新聞・テレビが伝えなかった北朝鮮 市民経済と大衆文化が明らかにする真実の姿
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年8月10日発売)
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感想 : 6件
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- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041102817
感想・レビュー・書評
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北朝鮮について知りたくて読書。
テレビが伝えなかったのではなく、デレビに出られなかったと改題した方がふさわしいのではと思う。著者が複数いるため、読みながら、巻末の著者のプロフィールを参照するといい。
著者は全員で6人。最初の4人は、なるほど。北朝鮮が伝えて欲しいことをそのまま伝えているような軽い肯定論中心にゆるゆると展開。確かに、書かれているとおり日本のマスコミ報道は、恐怖を煽るような否定的な情報の割合が多すぎると思う。しかし、光と影の両面をバランスよく伝えることこそ重要で、北朝鮮の現実を知る手がかりとなるのだと思う。北朝鮮が流した情報をそのまま左から右へ書いても意味がない。
年代の近い後半2人は、勉強となる情報を知ることができる。携帯や通信などの情報関係の変化は注目に値する。
隅々まで演出が施された平壌の情報が大半で、これで、北朝鮮の現状を…は、説得力が乏しい。
編者が、はじめにとおわりに自身は左翼ではないと力説しているが、そのような指摘が多いための反論だろう。そもそも、編者は、金一族と天皇を同列のように扱っているような認識があり、その時点で、問題だと思う。自称極右という人の例まで引用して、懸命に自身の独裁政権=天皇の説明へ説得力をもたせようと必死な様子が感じられる。
読書時間:約1時間25分
本書は知人からいただいています。有り難うございます。詳細をみるコメント0件をすべて表示