「処方せん」的読書術 心を強くする読み方、選び方、使い方 (oneテーマ21)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041102374
感想・レビュー・書評
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「読書」とは、鎮静剤であり、気付け薬だ!という帯に惹かれ、読みました。筆者は、「本は、人と違って余計なことを言いません。人と違って、いつでも、どこでも、気が済むまで相手をしてくれる。最高のカウンセラーだと思っています。」と述べています。私も、その考えは共感できます。私の好きなミステリー作家である島田荘司の初期作に「異邦の騎士」「火刑の都市」があります。登場人物は必ずしもハッピーエンドになるとは限りませんが、さまざまな悩みを持ち、孤独を抱えている登場人物に対し、作者の温かな眼差しを感じるところがありました。当時は大学生で、ひきこもりがちになっていた自分にとっては、救いになりました。役に立つとか、ためになるとかではなく、心の拠り所になるような読書もありだと思いました。
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読書術の本、結構読んだからな~。本書を唯一無二と感じる場面は、殆ど無かったかも。
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読書術というより選書術。その時々の自分の精神状態に応じて選ぶべき本のジャンルを紹介している。著者は主観を大切にしているようで「感動は共有するな(ネットに感想を書くな)」と提唱しており、これはこれで面白いというか説得力がある。「心を強くする」が目的になっているせいか、総じて読書に「実用性」を求めていないところは好感が持てる。
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本は同時に3冊読め。ということを学んだ。
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【請求記号】019.12||O
【資料ID】91120953 -
冒頭の20ページ(実際にはKindle Unlimitedなので20%とか?)くらいまでは、早々に読むのをやめようかと思った。ただ、なんとなく後ろ髪を惹かれる思いで読み進めた。
読後感、悪くない。
自己研鑽や自己実現といった方面を目指していないのは、副題に「心を強くする読み方、選び方、使い方」とある通り。
さらっと読んだが、書中で紹介されている本にも随分と面白そうなものがあった。コロナが一段落して図書館が再開したら色々と借りてみよう。
メンヘル本、アジテーション本…等のワーディングは、一言で本質をつき流石だ。
夏目漱石「坊ちゃん」の解釈と、スーパー銭湯は文芸書を読むのに最適というのが残った。
「#「処方せん」的読書術」(角川ワンテーマ21、奥野宣之著)
Day136
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心に響くフレーズ
① 本は最高のカウンセラー。
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本の読み方を著者の主観的立場で語っている。
その内容で参考になる点が多いし、共感する部分もたくさんある。 -
第五章の冒頭にある、思いを共有しようとすると、感動が陳腐化し、気持ちの純度が下がるという箇所が印象に残りました。作品の批評には客観的な言葉が必要だが、主観的な言葉でなければ自分の中には残らないそうです。考えさせられるテーマでした。
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読書術を知りたいんじゃなくて奥野さんの本を読みたくて。本を書き写す、ナショナルジオグラフィック 、ハンニバルの生き方。読みたい本更に出てきた、困った。本が好きなこと伝わってきて心に沁みた。