新聞・テレビが伝えなかった北朝鮮 市民経済と大衆文化が明らかにする真実の姿
- KADOKAWA (2012年8月9日発売)


- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041102817
作品紹介・あらすじ
北朝鮮での現地調査を通して明らかにする、新聞・テレビがなぜか触れようとしない真実の北朝鮮の姿。携帯電話が普及し、高層マンション建設に沸く、経済発展が進みつつある最新の模様をレポート。
感想・レビュー・書評
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北朝鮮について知りたくて読書。
テレビが伝えなかったのではなく、デレビに出られなかったと改題した方がふさわしいのではと思う。著者が複数いるため、読みながら、巻末の著者のプロフィールを参照するといい。
著者は全員で6人。最初の4人は、なるほど。北朝鮮が伝えて欲しいことをそのまま伝えているような軽い肯定論中心にゆるゆると展開。確かに、書かれているとおり日本のマスコミ報道は、恐怖を煽るような否定的な情報の割合が多すぎると思う。しかし、光と影の両面をバランスよく伝えることこそ重要で、北朝鮮の現実を知る手がかりとなるのだと思う。北朝鮮が流した情報をそのまま左から右へ書いても意味がない。
年代の近い後半2人は、勉強となる情報を知ることができる。携帯や通信などの情報関係の変化は注目に値する。
隅々まで演出が施された平壌の情報が大半で、これで、北朝鮮の現状を…は、説得力が乏しい。
編者が、はじめにとおわりに自身は左翼ではないと力説しているが、そのような指摘が多いための反論だろう。そもそも、編者は、金一族と天皇を同列のように扱っているような認識があり、その時点で、問題だと思う。自称極右という人の例まで引用して、懸命に自身の独裁政権=天皇の説明へ説得力をもたせようと必死な様子が感じられる。
読書時間:約1時間25分
本書は知人からいただいています。有り難うございます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2012年出版。
本書は「日朝友好京都ネット」による訪朝企画で、その参加者が体験記として書いたもの。この訪朝自体は2012年に行われている。
本書の冒頭から、政治、経済×2の話が続くが、金正恩時代の「北朝鮮賞賛本」かと思ってギョッとした。この冒頭の3本の原稿の著者はおそらく元々の専攻が北朝鮮ではなく、この時の訪朝から得た感覚で原稿を書いたのだろうが、平壌を訪問しただけで北朝鮮について何かを知った気になる危険性をよく表しているとも言える。
反面、後半の文化面についての原稿では北朝鮮に詳しいジャーナリストなどが名を連ねており、はるかに解像度の高い北朝鮮についての分析を読むことができる。 -
【選書者コメント】近くて遠い国について、真実の姿を少しでも知るために選びました。
[請求記号]2210:961 -
確かにテレビやメディアだけでは北朝鮮の真実はわからない。それにしても、どうしてここの筆者たちは北朝鮮を擁護するのだろうか。
北朝鮮には軍が経済活動をしている。
第4次中東戦争の時に北朝鮮は空軍をエジプトに派遣して、今まで負け続けだったイスラエルに対して初めて勝つことができた。それでエジプトの通信事業者が北朝鮮のネットワークを構築している。
北朝鮮は政治的に日本は嫌いだが、日本製の商品は大好き。 -
うーん、どうも臭いなぁ。
もちろん北朝鮮で世代交代があって、色んな意味で今までとは違うよっていうのはわかるんですが、かの国の事ですから。どこまで信じていいのか。
むしろ著者達は悪く書くと次からいれてもらえなくなるのが嫌だから、この内容なのか?うがった見方かもしれませんが。
12/10/07-101
著者プロフィール
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