ナモナキラクエン

  • 角川書店
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感想 : 100
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102664

作品紹介・あらすじ

「楽園の話を、聞いてくれないか」そう言って、父さんは死んでしまった。残された僕たち、山(サン)、紫(ユカリ)、水(スイ)、明(メイ)は、それぞれ母親が違う兄妹弟。そして僕たちの楽園探しの旅が始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 異母兄弟の山、紫、水、明の四人が父親の死をきっかけに産みの母親に会いに行く話。
    それぞれ全員母親が違い、その母親も短期間で離婚して出ていってしまうという状況にも関わらず、ひねくれたりせずに今の世の中に珍しいくらいまっすぐ生きている四兄弟にすごく好感が持てた。四人の繋がりに、大事な人達も交じり合い、絆を強く感じる事ができた。きっと四人にはこれからも幸せな人生が待っていると思える物語。

  • 家族って何だろうな。
    『あの場所』と折に触れて思い浮かべられるところが家族であり、楽園なのだろうか。
    色々な人たちの優しさが混じりあってできた物語。

  • 兄弟たちと母親、父親の関係の真実におどろいた。
    お父さん、素敵なひとだな。

    この作品も、登場人物も作品の世界も、とてもあたたかくてやさしくて素敵だった。
    小路さんの作品はどれも作品の世界も登場人物もあたたかくてやさしくてすき。

  • ☆☆☆3つ

    なんだかふんわりふわふわとした小説やね。いい感じだよ。
    でもね、小路くんのほとんどの作品って、家族 と 音楽 と コーヒー で出来上がってるね。
    時々云ってみるのだけれど、少し新しいジャンルに挑戦してはどうかな。SFとかミステリー、果ては時代モンとか。あ、いや別に果てなくてもいいのだけれどね。頑張れ!すまぬ(^_^;)

  • 小路さんの王道の家族もののお話ですが、
    設定が、すこしばかり重めだったかな~。
    ちょこっちチャレンジしてみました的な。

    そのわりには、
    小路さんのテイストがよく出ていたので、
    お話自体は重くならず、そこはよかった。

    でも…、少し物足りなさも感じたかな~。
    キャラが、あまり尖がってなかったのと、
    エピソードの広がり具合も、そんなに…。

    小路さんの作品といぅだけで、
    ちょっち、ハードルを上げ過ぎたかな~。
    悪くはないです。ふつぅの作品でした…。

  • キシャツーやシェアハウス同様悪人が出てこない小説。この作者はつくづく家族を書きたいんだな。面白くないわけではないし、途中で投げ出したくなることもないが、浅いところをふわふわ浮いていて手応えが感じられない。

  • 山紫水明から名前を一文字づつ貰った兄弟姉妹4人。
    母親がそれぞれ違う。
    父親が亡くなり、その遺言に従いそれぞれの母親を訪ねる。
    最後まで読んでああそうか。となるお話だけど途中???となる所が多かった。
    多分、きちんと謄本を取って結婚していた時期と子供たちが生まれた日を整理したら矛盾点が明確になるんだろう。

  • 2022.1226

  • ラストで急に重いテーマに変わりましたが、あまりにもソフトな優しい文章で驚きました。
    明言されていませんが、4人は異母兄弟でもなかったってことなんですよね。

  • 楽園の話を、聞いてくれないか」そう言いかけて、父さんは逝ってしまった。山、紫、水、明と名づけられた僕ら兄妹と、一通の手紙を残して。僕らの母親は、4人とも違う。手紙には、それぞれの母親のことが書いてあった。「会いに行く必要があると考えるなら、会ってこい」それが、僕ら兄妹の、忘れられない夏の始まり。

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著者プロフィール

一九六一年旭川市生まれ。札幌の広告制作会社に14年勤務。退社後執筆活動へ。
二〇〇三年『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』(講談社)でデビュー。著書に『HEARTBEAT』(東京創元社)、『東京公園』(新潮社)、『東京バンドワゴン』シリーズ(集英社)など。ほかに『うたうひと』(祥伝社)、『空へ向かう花』(講談社)、『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)などがある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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