正義のセ

著者 :
制作 : 荒井 良二 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.51
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本棚登録 : 443
レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102541

作品紹介・あらすじ

子供の頃から正義感が強かった凛々子。晴れて念願の検事となり意欲に燃えるものの苦戦の連続。そのうえ恋人から結婚と仕事の選択をせまられたり、同期の親友が不倫スキャンダルに巻き込まれたり…。同僚や先輩、刑事や家族に支えられながらひとつずつ難関に挑む凛々子は、ついにある大失態をおかしてしまう…。

感想・レビュー・書評

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  • ベストセラー「聞く力」の著者でタレントでもある阿川佐和子氏の小説。
    小説はこれまでにも、いくつか出しているんですね。
    島清恋愛文学賞も受賞しているようだし。

    豆腐屋の長女である主人公凛々子の小学生時代から物語は始まる。
    いきなり起こる殺人事件。
    殺されたのは、幼い妹の温子が時折遊びにいく御茶屋のおじいさんだった。

    そして次に起こる秋田から来た転校生へのいじめ。
    そのいじめ問題に対する先生の軽薄な言動に傷つき、先生に立ち向かっていく凛々子。
    その時の教師からの凛々子に対する一言「君が犯人の取調べをしたら抜群にうまいだろうなあ」という言葉と先の殺人事件に対する量刑が彼女の正義感に火をつけたのだろう、凛々子の将来を決める。

    時代は一気に飛んで、大人の凛々子の世界に。
    凛々子は、実際に司法試験に合格し検事になった。

    新米検事ながら、正義感の塊のような凛々子は恋愛をも犠牲にして、様々な問題にぶつかり悩みながら成長していく。
    それでも、東京の下町の家族の姿が、凛々子の悩みを優しく包んでくれる。
    第一巻ということなので、物語自体はあっさりとしている。
    司法試験をどうやって乗り越えたのかとか、前の彼氏との出会いとか、読者が気になるような部分はやや端折り気味な気がする。
    だから、わずか2時間ほどで読めてしまう。
    底の浅いホームドラマのようで、もう少し奥深さが欲しい気がするが、その点は二巻、三巻で解決されていくのだろうか?
    とりあえず、二巻も読んでみよう。

  • おもろしろい!おもしろくてページをめくる手が止まらなかった!
    主人公の凛々子はもちろん、出てくる登場人物、みーんないいキャラしてるなぁ!
    検事ものって男の人が主人公でもっとギラギラしててってのが多くて、そういうヒリヒリした世界も好きだけど、こんな楽に読めるお話も大事!
    今後凛々子がどんな成長を遂げるのか、愉快な凛々子ファミリーはどう絡んで来るのか本当に楽しみ!
    それにしても、明日香ちゃんとはその後どうなったのかな。このあとの話で出てくるのかな。出てきて欲しいな。

  • 阿川佐和子さんの性格の良さを感じるムスメに読ませたい本。正義感が強くて頭はいいけど恋愛が下手だったりとダメっぷりもあり、愛嬌のある主人公♀凛々子みたいなムスメに育って欲しいなと親目線になってしまった。3冊だけど軽く読める本です。

  • 悪いけど、なんか陳腐なストーリーだなあと思った。
    豆腐屋の娘が検事になって、仕事、恋愛、色々あってと。
    結局はハッピーエンドかな?

  • ドラマのイメージで読み始めると、ずいぶんと違います
    駆け出し検事のコミカルな話
    まだ一巻なので今後はわかりませんが、さらっと読めてしまう軽い感じでした

  • 検事を主役にした法曹界モノなのだが、事件より主役の若い女性検事の成長が焦点で、中学生くらい向き?と思うくらいの内容。
    検事にだって新人時代があるのは当然だが、当事者だったらこんな”小娘”に?と思わずにいられないなぁ。

    第一章 妹の散歩
    第二章 夜明けの家族会議
    第三章 どうせ私はダメダメの、ダメ女ですよ

  • 「正義のセ」1読了。凜々子の真面目さに好感度アップ! 最後のチンピラ相手にイラついた凜々子のキレっぷり、それまでがおとなしめだったので、ギャップがあって面白かった。
     神蔵くんの片思い、相変わらずどこかズレてますな。でもなんだかんだ言っても誘いに乗ってる凜々子、ほんとはまんざらでもないのでは?
     豆腐屋の職業上の苦労話が載っているのが良かった。

  • 微笑ましかった。固そうな職業だけれど等身大っぽくて読み易かった。主人公の小学生時代から丁寧に描かれていることも馴染み易かった。妹のハルちゃんが何だか可愛い。

  • 観たことはないが吉高由里子主演のドラマがあったのをきっかけに読んでみた。世の中の理不尽に立ち向かおうと検事になった凛々子はまぶしい(笑えるほど)ほど真っすぐだ。オイラもそうでありたいと思っているけど、会社や家庭からの目は冷ややかかだ。ますます理不尽である。真っ当なことや正しいことを言えばいいってものではない。それは心得ているつもりだが、世の中には真っ当でも正しくなくても声高々に話す人がいる。それをわかっているのに頷く人もいる。オイラはダメなのだ。直接、自分に関係ないことならやり過ごせるけれど。凛々子はその点、もっと大きな視点で世直しの精神で検事になったのだからレベルが違う。ところで、「正義のセ」の「セ」ってどういう意味なのだろう?

  • 子供のころから人一倍に正義感の強かった竹村凛々子。

    曲がったことが嫌いな性格を活かし、検事となって事件の真相を探り出す日々を送っている。

    初めての交通死亡事故を担当することになり
    深く反省している被疑者の青年、夫を失った悲しみと青年の未来を案じた被害者の老妻。

    暴力団がらみの事件で、被疑者の男に女だからとなめられ、ぶち切れたこと。

    恋人との別れ、下町にある実家のお豆腐屋さん家族や、同僚や周囲の人たちに支えられて、新米検事として奮闘する凛々子。

    ドラマ、観とけばよかった~。

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著者プロフィール

阿川佐和子

1953年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。99年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で第15回講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で第15回坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力――心をひらく35のヒント』が年間ベストセラー第1位、ミリオンセラーとなった。14年、第62回菊池寛賞を受賞。

「2019年 『いい女、ふだんブッ散らかしており』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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