禅は急げ! 落護寺・雲水相談室事件簿

  • 角川書店 (2012年8月31日発売)
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感想 : 12
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  • 本 ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102763

作品紹介・あらすじ

かつては由緒ある厳格な禅寺だったが、今や落伍のお山が通り名のへっぽこ寺・落護寺。娑婆に嫌気がさして出家した真実は雲水相談室を開くことになるが、妙な相談者ばかりで……!? 僧職男子のお寺騒動記!

感想・レビュー・書評

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  • 僧職(草食)のBLっぽい謎解きもの、スイスイ読めた。

  • イケメン僧職(草食とひっかけ)男子が雲水相談室で貴女のお悩み承ります・・・相談事が事件につながり謎解きという志向だが、仏法独特の決まりが読むうえで煩わしいのは作者の力量だろう
    ライトなシリーズ狙いかとも思ったが、一冊で大きな完結はある
    完結したもののその後を描くほどには成功していないかも

  • 続編めっちゃありそうなのに、ないんですか!?
    5年前の発行なのでたぶんもう続き出ないんだろうな、と思うと悲しい。
    続きあるなら読みたいよ……

    雲水さんたちが暮らすお山で、相談室を開くことになり、そこの相談役と抜擢された真実さん。このひとが不憫かわいい。
    濃い人たちに囲まれて、面倒な相談を持ち込まれなんとか解決するんだけど、ほんと毎回真実さん罰くらっててかわいそうw

    あと私が腐った人間なのでBLみを感じて毎話毎話にやにやしました。

  • 坊主である意味があるのか。
    医者が出家した意味も弱い。
    「僧職男子」やかましいわ。
    脚注があるならば印をつけてほしい。

  •  修行に来ているのは落伍者ばかりの落護寺で、寺の財政危機を救うために考え出された雲水相談室で、医者である若き雲水の真実が、特別公務として参拝客の悩み相談を受けては解決する短編6話。

     若干の謎解きっぽい感じもあるけど、相談室に持ち込まれた相談よりも、そこで起こった事件のほうが大きすぎて、話の中で相談室の存在感があんまりない。
     相談は相談、事件は事件、て割り切って読めば、それでいいのかもしれないけど、タイトルに雲水相談室事件簿てあるのに…。
     ジャンルはミステリだけれど、ミステリとして読もうとすると、ちょっと物足りないかな。

     あと、ユーキさんと葵さんは、どうしても好きになれない。
     ユーキさんのは、最後はめでたしめでたし的な結末を迎えると思っていても、出だしの感じの悪さのせいで、話を読む気にならなかった。
     葵さんも相当鬱陶しかったけど、かなりがんばって、超飛ばし読みで読んだ…。

     でも、雲水たちのキャラはいいですね。
     映像化したら楽しそう。
     表紙は真実とオネエ和尚さんですかね。

  • (収録作品)黄昏のカタンニュー/真冬のディレンマ/白昼のチッタ/早春のレンマ/夜更けのサンガ/夜明けのナイト

  • 修行僧(雲水)たちの修行の様子が少し垣間見れた。
    相談に来る相手はいつも問題ばかり起こしてくるし、雲水たちのキャラも濃くてツッコミどころ満載だったけど、そこが面白くてどんどん物語に入っていけた。
    誰か上手に映像化してくれないかなー。

  • 新米修行僧が主人公。短編6話連作集。
    元研修医・オネエ・美形・美少年とキャラが濃い目で禅寺が舞台ということでなかなか面白く読めたけど、なんか物足りない。ジャンルはミステリーなの…?続編ありそう。

  • 禅寺の修行僧となった、元研修医の真実(シンジツ)。
    イケメンの明徳、美しい流星。オネェな和尚さん。
    修行僧も人間、いろんな人がいて
    いろんな理由で禅寺にやってくる。

    修行していると、静かに日常が流れて
    僧の気持ちも滑らかで
    面倒なんて起こったりしないのかと思っていた。

    禅寺の生活を知る、読本みたいで面白かった。
    もちろん、ミステリーもあるわけだけど、
    「夜更けのサンガ」と「夜明けのナイト」がよかったな。

    真実がこのあと、医者に戻るのか
    はたまた、修行を極めるのか・・・
    ちょっと楽しみ。

  • へー、お寺が舞台のミステリーかー、と時代小説と勘違いして手に取った本(笑)。
    禅寺が舞台という珍しい設定や、お寺関係の専門用語やしきたりもわかって興味深く読む。
    登場人物のキャラもかなり濃くて、話が進むに連れ、キャラが際立って良くなる感じ。
    事件自体はまあまあかな。
    最後、どうするの?、真実和尚?!、と心配したら(続編がありそうかなさそうか(笑))、どうやら続編があってもおかしくなさそうなフィナーレ。
    楽しみにしとこ♪
    そうそう、各章のタイトルの意味、教えて下さいな。

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著者プロフィール

福井県生まれ。「ロスト・チャイルド」で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー。禅とキリスト教をテーマに描いたミステリ「マラリア」も話題になる。

「2009年 『ロスト・チャイルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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