超“集客力”革命 人気美術館が知っているお客の呼び方 (角川oneテーマ21)
- 角川書店 (2012年4月9日発売)


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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784041102213
作品紹介・あらすじ
美術館に人を呼ぶために、外観を変え、最寄りの駅名を変え、多数のイベントを企画。集客のために死力を注ぐ”美術館界の革命児”が教える集客のマジック。
感想・レビュー・書評
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良い意味で期待を裏切られた。金沢21世期美術館モノの焼き直しかと思いきや、日本の美術館が手本にすべきとして挙げられる珠玉の美術館リストは、一読に値する。キャッチーに過ぎる書名が、逆に災いする例ではなかろうか?!
「#超〈集客力〉革命──人気美術館が知っているお客の呼び方」角川、蓑豊
Day38
https://amzn.to/2SC1tjb詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
vol.156 街ぐるみで仕掛けを施す!地方発の新しい集客のかたち?
http://www.shirayu.com/letter/2012/000312.html -
金沢21世紀美術館初代館長にして、兵庫県立美術館館長となった著者による、美術館における集客術を説いたエッセイ本。
新書スタイルらしく、口語調ですっきりと簡潔にまとめられた内容は、わかりやすく読みやすい。
故に、一部の読者層には自慢話と受け取られるかもしれないが、経歴と実績を見れば、著者の非凡さは明らかと思われる。
高尚な理念を掲げつつも、保守的に留まりがちになりそうな業界において、如何にして、一般観客を呼び込んで親しんでもらい、地域に密着して愛され続ける美術館を創生するか。
その為の具体的かつ商業的戦略を実践し、成果を上げている経営者の語りは、いわゆる“ヒットメーカー”の思考法や方法論を知る上での汎用性もあるだろう。
既成の概念に囚われない柔軟な発想力を持った経営のトップが、情熱と発展的好奇心を絶やさず、常に前向きに、楽しく、また人をも楽しませる。
同業者との連携は勿論、これまで無縁であった民間企業とのタイアップにも積極的に取り組み、自治体にも大きく働き掛ける。
日本の、そして世界の美術業界を、裏側から垣間見る面白さもある。
展覧会タイトルの重要性など、観客視点からの説得力に膝を打った。
元・資生堂社長で東京都写真美術館館長となった福原義春氏との特別対談も注目。
異業種畑のトップ会談といった趣で、この手の内部革新が進めば、一利用者にとって益々楽しめる美術館が生まれるかもしれないと期待させてくれる。 -
兵庫県立美術館の集客作戦、人を集める展覧会の作り方、美術館館長の仕事を紹介。オークションビジネス経験、世界の魅力的な美術館、美術館と教育論についても述べる。
ぶらっと行ってもいつでも楽しめる場所、いいですねー。すぐ周りには何もない感がなくもないですが、静かで落ち着いてて、それはそれでよいかもしれないし。 -
20141201
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金沢21世紀美術館の館長として結果を残し、オークション会社を経て神戸の美術館館長になった著者。よく知らなかったですけど、すごいですね。
そして美術館はけっこう好きなので(旅先で行くくらいですが)こういうプロがオススメのところ入ってみたいなと思う。
ただ、集客力革命というタイトルにはちょっと違和感。そんなに目新しい話でもないし、美術館だからできることで他業種では応用できないようなことも多い。
美術館好きが読む本としては秀作だが、ビジネス書としては不十分ですね。 -
金沢21美術館長→兵庫県立美術館に移ってたんか
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ご近所さんなので
興味深かったし、参考にはなったけど
正直タイトルほどでは…。
でもムスメを連れて行こうと思った時点で
負けですなw -
美術館は著名な建築家によることが話題になる。
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以前読んだ美術館革命の時も思ったけど
さらっと成功した話を書いてあるんです。
本当は何度もつまづいて、
大変な努力が必要だったと思うんです。
読んでいる方は、すごいアイデアだ!とか、
自分のところにもいけそう!…なんて、
希望が湧いてくるからいいんですけどね(^_-)-☆
金沢から、サザビーズに行っていたんですね。
すぐに兵庫県に来てくれたのかと思っていました。 -
日曜の朝、こちらを読了。
駅の書店で題名買い= 衝動買いしたもの。実は予想した内容とは異なる内容だった。予想した内容は、最近の「展覧会ブーム」の裏側でも書かれているのかと思ったのだけど、中身は金沢21世紀美術館を大成功させ、今は兵庫県立美術館の館長でいらっしゃる著者が考える美術館、とくに地方のそれほど規模の大きくない美術館論、そして観る側へのアドバイス、ひいては日本の教育に美術館が果たせるであろう役割にまで及ぶ。一貫しているのは、美術館(とくに日本でのそれ)はもっと気軽に立ち寄れる場所になるべき、というもの。その意味で書名を『美術館に行こう』とでもいう内容。
日本人は美術を観るときにも「正解の観方」があるように考えている節があるが、美術館を訪れる際には難しい美術史や美術論は後回しにして、むしろ「まっさら(真っ白)」な気持ちで訪れて、まずは「感じて」欲しいという。その意味で、子どもにももっと訪れて欲しいし、子どもに興味を持ってもらう美術館の楽しみ方も提案され、また実行されている。
私自身、普段あまり美術館を訪れる習慣はないのですが、これを読んでもっと美術館に行きたくなりました。(^^ -
美術館の集客力をあげるためには・・・?
美術館の存在理由、世界の名美術館の紹介、館長の役割、著者の成功事例などをあげながら、理想とする美術館像を語る。
集客力アップのポイント・キーワード
・行政、企業を巻き込んだイベント企画
・驚き、非日常空間
・ハコの設計
・芸術の展示だけでなく、地域コミュニティを形成する場所の提供として考える
・美術館に来場してもらうための「きっかけ」づくり
・美容室の近隣施設まで利用した大イベントの開催
・頻繁な広報
・年間入場者数目標の設定とチェック
・展覧会のタイトル
・館長自身が日常的に地元の空気を吸うこと
・キュレーター養成やキャリアアップのシステムづくりを -
兵庫県立美術館の屋上に設置された「ミカエル君」。コンクリートに包まれた味気ないハット神戸を明るい雰囲気へと変えていることに驚いた。著書の中にあった、小学校の設計をコンペで決めるという提案に大賛成だ。新進の建築家の登竜門として、各市町村で実施すべきだ。
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カナダやアメリカの美術家で学芸員や東洋部門の部長として活躍し、日本に帰国後、金沢の21世紀美術館の館長としてそのブランドの確立に尽力し、現在は兵庫県立美術館の館長を務めている筆者が、美術館に関する自らの考えを述べた本。兵庫県立美術館での集客への工夫や展示会へのこだわり、館長としての経営学や、世界や日本の美術館の工夫について述べています。(2012.5.5)
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美術館にも行ってみようかなぁ。
著名な芸術家の作品展でなく、美術館へ行くみたいな習慣/感覚はないなぁ。
今度いったときには、絵だけを見るんではなくて、美術館の建物自体、展示順、間隔、展示方法、演出、照明、空間づくりなども楽しんでみよう。
とかく美術鑑賞というと堅苦しい印象があるが、もっと自然に楽しむ姿勢に自然になれればいいとおもった。 -
金沢21世紀美術館をはじめ、
国内外の美術館内部で活躍した著者による
集客術をテーマとした本。
かなりの部分が主観的に書かれているため、
美術館に勤めている人や
美術館運営等裏側に興味がある人にとって
参考になる内容だと思う。
第一章 兵庫県立美術館の「集客作戦」
第二章 人を集める展覧会の作り方
第三章 美術館館長の経営学
第四章 オークション・ビジネス
第五章 驚異的な集客力を持つ世界のトップ美術館
第六章 お手本にしたい「小さいが魅力的な美術館」
第七章 美術館が街を変える、教育を変える
著者プロフィール
蓑豊の作品





