デッドマン

  • 角川書店 (2012年9月24日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041102916

作品紹介・あらすじ

東京で身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、“死体から蘇った”という男からメールが届く。自分を殺した犯人を突き止めるために協力したいとあり……。

感想・レビュー・書評

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  • 頭部だけなくなった死体と胴体だけなくなった死体と右足左足右手左手だけそれぞれなくなった死体。計6死体が次々と発見される連続殺人が発生。
    それぞれの死体を組み合わせて生き返らせたデットマンという男と、事件の謎を追う刑事たちのパートが交互でテンポ良く読み進められて面白かった。
    昔、本当にあったという精神外科手術の話は恐ろしかった。

  • 好きか好きじゃないかは別として、一気に読めたので、面白かったのだと思います!

    そういう状況のくせになんか軽いなぁ、展開がスルッとしてるなぁと思ったけど、まぁ最終的にそういうことかと。
    はちゃめちゃなSFチックとか、うまいこと逃げ道探して収束させるのかと思いきや、一応なんとか納得いく形で風呂敷を畳めたような気がします。

  • 島田荘司先生の「占星術殺人事件」をリスペクトした作品。   身体の一部を持ち去る6件の猟奇殺人事件が起き、持ち去ったパーツを結合させ一人の人間を創り出す。魔術かSFか。スピード感もあって設定が面白くて一気読み。ロボトミーなどまだまだ手探りであっただろう昔の医療。改めてその悲惨さと恐ろしさを思うのだけれど、最後はただただ切なかった。面白かった。

  • 不思議な雰囲気の作品。
    最後には悲しさ、やりきれなさが残りました。

    最初から最後まで、登場人物の記憶喪失(錯誤?)もあってか、出てくる遺体の状況は凄惨なはずなのに、おどろおどろしさは感じない。必要以上に好奇心を手当たり次第に刺激されることもなく、気持ちの良い読書体験。

    主人公とともにだんだんと気づいていけて、最後に一緒に答え合わせをしていくのが気持ちよかった。

  • すごく面白くて、後半は一気に読みました。

  • 登場人物と展開が漫画みたいだな、という感想です。
    タイトルの正体がわかるまでが一番面白かった印象です。

  • SFかと思ってたが、すっかり騙された。しかも気持ち良い騙され方。これが初作とは思えない位完成度が高かった。こういうのに出会えるとは読者冥利に尽きない。

  • 面白かった。「占星術殺意人事件」の中の「手記」を連想したんだけど――。私だけ?

  • 新人さんだと思って油断していたらびっくり!ぐぐっとつかまれページをめくるのが楽しくて仕方ありませんでした。ちょうど「占星術殺人事件」を読んでそれほど時間がたっていなかったのでそれをリスペクトして書かれているのはすぐわかりました。題名の意味するところ。そうしなければならなかった理由。巧妙に隠されているもの。ある程度想像できてしまう部分やちょっとご都合主義と思えた所はありましたがそれでもよく考えて作りこんであると思います。キャラも生きていて、しっかり楽しめました。これからが楽しみですね。

  • いやーこの作品も面白かった。とてもデビュー作とは思えない。奇想天外なネタだ。首を切られた頭部だけで生きているはずがないのに、思わずいや生きているのだろうか?とその後の展開を期待してしまうほど話の展開が面白い。

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著者プロフィール

河合莞爾
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。出版社勤務。
二〇一二年に第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞し『デッドマン』でデビュー。他の作品に『豪球復活』(講談社)、『デビル・イン・ヘブン』『スノウ・エンジェル 』『ジャンヌ』(祥伝社)、「カンブリア」シリーズ(中央公論新社)などがある。

「2023年 『カンブリアⅢ 無化の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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