犯罪者 クリミナル (下)

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  • 本 ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102961

作品紹介・あらすじ

浮かび上がる一人の男の驚くべき犯罪計画。そして、謎を追う三人が一発逆転をかけて臨む、メディアと警察を駆使した奇策とは!? 息つく間もない、圧巻のノンストップ・クライム・サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • いやー終わってしまった!!

    すごい作品でした!!





    前半は事件の全貌が徐々に明らかにされ
    あまりの闇の深さに戦慄し、
    この先どうなってしまうのかとハラハラさせられましたが




    後半に入って絶望的な流れになるも
    もしかしたら!?とワクワクさせられる展開がたまらなかったです!!!





    そして事態は二転三転して
    もうやめられないですよ
    読むのを。


    でも読むのが遅いので
    まだまだページがあるけど
    今は夜中の2時を過ぎてしまって
    どうする??
    ってなってました笑



    結局次の日も仕事だし寝ようと思ったんですけど気になって寝れなくて

    3時半まで読んで、読み終われないから次の日に持ち越しました(もっと早く読めたらな、、、)



    すごく丁寧に書かれているので
    読むのに時間がかかりましたが、
    分厚いだけあって濃厚で充実した読書時間になりました(*^^*)



    個人的には結末至上主義なところがあるので、スッキリ終わるのが好きなんですが
    この終わり方はとても現実的でこの物語らしいなと思いました。



    一人一人が抱えてる闇も
    国や企業の闇も大きすぎて
    そんな簡単にはスッキリしないですよね



    フィクションなのに、とてもリアルで
    そんな物語を考えた作者がすごいなと感服です


    脚本家さんなんですね!
    読んでると映像が浮かびますもんね(*´꒳`*)




    また次の作品で3人に会えそうで嬉しいです(//∇//)

    • bmakiさん
      「幻夏」2回読みました♪
      めっちゃ良かったです!
      「天上の葦」まで突き進んで下さい♪
      「幻夏」2回読みました♪
      めっちゃ良かったです!
      「天上の葦」まで突き進んで下さい♪
      2025/02/19
    • どんぐりさん
      かなさん

      相棒!!
      すごい人気シリーズʕʘ‿ʘʔ
      どおりで本も面白いわけです!!
      かなさん

      相棒!!
      すごい人気シリーズʕʘ‿ʘʔ
      どおりで本も面白いわけです!!
      2025/02/19
    • どんぐりさん
      まきさん

      幻夏、読み始めました!
      すでに面白いです!
      楽しみます(*´꒳`*)
      まきさん

      幻夏、読み始めました!
      すでに面白いです!
      楽しみます(*´꒳`*)
      2025/02/19
  • 巨悪ですよ
    いやそっちじゃなくて悪の方
    きょ!あ!く!
    (誰も何も言うてない)

    巨悪との対峙!
    なんともスケールのでかいお話しでした!
    そしてスケールがデカいのに細かいとこの積み上げも隙がない
    うーん、なんて言うかな
    普通だとあちら立たすとこちら立たずみたいになるようなことをしれっと両立させてる
    しかもひとつふたつじゃなくて
    そんなとてつもない力量を感じました

    クライマックスは圧巻の一言!
    でもって映像を見てるような描写力
    手がつけられんわ!

    そして、スカッと終わらないところがまた良い
    巨悪はまだまだ闇に潜んでニヤリとしてそうな終わり方
    理不尽な「世間」にイラっとさせられる終わり方

    このなんだかすっきりしない終わり方が、この物語が自分たちの住むこの現実の世界と地続きなってると感じさるのよね

    この物語に描かれた世界は自分たちも目を向けなければいけないモノなんだって

    そしてなぜ太田愛さんは2005年というちょっと古い時代を物語の舞台に選んだのかってのを考えるとこの物語がちょっとだけ変わった角度で見える気がします

    • ひまわりめろんさん
      ありがとうございます
      我々としては『幻夏』での映画化を視野に入れて制作に励みたいと思います
      ありがとうございます
      我々としては『幻夏』での映画化を視野に入れて制作に励みたいと思います
      2024/01/19
    • ゆーき本さん
      相馬推しの私 泣く!!
      相馬推しの私 泣く!!
      2024/01/19
    • ひまわりめろんさん
      わいはまだ読んでない!w
      わいはまだ読んでない!w
      2024/01/19
  • 下巻も非常に面白かったです。畳み掛けるような描写にハラハラドキドキしっぱなしでした。それぞれの登場人物が非常に丁寧に描かれていて、感情移入しやすかったです。結末も非常に満足のいくもので、心に残る作品になりました。

    • かなさん
      ペコさん、こんばんは!
      読了お疲れ様でした(・∀・)
      楽しんでいただけてよかったです♪
      次は「幻夏」ですね!!
      こちらもレビュー楽し...
      ペコさん、こんばんは!
      読了お疲れ様でした(・∀・)
      楽しんでいただけてよかったです♪
      次は「幻夏」ですね!!
      こちらもレビュー楽しみにしてます。
      2025/02/09
    • ペコさん
      かなさん♪おはようございます(^^)次は幻夏ですね!ほんと楽しみです。いつもお勧めありがとうございます。
      かなさん♪おはようございます(^^)次は幻夏ですね!ほんと楽しみです。いつもお勧めありがとうございます。
      2025/02/10
  • すごい作品です。映像が浮かぶような文章、ドキドキハラハラする展開、早く先が知りたくてページをめくる手が止まりませんでした。
    真相を突き止めた3人が、巨大企業と政治家による陰謀を暴くために動く。
    権力者って怖い…。

  • 下巻は上巻で仕掛けられた謎が解明されていく中で、大企業が雇った殺し屋の滝川や政治家の秘書の服部との攻防がなかなかの迫力で、文章が上手いからか頭の中で映像化しながら読めました。
    それぞれが何かを失いはしたけれど、前を向いて進める終わりだったのでよかったです。
    シリーズ2作目の「幻夏」は読んだので、3作目の「天上の葦」でまた鑓水、相馬、修司に会いたいと思います。

  • 修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の裏に、
    巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の存在を掴む。
    そこに浮かび上がる乳幼児の奇病。
    暗殺者の手が迫る中、3人は幾重にも絡んだ謎を解き、
    ついに事件の核心を握る人物「佐々木邦夫」にたどり着く。
    乳幼児たちの人生を破壊し、通り魔事件を起こした真の犯罪者は誰なのか。
    佐々木邦夫が企てた周到な犯罪と、
    その驚くべき目的を知った時、3人は一発逆転の賭けに打って出る。


    乳児の顏を壊死させる奇病メルトフェイス症候群。
    原因は大企業タイタスフーズが保育園に配った離乳食のサンプルだった。
    それを闇に葬るべくして起こったのが深大寺駅前の通り魔事件だった。
    上巻でどうしても違和感を感じてしまった真崎の金銭の要求。
    真崎の本当の気持ちが明らかになり涙が零れた。

    いくつもの伏線があり、事件の真相がわかるにつれ、
    先が気になって仕方なかった。
    鑓水が立てた作戦が上手くいくのか…。
    緻密に練られた計画が気持ちよくバシッと決まるわけではなく、
    次々とアクシデントにみまわれドキドキが止まらず苦しかった。

    産廃業界の闇・大企業の隠蔽体質・政界との癒着
    社会問題も沢山提起していて、これほどの多くを盛り込みながら
    ミステリーとして仕上げた構成力と筆力素晴らしかったです。
    とても素晴らしい作品で、読み応えもあり面白かったのですが、
    長かったーーー。疲れたーーー(笑)

    この三人のコンビ最高です!
    ずーーーっと、このコンビが活躍する物語を描いて欲しいです。

  • ダースベイダー・・・

    のような殺人鬼が、白昼の広場で人々を襲う。

    4人の命が一瞬にして奪われ、修司だけがギリギリ命を繋ぎ留めた。

    その光景がダイレクトに頭に浮かぶ。

    平和な小説を好んで読む僕は、その鮮やか?な描写に、読むのを止めようとも思ったが・・・。

    本作の醍醐味は、この殺人鬼がとにかく不気味に、有能に描かれていること。

    もう一つ、下巻早々にこの殺人鬼に殺められる真崎の、死して尚発揮されている存在感が、僕にとっての大きな魅力。

    修司、相馬、鑓水、中迫と殺人鬼・滝川の対決がスリルたっぷりだが、対決後の描写が、どうにも冗長に感じられて残念でならない。

    でも、フォロワーさんの薦めで読むことができてよかった。

    次作の『幻夏』も楽しみ。

  • #読了 #犯罪者クリミナル下 #太田愛
    やっぱり長編は、後半になるほど大勢の登場人物の相関図がはっきりして、俄然面白くなってグイグイ引き込まれる。
    ひたすら真実を追い、命をかける姿が勇敢で、でも傷だらけで儚くて人間らしい。筋書き通りにいかない所が逆にリアル。
    凄く面白かったです。

  • 通り魔事件による4人の犠牲者、メルトフェイス症候群という奇病を発症した124人の乳幼児たち、巨大企業グループタイタスフード、これらの結びつきと真相がわかってくるともう一気に読んでしまった。
    それぞれが一匹狼的な相馬、鑓水、修二、中迫だけど、チームワークで、自身が信じる正義を貫き敵に挑んでいく姿がかっこいい。滝川との攻防戦には終始ハラハラドキドキ。出来過ぎた終わり方でないのもかえってよかった。
    絶対「天上の葦」も読まなくっちゃ!

  • 期待感高めで読み始め、そのままのテンションで読了。
    1本のサスペンス映画を観終えたような満足感。太田さんの執筆力、凄いな。こんなに長いのに、中弛みなど全くなく、目まぐるしく場面が展開していく中に、しっかり人情劇もあって。
    読み始めたら嵌まること間違いなしなので、その意味では覚悟を持って読み始めるべし。

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著者プロフィール

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

「2020年 『彼らは世界にはなればなれに立っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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