永遠の曠野 芙蓉千里III

著者 : 須賀しのぶ
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年6月30日発売)
4.07
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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102275

作品紹介

私は、芙蓉。この最果ての地で見事な一夜花を咲かせてみせよう。不世出の舞姫は恋ゆえに芸を捨て、馬賊に。彼女の思いが、歴史を変える-ドラマティック女子道小説、感動の完結巻。

永遠の曠野 芙蓉千里IIIの感想・レビュー・書評

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  • 馬賊の当家となった山村健一郎-楊健明を追いかけ、舞うことを捨て馬賊の世界へ飛び込んだフミ。
    下働きの馬の世話から始め、徐々に仲間と馬からの信頼を得ていく。
    ようやく自分の居場所を見つけたフミ。
    しかし時代は大きく動き出し・・・。

    『芙蓉千里』完結編。ああ、こう落としましたか!!
    うっわ、びっくり。大興奮しました。ここまでの話が全て吹っ飛ぶくらい。
    だけどちょっと抑えて感想を。

    このあたりの大陸の動きは複雑すぎて、ほとんど何も知らない状態。
    であるからしてモンゴル・露西亜・ソヴィエト・中華民国そして日本の政治的思惑と駆け引き、それらの背景がていねいに描かれていたのは助かりました。
    浅田次郎さんの『中原の虹』も思い出しながら読みました。

    『北の舞姫』で「少女漫画みたい」って思いましたが、須賀さんのインタビューを読むと「大河少女漫画」が読みたいと思い書かれたそうで。
    なるほど。大成功ですよ。
    それにしても、ずいぶん遠くにきちゃったねぇ、フミ。
    だけどこの後のほうが、もっと時代は大変なのですが・・・。

    見事な大団円ですが、でもこのラストってば。誰かと話したくてしょうがない。
    ということで、以下ネタバレです。未読の方、ご注意を。












    山村さんは、馬賊の当家ってことで早々に死亡フラグがたっていたので、その後の身の振り方をフミがどうするのか、ってことが気になっていたのです。
    すごすごと黒谷さんのところへは戻らないよねぇ?と。
    そうしたらコレですよ!
    さすが「大陸一の女郎」。ゲイをもその気にさせるなんて。
    って、おバカな話はおいといて、山村さんの血を混ぜた2人が子をなし家族を作ることで、間接的に山村さんの家族をつくった、ってことですよね。
    ここ、うまいなぁと唸りましたね。
    あと個人的には431ページ下段はじめ。ああ、生きていたんだ!
    愛すべきキャラでしたので、本当に嬉しかったのでした。

  • 89:須賀さんの書かれる少女主人公は、本当にしなやかで、逞しくて、可愛くて、艶やかで、強い。胡子としての生活がありありと描かれ、スケールの大きさとリアリティ、圧倒的な展開とスピーディな展開に毎度のことながら浸れました。
    正直なところ、建明のフラグが立ちすぎていて読んでいてつらく、フラグが成立してしまったときは泣きましたが、心折れた芙美が再び立ち上がるまでの描写は「流血女神伝」を思わせるもので、胸熱でした。少女小説というとちょっと違う気がするけど、少年小説の少女版? たぎります!

  • 切ないような清々しいような読了感でした。



    ていうか、炎林!

  • やっと読み終わりました。
    放置してかなり経ってしまったので、関係性や名前の読み方を忘れてしまい、一苦労。

    一度読み始めれば、止まらないのはさすがです。引き込むのがうまいなと毎度ながら思います。

    終わりが予想外だったので、そうきたかという思いですが、私は良い終わり方だなと思います。
    炎林のことも好きになりました。良い男ですね。再読するまでに二歳ほど歳を取ったので、以前の私は今よりも子供で、炎林の魅力がわからなかったんだろうなと思いました(笑)

    それでもやっぱり黒谷さんが好きだなと、しみじみ。
    黒谷さんのような男性、いませんかね?(笑)

  • 読み始めたら一気読み。

    そうか、そういう風に終えるのか。
    面白かった。

    それにしても長い旅路だったな・・・

  • もうちょっと詳しい地図と、あとやっぱり人物紹介が欲しかったなあ。慣れない地名や人物名に苦労したけど、ストーリー自体は面白かった。女一代記というか文字どおりの芙蓉千里を駆けるといった風で。すっかり落ち着いた感のある終章だけれど、実際にこのあとなにが起こるか知っているだけに、フミたちはその時代をどう生きていくのだろう、とすごく興味がある。

  • どうしてそうなるのか理解出来ない。前回までとっても面白かったのに何故こうなった・・・。ガッカリ。

  • いやー。読みきった。

    息もつかせぬ展開過ぎて。

    芙蓉千里を遥か前に読んで、後の二冊。

    まさかこれを読みながら、浅田次郎さんの清朝末期のあのシリーズを思い返すとは思わなんだです・・・


    久々に、読書後の心地よい爽快感が得られた作品でした。

    これ以上ない結末だったと思う。

    うん!

  •  『芙蓉千里』を読み始めた頃は、まさかここまで続くとも、骨太になるとも思ってなかった。大河ロマン小説にしては、政治情勢なんかがきちんと書かれており、難しくてなかなかすんなりとは読ませてくれない。でも、シリーズ最終巻を読み終えて、感無量。小難しい中にも、大河ロマンたっぷり。フミの波瀾万丈でたくましい生き方も素敵だけれど、黒谷、建明、炎林というフミをめぐる3人の男たちの、なんと魅力的なことか!それぞれにキャラクターが違って、とてもいい。特に建明の最期、炎林とフミの関係が素敵すぎて、分厚い本を持つ手のだるさも、二段組みの構成で文字を追う目の疲れも、読み終えた後は胸がいっぱいで、心地よかった。

     またいつか、読み返したい。次は、ぎゅっと短い時間で一気に読みたい。

  • いや~、凄い疲れた。二段組のぶ厚い作りもさることながら、馴染みのないモンゴル・シベリア・中国大陸の地名人名・歴史的政治的流れに難儀し、それ以上にフミの生き方が怖くなるほど純で激しくて。みんなみんな鮮やかな生き様だった。物語の最初には、単なるフミの芸妓としての成功物語かと高を括ってましたが、どんどん壮大に広がっていきました。私イチオシだった黒谷さんの登場が3巻に来て少なくなったのが残念と言えば残念ですが、納得の結末です。うん、良かった。

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