小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない

著者 : 大沢在昌
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年8月1日発売)
4.13
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  • レビュー :69
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102527

作品紹介

大沢在昌さんが「一人称の書き方」「キャラクター造形」「プロットの作り方」など項目別に、自身の経験も交えながら実践的・具体的に解説。
連載時に複数の現役作家からも大きな反響を呼んでいた講座の単行本化。

小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけないの感想・レビュー・書評

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  • こんなにふせんを張りまくった本は、久しぶりだろう。
    本、文章術、作家論、全てのジャンルを網羅している素晴らしい一冊。

    のっけから、初版4000部、定価1700円、印税10%とした場合の
    手取り額68万円という事実が出される。
    いくら力作を書いてもこの程度と言う現実、そして
    本書で語られているように、プロはそれでも書き続けて”売れる”
    作品を出すことが条件ということ。

    作家としてデビューすることは簡単、ただしプロとして
    続けていくことは別物、は本書を読んで納得した。
    「本を一冊出すために、どれだけ多くの人が労力を使ったかを
    感じなければならない」
    「本書を手に取ってくれるかもしれない、見えない読者のことを考えて
    決して疎かな作品を作らない」

    安易に作家デビューを考えてしまいがちだが、
    売れている作家はすごいんだ、ということを実感させられた。

    本書は講義形式で、プロ志望の方々の作品も解説、批評しながら
    進んで行くが、読む限りおそらくこの中からはデビューできた人は
    いないんじゃないかと思った。
    やっぱり、それくらいプロとそれ以外の差は大きい。

  • 前から少し思ってはいたけど、大沢在昌ってすごく上から目線の言い方が多いよね。もう確定的なのはこの本で新宿鮫の絆回廊がWEB新聞で連載されたいきさつを喋っているとき。
    WEB読者の女性をつかまえて「・・そんなことも知らなかったのかよ」呼ばわりですよ。相手は読者/お客様なんですよ。

    まあでもそういう貪欲でケチでお金に汚いところが無いと大沢在昌とは言えないのだろうねwww。
    俺の本が面白くてたくさん売れてんだから文句わねえだろ! はい、おっしゃるとおりです。ごめんなさいオオサワおやびん。

    加えて、宮部さんと京極さんという超売れっ子作家二人を自分の事務所の所属にしてしまっていることも大きな疑問を伴う驚きです。
    やっぱ宮部、京極のおふたりとも何かの弱みをあくどい大沢代官に握られているのかしらぁwww
    でもさ新宿鮫のエピソド「ロケットおっぱいの晶」ってのがこの本にも出てくるけど、わたしはそれ何回聞いて読んでもも只々笑ってしまうだけなのですけど。すまんこってす。すごすご。

  • 読んだことがなくて恐縮なのですが
    『新宿鮫』シリーズで有名な
    大沢在昌さんの小説講座の
    書き起こしです。
     
     
    大沢さんが実際に生徒に与えた課題を
    批評する形で進んでいきます。
     
    自分に照らし合わせて読んでいくと、
    できているところ、できていないところが
    明確化されるようで、身につまされます。
     
    私の場合、特に説明がくどくなってしまっている。
    ブログを書いていたという経験が、
    小説を書くにはマイナスになっているのかな、と。
     
    ブログの場合、Googleに気に入ってもらうために
    『キーワード』を意識して文全体に散りばめたり
    説明をくどいくらいに書いたりします。
     
    大沢さんの言う『小説の書き方』とは
    全然違うことが身にしみてわかりました。
     
    これを読んだ機に、『書き方』にも
    気をつけて、執筆をしていきたいと思います。
     
    小説を書きたいと思っている人には
    おすすめの一冊。

  • 現在、さして売れていない作家がこんな題名の本を書くべきではないし、仮にも作家の立場から「この本を読んで、何度か投稿して芽が出なかったら作家をあきらめろ」なんてことを言ってほしくなかった(売れるまで苦労している人だからそういう部分、もっと応援的かと思っていたのに……)。しかも、そんな画期的な内容ではないし、全般的に古い。これをそのまま実行しても、今の読者は振り向いてくれない。これを騒ぎ立てて取り上げている作家志望者や編集者には、明るい未来はないと思う。デビューできても、たぶん売れないでしょう。そしてこの本をそのまま真に受けて、作家をあきらめる人がたくさん出てきたら、それは出版界にとって大きなマイナスじゃないでしょうか。ただでさえ、あんまり明るい業界ではなくなってきているんだから、もっと前向きになれるようなメッセージを発信してほしかったな。

    そういうわけで、私は作家志望者にこの本を薦めません。これは『売れる作家の全技術』ではなく、『売れた作家の全技術』です。
    私は作家志望者であり、すでにこの作者のいう「作家をあきらめなければならないライン」に到達していますが、これに反論するためにこれから作家になりたいと思います。

  • #読了。なるほど、作家さんというのはこういうことを考えて書いているのか、というのがよく分かった。もちろん作家さんによって考え方も、取り組み方法も変わるのだろうが、大沢さんは好きな作家だったので興味深く読めた。しかし、作家というのはなかなか食えない職業なんだな。

  • 小説の書き方はその人の持っている語彙力や観察力からくる引き出し次第。
    基本的なことは本を読んでいれば身についている。
    文章を書くことをしていこうと思ったので読んでみたが、とりあえず書いてみろ!
    と最もなことを言われた感じだった。

  • 作家という職業がいかに厳しいものかよくわかりました。
    読んでも読んでもそれでも飽き足らず、それ以上は自分で書くしかない
    情熱のある人がなる。今の自分の職業(作家ではなく普通のサラリーマン)
    はそう感じているものではないので、考えさせられました。

  • 具体例を出しながらの解説で面白い。この本を読んだ後に市販の本を読んでも面白い。

  • 小説の書き方をアマチュアにレクチャーした連載をまとめたものだが、読み手を引き付ける文章を書くという点でも有益だろう。プロット、キャラ立て、具体的描写、正しい正確な日本語、語彙の重要性が印象に残る。特に、正確な語彙・日本語という意味で説かれる辞書の重要性は、著者も強調。辞書自体を眺めることは意義深いようだが、過日読破した「取材学」でも類似の指摘があったことからみても、印象深い指摘。なお、アマチュアが小説を書こうとする場合、まず、神の視点を否定し、難しいけれども一人称語りに徹することを説く。

  • 凄く面白かった。久しぶりに続きをどんどん読みたくなる本に出会った。エンタメ小説を書きたい人は必読で、読むのが好きな人も楽しめるだろう。文庫化熱望。日本推理作家協会「ミステリーの書き方」と合わせて、何回も読みたい。

    特に日本文学・海外文学の文章表現の違いなどは実に興味深かった。神視点・視点の乱れの問題もとても分かりやすく書かれている。

    思ったのは、受講生のレベルが結構低いということ。だから講座として成立するわけだが、彼らの小説のあらすじや一部分を読んでいると、これで大丈夫なの?作家を目指してもいいの?と少なからず思ってしまったのも事実。不倫・死・復讐と、なんだか発想がとても陳腐。中にはおっというポイントがある作品もあるものの、「第二部 受講生作品講評」は少しだけ退屈かな~と思った次第。

    作家になる人はそもそも読書量が圧倒的で、大沢氏も年間500~1000冊読むそうだ。とにかく読書して吸収。
    ところどころ森博嗣と対極にあるなぁ、と思った。大沢氏の「読むのが好きすぎて読みすぎて書く方に転換した人間のみ作家になれる」という考えはとても正統派で好きだ。だけど、「いきなり文庫化」の効用はやはり森博嗣の方が数字に強いだけあって具体的かな。

    ここに書かれた方法や例がすべてのプロ作家にあてはまるわけではもちろんない。「そんな動機で殺人までするかなぁ」という動機ばかりを出してくるプロ作家の石持浅海がいるし、神視点を使う恩田陸だっている。要はやはりオリジナリティ・発想なのだろう。

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