旅は少しずつ香澄の気持ちを変えてくれる。私も鉄道に乗るのがちょっと好きな人なので、楽しく読めました。ぜひ続きを読みたいです。

  •  慶子さんの手紙は、西村京太郎サスペンスだな。
     完結しないのは、あとがきを読めば分かること。作品の評価には持ち出す必要はないもの。

  • 失踪した叔父の手がかりをつかむため、鉄道旅研究会に入る主人公、香澄。
    四十九院、がつるしいん、と読む初めて見る名字。
    結局叔父は見つからないまま物語は終わっているものの、鉄道と、それに乗る人々のそれぞれのドラマが深く味わえる。
    ネット主流の現代だからこそ、自ら足を運んでしか見れない景色や旅情がなんともじんわりする。
    日本には、まだまだ私の知らない場所がたくさんある、それを少しでも知りたいなあと感じた。
    観光が目的ではない、ただ鉄道に乗るのが楽しい。その気持ち、わかる!
    読みながら自分もどこか遠くへ行った気分になれる。でも、本当に足を運びたくなる、そんな作品。
    作者の柴田よしきさんは、すごく綿密に色々調べたんだろうなあ。作者の愛も伝わる。

  • 図書館にて。
    まだ続く物語とのこと、私もこの主人公のようにそれほど電車にはくわしくないが電車が大好きなので先が楽しみだ。
    後半は東北を走る電車も登場するらしい。
    あとがきで人生の瞬間が唯一無二とあったが、本当にそうだと思う。
    小説の中に震災で流されてしまった茨城の六角堂が出てきてびっくりしたが、ラストにきちんと注釈があった。
    この小説が書かれた頃にはまだ震災前だったんだなと切ない気持になった。

  • 四十九院香澄は“その道では有名な”鉄道旅同好会に入会した。鉄道に興味はなかったが、彼女には同好会に絶対に入らなければいけない理由があった。急行能登、飯田線、沖縄都市モノレールゆいレールに、こどもの国、越後湯沢、雨晴、日光…。一つの線路、一つの駅に集う多くの人々、様々な人生と交錯する中、彼女自身も自分のレールを敷きはじめていく。ありふれた日常をちょっぴり変える、珠玉の鉄道ロマン。

  • どうしても入りたかった大学は、偏差値が低いために両親から大反対に。
    なので、その大学と交流のある大学に入学し
    ひたすらに部員になるように頑張るそのわけは…。

    連続短編集で、鉄道が好きな人や旅行が好きな人はいいかも、です。
    鉄道で旅をする同好会。
    三半規管が弱い人達には、無理な同好会です。

    やっともぐりこみ、目的への足がかりを手に入れた彼女。
    徐々にその理由が明かされるのも楽しかったですが
    鉄道の存在も面白かったです。
    こんなに短いのがあるのか、という驚きや
    違う線に出るようなものがある、とか。

    確かに、都市に行かないと電車とは使わないものです。
    時間にならないとこないような、しかも目的地近くまで
    連れて行ってくれるわけでもないものですし。
    地方は、ただまっすぐに走ってるだけですから。

    最後には、ようやく『女性』の謎も解けました。
    とりあえず、その上司は殴り倒してもいいと思います。

  • 四十九院香澄は”鉄道旅同好会に”入会する。鉄道に興味がなかったが、彼女は同好会に絶対に入らなければならない理由があった。一つに路線、一つの駅に集う多くに人々、様々な人生と交錯する中彼女自身も自分のレールを敷きはじめる。

    学生時代に青春18きっぷで日本を縦断した旅を思い出しながら読んだ。私も鉄子だったんだわ。

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著者プロフィール

1959年東京都生まれ。青山学院大学卒。1995年『RIKO――女神の永遠』で第15回横溝正史賞を受賞しデビュー。本格ミステリー、サスペンス、伝奇小説、ファンタジーなど多彩な作風と旺盛な執筆力には定評がある。2013年『激流』(徳間文庫)がベストセラーとなり、NHK「ドラマ10」にてドラマ化された。近年は時代小説も手がける。

「2020年 『求愛 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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