オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.57
  • (19)
  • (37)
  • (49)
  • (10)
  • (0)
  • 本棚登録 :336
  • レビュー :49
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101964

作品紹介・あらすじ

数年ごとに起きるオカルト、スピリチュアルブーム。繰り返される真偽論争。何年経っても一歩も進まないように見える世界。なぜ人は、ほとんどが嘘だと思いながら、この世界から目をそらさずに来たのか?否定しつつ惹かれてしまう「オカルト」。-いま、改めて境界をたどる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 難しくて分からない部分もあったけど面白かった。
    星は話のジャンルによって3から5、といったところです♪
    ちょっとこわい話もあって、夜中に一人で読んでいて
    鳥肌がぞぞぞーと立ってしまいました。

    オカルトの語源はラテン語「隠されたもの」の意。

    「白」か「黒」か?「正解」か「不正解」か?が求められることが多い
    社会の中で、「オカルト」はいつも「グレー」で
    はっきりどっちとは言えない。
    その「グレー」が好きなのです。

    特に面白かった(☆5)、好きだったのが
    ・7幕スピリチュアル・ワーカー
    ・11幕“永田町の陰陽師”

    印象に残った言葉は秋山眞人さんの
    =日本人は同調、同化しやすい=
    ということ。

    あと“羊・山羊効果”も。
    これは妙に納得できた。

  • どの作品にも流れている森さんならではの感覚がとても好きだ。本書の六章七章で、森さんの前世を透視した「霊能者」が、森さんという人の方向性として「だめなものを良くしたいというような願望。でも森さんの場合は、そのだめなものの中に自分も入れている」と言っていて、そうだよねえ、当たってるじゃん!と思ってしまった。

    きっと賢明な人はこういう分野には近づかないんだろう。少し危なくて、たっぷり胡散臭くて。出来るかぎりの取材をしよう、でもきっと何もわからないんだろう、という著者の苛立ちやら諦めやらもどかしさやらが行間から立ち上る。

    読みながらずっと、立花隆氏が書いた「臨死体験」を思い浮かべていたら、第16章でそのものが出てきた。立花氏も結論としては森さんと同じだ。「十分信頼に足る証拠は何故か出てこないが、否定することの出来ない現象があることは間違いない」。でも、文章から受ける印象はかなり違う。立花氏ははっきりと面白がっている。興味津々という感じだ。森さんは…、困惑している?半ばうんざりしている?

    うまく言葉に出来ないが、他でもない自分の問題として苦悩しているところが、森さんの真骨頂だろう。この人は立花氏のような正統派ルポライターにはきっとなれないんだろう。そこが好きだ。

    • じゅんさん
      あぁ、たまもひさん!
      なんて素敵なレビューでしょう!!
      うんうん、森さんはあえて胡散臭いものに近寄っり、しかも、自分の問題として苦悩してしまう…。そうですね、立花氏のような“頭の良さ”は持っておられない気がします。
      そして、私もそこが好きです!(*^_^*)
      2012/06/12
    • たまもひさん
      森さんってどういうわけかバッシングや揶揄の対象になりやすいようですね。言ってることのブレを指摘されたりもする。でも私はだからこそかえってシンパシーを感じてしまいます。
      思想信条が先に立つ、という風ではない男性の(反体制)知識人って珍しいと思うんです。
      いつも嬉しいコメントをありがとうございます(^o^)
      2012/06/12
  • 著者はとても自分に正直な人だと『A3』を読んだときから感じていた。
    世間の声と少し違っていても、自分の感じたことの方を信じずにはいられない。
    あくまで真実を知ろうとする姿勢は、この本からも感じられた。
    様々な超常現象を前にしても著者はそのまま信じないし、逆に失敗続きでも(ダウジングのとき)その能力は嘘だったと決めつけはしない。
    あるともないとも言い切れない。
    超常現象とはもともとそういうものなのだ、と著者は思っている。

    そういうスタンスの著者だからこそ、メンタリストDaiGoの章は純粋にすごいと感じた。
    トリックや仕込みなしで、あんなに人の心を操れるのか…?

  • オカルトとは…?という話の中に、ちょいちょい怖い話が入ってて、なかなか読み進まない(笑)
    怪談本なら心と時間(夜中を避けるとか)の準備が出来るのだが、突然怖いので。
    テーマや内容は興味深く面白い。が、まだまだ道半ば・・・。

  • 「わからない」をこんなに追及できる人ってあまりいないと思う。わからないことをわからないままにしておくってすごいしんどい。イエスかノーに決めたほうがずっと楽。でもしんどくても安易にイエスやノーに偏らないこの人の姿勢がとても好きだ。

  • 配置場所:1F電動書架A
    請求記号:147||Mo 45
    資料ID:W0168458

    なぜか夏になると、特番が増える、エスパー、イタコ、幽霊、UFO・・・本当なのかインチキなのか、著者の体当たり取材をまとめた1冊。虚実の狭間を翻弄させられる、もどかしさが楽しいです。はっきり証拠が掴めればいいのに、と思う反面、よくわからないまま、隠されたままだから、面白いのではないかな、とも。(S)

  • 私はすっごい怖がりだし、基本的に自分の目で見たもの以外は信じないという頑固者だし、ということで、超能力という世界はSF的面白さを抜きにすると、ほとんどご縁がないものだったのに…。


    それが「職業欄はエスパー」で、胡散臭さをも含めた存在価値、というか、自称・エスパーたちのよくも悪くも落ち着きぶりにやられてしまって。
    たぶん、ホントのインチキ(って変な言い方だけど)も多々あるんだろうし、失礼ながら御病気の方もおられるのでしょう。
    でも、自分には理解できない世界だからと言って、のっけから全否定、っていうのもなんか違うんじゃないか、うん、それって人生損してる・・・・んじゃない?なんて思い始めたのは、森さんの結論を出さずに、公平に公平にと多角的に考察するといういつもの手腕に、いつものように転がされちゃった、っていうことなんでしょうね。(*^_^*)

    私が森達也という人を好きなのは、個々の人間として生きていきたい、大きな力や集団の論理に巻き込まれることなく、自分の頭で考えて、自分の言葉で語りたい、という根っこのところが、実は私が一番大事に思っているところだから、だと思うんですよ。

    そしてそれは、伊坂幸太郎さんの小説にも多々感じることで、だからこそ、のお2人の仲のよさなんでしょうね。この「オカルト」の帯を伊坂さんが書かれていて、

    「(前略)しかも フェア でありたい、という思いが伝わってくるからか、読んでいるこちらも 頼む! 超能力、成功して! と祈らずにはいられませんでした。青春小説のように、もしくはホームズの冒険のようにも読めて、とにかく面白いのです」

    なんて、最高の惹句だよね。(*^_^*)

    今回の目玉は、なんと言っても、オカルトそのものの意思、というか、あえて擬人化してみせ、またその危うさをも自ら指摘する、という、おいおい、森さん、やりすぎでしょうよ、と言いたくもなる、オカルトの「隠れたがり&出たがり」性についての“常識”。

    ここ一番!という時に、カメラが別のところを向いていたり、機材にトラブルが起こったり、というのは、学者にしろ、ジャーナリストにしろ、あまりにもよくあることでわざわざ言うまでもないこと、だったらしいのだけど、(だからこそ、インチキ、とか、言いわけだ、とかの罵倒をも受けてきたわけなんだね)そこをあえて前面にだして、それはなぜなのか、という考察を淡々と書き連ねる、という面白さ。

    • たまもひさん
      これこれ!読もうと思ってるんです。伊坂さんの帯は嬉しくなりますよね!森さんの書かれるものを読むといつも「フェアであること」の大事さ・難しさをかみしめることになります。
      じっくり読もうと思ってます。
      2012/04/27
    • じゅんさん
      >たまもひ様
      そうなんですよ、「フェアであること」を大事にする森さんと伊坂さんのつながりが嬉しくて!(*^_^*)偏りのない考え方ってとても難しいとは思うのだけど、少なくともそう心がけて生きていきたい、と思います。
      2012/04/27
  • 決して、オカルトの正体がわかる本ではありません。そして答えが欲しい人には決してオススメしません。
    読むだけでモヤモヤするだけです。
    でも、その曖昧さが今日できる人には面白いと思います。
    「オカルト」っと聞いて毛嫌いする人も多いでしょうが大概の人はどこかで少しでも関わっていると思ういます。極端に言えば、「神頼み」や「厄払い」などもオカルトですからね。

    どうして人はオカルトにひかれるんでしょう?
    考えるヒントがここに書いてあると思いました。でも決して答えではありません。

    イタコに超能力、心霊にUFO、そしてメンタリスト。

    出会ってみたいものがいろいろと登場します。どれか一つでも興味あれば一読してみてください。
    おすすめは「臨死体験者」かな(笑)

    見えそうで見えないもの、隠されたもの、「オカルト」!それを見つけてみてください。

  • No.728

全49件中 1 - 10件を表示

オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノのその他の作品

森達也の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
村上 春樹
西 加奈子
高野 和明
いとう せいこう
小野 不由美
ピエール ルメー...
又吉 直樹
伊藤 計劃
朝井 リョウ
有効な右矢印 無効な右矢印

オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノはこんな本です

オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノを本棚に登録しているひと

ツイートする