コブラ 下

制作 : 黒原 敏行 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年12月1日発売)
3.39
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102015

作品紹介

新たなテロと認定されたコカイン汚染。コロンビアの巨大コカイン・カルテル"兄弟団"殲滅の米大統領指令を受け、「プロジェクト・コブラ」が動き出した。指揮を執るのは「コブラ」ことポール・デヴロー、メンバーにはかつての敵、「復讐者」ことキャル・デクスターも加わっていた。情報と権限を集中させ、張りめぐらされた諜報網を利用して、鉄壁の組織を誇る"兄弟団"の弱点を一つずつ突き崩していくデヴローたち。手段も選ばず、組織幹部の娘を人質に揺さぶりをかけ、着実に追いつめていく-。

コブラ 下の感想・レビュー・書評

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  • 最期の結末が今一つ、あっけなかった。読後あまりよくない。

  • コロンビアのコカイン・カルテルの撲滅作戦のアクション小説後半。

    下巻ではいよいよ作戦開始で、徹底的なカルテル撲滅攻撃が物理的、情報的に始まります。
    物理的な攻撃に関してはこれまでの作品のように綿密な描写が光りますが、情報攪乱的な攻撃の効果は目を覆うほどすごいですが経緯の記述があっさりしていると思います。
    とにかく、撲滅作戦から中止撤退、後始末があまりにも端折られすぎの感じがしました。
    ラストのラストで<アヴェンジャー>=デクスターの一言が意味深で、真の主役は<コブラ>=デヴローではなかったということでしょうか。
    デクスターでもう一作書くとしたら、作戦の経過と登場人物像をじっくり描いてほしいですね。

  • 情報と権限を集中させ、張りめぐらされた情報網を利用して、鉄壁の組織を誇る「兄弟団」の弱点を1つずつ突き崩していくデヴローたち。手段も選ばず、組織幹部の娘を人質に揺さぶりをかけ、着実に追いつめてゆく…。

    ここまで物語を広げてどう着地するのだろうと思いながら読んだが、勧善懲悪に慣れ切ってしまった身にはなかなか苦み走った結末だった。ただ結局最後まで主人公に魅力が感じられなかったのは残念。
    (C)

  • 上下巻。スパイ小説。一人の子供の死をきっかけに、合衆国大統領はコカイン産業を壊滅させることを決定する。任務を受けたのは、元CIAのポール・デヴロー。敵への"無慈悲さ"ゆえに組織を追われた男だった。
    かつての敵で唯一自分を出しぬいたキャル・デクスターを味方に引き入れ、大規模な、そして周到な作戦を開始する。
    初めて読むジャンルのスパイ小説。デヴローの考えた作戦は、麻薬組織の弱点を的確についた、見事な作戦です。そして、その作戦は一方で無慈悲で、かなりの犠牲を(敵方に)与えます。
    ただ読んでて爽快感がある反面、全編にわたってあまりにも一方的すぎて、少し拍子抜けしました。麻薬組織がいいように踊らされすぎです。息もつかせぬ攻防がなかったのでそこが残念。

  • <上下巻共通>
    冒頭ネタを知ったときに、新鮮味にかけるかなぁ、と思ったが、フォーサイスならではの展開で、面白かった◎ 最後のどんでん返しも、らしさを感じた(#^.^#)

  • 物語の展開はおもしろいんだが、最後はかなり消化不良。こういう結末は期待してなかった。

  • 新たなテロと認定されたコカイン汚染。コロンビアの巨大コカイン・カルテル“兄弟団”
    殲滅の米大統領指令を受け、「プロジェクト・コブラ」が動き出した。指揮を執るのは「
    コブラ」ことポール・デヴロー、メンバーにはかつての敵、「復讐者」ことキャル・デクスターも加わっていた。情報と権限を集中させ、張りめぐらされた諜報網を利用して、鉄壁の組織を誇る“兄弟団”の弱点を一つずつ突き崩していくデヴローたち。手段も選ばず、組織幹部の娘を人質に揺さぶりをかけ、着実に追いつめていく―。

    ブラジル人退役軍人パイロットを雇う。。
    輸送船と輸送機を攻撃。
    弟がコカインで死んだので、人が乗っている輸送船、輸送機に対し、躊躇なく弾丸を撃ち込む。
    最後の仕事で墜落するも、救助される。逮捕されるも、無事、釈放。
    輸送船の名前は隠し場所の溶接工を誘拐。家族をアメリカに連れ出し、
    輸送船の登録名を入手。
    コロンビアとスペインを頻繁に行き来する弁護士が女子学生と手紙を渡している。幹部の一人が溺愛する一人娘(マドリッド在住)。
    ジゴロスパイに誘惑させ、NYに来させ、荷物の中にコカインを忍ばせ逮捕。
    デクスターが幹部と面会し、買収した入国検査人のリストを入手。
    ホテルのベランダからフェリの梯子で脱出。
    ドンにばれる。12人の殺し屋に襲われ、5人撃ち殺すが射殺される。
    世界中にいる買収役人を一斉検挙はじまる。さらに情報入手。
    コカインの品薄状況を演出。わざとコカインを見逃す。
    ドンと売人組織に殺しあいをさせる。
    暗殺部隊のボスもイタリアでの戦いで死ぬ。
    一般人にも多くの犠牲者がでる。
    作戦は中止。
    コブラはドンと面会。余ったコカインを10億ドルで売ることを約束。
    コブラはコカインを渡さずに焼却。
    コブラはドンの殺し屋に暗殺。

  • 「ジャッカルの日」、「悪魔の選択」など多数の著作がある著者。
    本書はその著者の(少なくとも和訳版では)最新刊です。

    テーマはコカイン。
    コカインを扱う麻薬組織とこれと戦うために特別に作られた組織との戦いを描いています。
    はっきり言ってありえない感が強いストーリーでしたが、それでも(ベストセラー作家だけあってか)読める内容ではあります。

    では前置きはこの位にして以下であらすじを紹介。

    ワシントンの貧困地区で15歳の少年が麻薬の過剰摂取により死亡。
    彼の祖母がホワイトハウスのメイドだった事により、大統領がその死を知り、これを切っ掛けにコカインを扱う麻薬組織「兄弟団」に対する米英政府による戦いが始まる。
    この戦いの指揮を取るのは、敵に対して冷酷過ぎるという理由でCIAをクビになった70代の元職員(通称・コブラ)。
    コブラには監査無しの20億ドルの予算の他、関係機関の全面協力を命ずる大統領令、必要な人材を独自の判断で雇い入れる権限などが与えられる。

    時に冷酷の評価に違わぬ非情な手段を使い、「兄弟団」に対する入念な攻撃準備を行うコブラ。

    そして容赦の無い攻撃が始まるが・・・・



    上下巻に分かれており、上巻では準備が、下巻では攻撃が描かれています。
    特に下巻はコブラの非情さが浮き彫りになった展開となっており、これだけやると確かに効果は出るよと言った感じです。
    そしてストーリーに(上記の通り)ありえない感を植え付ける結果にもつながっています。

    とは言え、そこはベストセラー作家。
    最後にひねりを効かせ、凡庸な小説としては終わりません。
    (若干くどさも感じる文章ではありましたが)十分楽しめる内容です。

    お時間のある時にでも一読されてみては如何がでしょうか。

  • 途中までは、とてつもなく面白かった。コロンビアのコカイン王と、大統領の密命をうけた元CIAのスパイとの戦い。皮肉にもコカインマフィア壊滅作戦成功を目前にして、大統領の人気取りのために、作戦は中止、元スパイは国を裏切る。ここまで書くと、そりゃあスペクタルで、面白いストーリーなんだけど、ひとひねりないんだよね。普通、男女の恋愛を組み込んだり、多少のお色気があったりするんだけど、皆無。ただ、軍事兵器で密輸船を探しては沈めていく話。フォーサイスが、軍事マニアには好かれても、一流の作家とは認識されない理由がよくわかる。

  • 下巻では米国の攻撃がより熾烈になっていき、とうとう結末に至るわけですが、その皮肉な幕引きには驚かされました。まさかこんな結末とは…。フォーサイスってやっぱイギリス人やねと妙に納得(笑。主人公である2人は過去作品で対決していると言うことなので読んでみたいと思います。

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