金木犀二十四区

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102299

作品紹介・あらすじ

樹齢千二百年の金木犀が見守る昔懐かしい街。そこで起こる怪異とは-?かつての大君が愛した花の都の端にひっそりと存在する一帯、"金木犀二十四区"。ここで祖母の初と和花屋を営む秋のもとに山伏・岳史と天文台職員・敦志がやってきた。街に異変をもたらす隕石を回収しにきたという岳史たちに秋は半信半疑ながら協力しはじめる。だがその矢先「森林化」という怪現象が起こり、脅威が街を襲い始める…。

感想・レビュー・書評

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  • 最初にいた場所がいいところじゃなくても、次を探せばいい。誰でも自分の意志で、自分の居場所を選ぶことができる。
    和花屋の秋と山伏の岳史は天狗の脅威の渦に巻き込まれながら、自分たちの過去に決着をつけました。ファンタジーぽくて、ミステリっぽくて、そして新しい一歩を踏み出すお話でもありました。
    天狗があの人で、失踪した山伏があの人だったのかぁ。なるほど!

  • 現実の東京と歴史がちょっと違ったパラレルワールド的な“首都”の西端にある“金木犀二十四区”でおこる天狗騒動。ミステリーとファンタジーの世界観。
    登場人物の掛け合いがラノベっぽいので、想像していた作風より軽めのタッチでした。主人公の“秋”が最初女の子に思われましたが男性でした^^;
    静かな雰囲気で良い印象のところも多々あるのですが、なぜか色々と惜しい感じ?というかスパイスが効いていないというか?登場人物もコレっきりだと書ききれてなく勿体無い気もしますので次作もあれば、と思います。

  • かつて“花の都”と称されていた首都の二十三区。
    その西部に位置する“金木犀二十四区”が舞台。

    主人公が“靡”で和花屋だったり、山伏や天文学者が出てきたり、と設定や雰囲気がすごく好み。
    なのに、全部あっさり終わっちゃった感じで、なんとなく今ひとつ。
    秋と岳史の家族の話もなんだか薄い。

    “森林化”の謎の部分までは良かったから、そういう話をいくつかまとめてシリーズにして最後に“天狗”の話を持ってきてほしかったかなぁ。

    この世界観は好きなので、著者がインタビューで言っていた“紫陽花十一区”の話とか他の区の話も読みたい。

    おばあちゃんが良い味出してて良かった。
    〈帝都探偵絵図〉にも、もっと女性の登場人物出してほしい。

    (似)
    「月読」太田忠司

  • 読みやすい。
    かけあいが面白かったです。

  • 金木犀二十四区とか、天狗とか、靡とか魅力的な要素が満載。
    ただストーリー的にファンタジーになりきれて無くて、一周回って普通の話っぽくなっちゃってるのが勿体ない。
    もう少し二十四区だからこその雰囲気を楽しめると良かったです。

  • 図書館
    やはり読みやすい。
    どころか止まらなくなった。
    竜の雨ふる探偵社と同じ趣向かと
    思ったらむしろ正体探しが主軸に
    なる話。
    不可思議な場所設定によるファンタジー感が良い。
    主人公たちの軽口の言い合いが
    軽すぎて、ちょっとうざいが、まあ
    作者が書きたいんだろうから、しょうがないか。

  • 03/07/2018 読了。

    図書館から。

  • ゆっくりと謎が明かされていく。急ぐことなく。そこだけ時が止まったかのように姿を留めている金木犀二十四区。先人の願いのまま、花が咲き、緩やかに時間が流れるこの土地を、素直に美しいと思った。

  •  最初、背表紙の色のきれいさに惹かれ、この本を手に取った。
     表紙を見て驚いた。そこにはイラストの青年がいたから。
     図書館のバードカバーの中で、イラストの青年は珍しく、まずイラストの表紙には出会わないだろうと思っていたから。
     樹齢千二百年の金木犀は想像できなかった。いままで見てきた中でも直径30㎝を超えるものはなかったので。そんな金木犀あるのだろうかと感じながら読み進めた。
     隕石・天狗・山伏などなじみのない言葉に想像をめぐらせながら、すらすら読めた。
     一山終わるごとに、まだ続きがあるのかとそわそはしながら読んだ一冊。
     

  • ラノベ的な。
    森に願いを読んだ後で森の救世主話が立て続けで食傷気味。。。

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著者プロフィール

1975年生まれ。秋田県出身。2008年、第2回ミステリーズ!新人賞最終候補作となった短編を改稿、連作化した短編集『人魚は空に還る』(東京創元社)でデビュー。他の著書に『クラーク巴里探偵録』(幻冬舎)、『百年の記憶 哀しみを刻む石』(講談社)などがある。

「2019年 『赤レンガの御庭番』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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