- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041102961
作品紹介・あらすじ
隠された巨大企業グループの残忍な罪業。浮かび上がる一人の男の驚くべき犯罪計画。そして、謎を追う三人が犠牲者を救済するために一発逆転をかけて臨む、メディアと警察を駆使した奇策とは!?真の勇気と正義を問う、感動のノンストップ・エンタテインメント。
感想・レビュー・書評
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巨悪ですよ
いやそっちじゃなくて悪の方
きょ!あ!く!
(誰も何も言うてない)
巨悪との対峙!
なんともスケールのでかいお話しでした!
そしてスケールがデカいのに細かいとこの積み上げも隙がない
うーん、なんて言うかな
普通だとあちら立たすとこちら立たずみたいになるようなことをしれっと両立させてる
しかもひとつふたつじゃなくて
そんなとてつもない力量を感じました
クライマックスは圧巻の一言!
でもって映像を見てるような描写力
手がつけられんわ!
そして、スカッと終わらないところがまた良い
巨悪はまだまだ闇に潜んでニヤリとしてそうな終わり方
理不尽な「世間」にイラっとさせられる終わり方
このなんだかすっきりしない終わり方が、この物語が自分たちの住むこの現実の世界と地続きなってると感じさるのよね
この物語に描かれた世界は自分たちも目を向けなければいけないモノなんだって
そしてなぜ太田愛さんは2005年というちょっと古い時代を物語の舞台に選んだのかってのを考えるとこの物語がちょっとだけ変わった角度で見える気がします -
#読了 #犯罪者クリミナル下 #太田愛
やっぱり長編は、後半になるほど大勢の登場人物の相関図がはっきりして、俄然面白くなってグイグイ引き込まれる。
ひたすら真実を追い、命をかける姿が勇敢で、でも傷だらけで儚くて人間らしい。筋書き通りにいかない所が逆にリアル。
凄く面白かったです。 -
通り魔事件による4人の犠牲者、メルトフェイス症候群という奇病を発症した124人の乳幼児たち、巨大企業グループタイタスフード、これらの結びつきと真相がわかってくるともう一気に読んでしまった。
それぞれが一匹狼的な相馬、鑓水、修二、中迫だけど、チームワークで、自身が信じる正義を貫き敵に挑んでいく姿がかっこいい。滝川との攻防戦には終始ハラハラドキドキ。出来過ぎた終わり方でないのもかえってよかった。
絶対「天上の葦」も読まなくっちゃ! -
上下巻合わせて800ページ越えの超大作
途中だれることなく、最後まで面白かった。
特に下巻の仕掛けるところは、心臓に悪いくらいハラハラドキドキ。
疲れた体にはきつかった。
登場人物すべてにはっきりとしたキャラクターがあり、本の中にすぐに引き込まれる。
さすがドラマ「相棒」の凄腕脚本家 -
2023.5.29読了
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[貧困の反対語は裕福ではなく正義だ]
という以前読んだ本に書かれていた言葉を思い出した。この世はとにかく理不尽で、でもそれにいちいち反応していたら生きてはいけない。だからそっと見ないふりをする…そして忘れて時折自分と同じようなごく普通の人をやり玉にあげ、そんな鬱屈した自分を慰める。正義は果たされたと。
そんな理不尽がまかり通る世界ではない世界。慎ましく正しく生きる人達が報われる世界を思った真崎に涙した。そしていつか凍結臨~ただ走るためだけに走る列車~を私も見てみたいと思った。 -
上巻は抜群に面白かったが下巻のエピローグが長くてくどい。
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こういうエンタメ小説は感想が書きにくい。
めっちゃ面白かった、としか言えなくて。
ここで若者は「語彙力」なんて言っちゃうのか。
乳幼児を襲う奇病、保育園に配られた食品サンプル、
大手食品会社と政治家の癒着
白日の通り魔殺人事件。
結びつかないと思われている点を結び付けていく人達。
手に汗握りました。
映像を見ているようで、
というか映像に起こすために書いたみたいな感じで、
気持ちよく裏をかかれたり、
ヒヤヒヤしながら逃げたりした。
闇に葬られそうになったことが
明るみにでることによって
さらに戦わなくてはならないけれど、
それでも、よかったと思う。
小さな未来が見える生活はきっと明るい。
「天上の藁」のチーム誕生。 -
ノンストップで読んでしまった。
面白かった。
特に最後の病院シーンはよかった。
さすが人気脚本家、頭に映像が浮かびます。
他の本も読んでみたい。 -
読み応えがありました。ドキドキさせられっぱなし。そして理不尽と戦う姿勢に胸を打たれます。メインの3人が最高に魅力的。
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怒涛の展開、というのを体現したような下巻。どうやったらこんな展開を考えつくのか。
鑓水と修司がスーパーマンすぎた上巻に比べると下巻はやはりそううまくはいかない。
特に政治家と秘書がリアル。こういう人達が痛い目みる事ってないよなぁ、本当。
下手に勧善懲悪にならないところが良い。 -
なんとかどうにかうまくいきますように!とハラハラしながら読みました。おもしろくて続きが気になりすぎて、上下巻一気読みしました。
3人が出てくる次巻があるようなので、ぜひ読みたいです。 -
若干のモヤモヤはあったものの、勢いがあって楽しめました。脚本家の方の作品ということもあり、終始映像が目に浮かんできます。キャラのたった方々ばかりで、テンポ感がありました。滝川が印象的でしたね。こんな人、いるんですかね。
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先に2作目読んじゃって順番逆になっちゃったけど。
上下巻、あっという間だった。目まぐるしく時間も視点も変わるのにそれが全然気にならない。しかもストーリー二転三転。すごいなぁ。
怒涛の展開はエンターテインメント性抜群だけど、読みっぱなしで終わらないこの読後感。
しかも、このテイストで同じメンバーで続編もって、ほんと、すごいな。
理不尽な社会。信じやすく臆病で妬み深い国民性。
今、まさにドキッとするフレーズがたくさんあったな。
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企業と政治家の結びつき。
緻密な犯罪計画と周到な行動での事件解明。
今、隣で起こっているような事件の連続。
終始ハラハラドキドキで一気に読み上げた。
ここまで描ける日本人作家はなかなかいないと思う。 -
こんなに面白い話を書く人なのに、それ程知名度が無いのはなぜ?私が知らなかっただけ?
とにかくストーリーが凝っていて、最後までハラハラドキドキの連続だった。他の作品も是非読んでみたい -
滝川に見つかるだけなのに、読んでる僕が、恐怖を感じてしまう。見事に描かれている。面白いかった。ただ、ちょっと、描き過ぎではと思うところも。
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傑作です
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いくつもの物語が丁寧な描写で展開していく。下巻はさらに一気読み。通り魔殺人や政治家の不祥事など様々なテーマを根底に正義を問うサスペンス。本当に面白かった。
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先が気になり、興味深く読めました。ただ、そのわりになかなか読み進められなかったのは、文章が私に合わなかったのかなぁ^^; 終わり方がスッキリとは行かなかったのが残念。事の大きい小さいはあっても、こういう事って現実社会にも少なからずあるのではないかと思うと怖いです。
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久々に本当に読み応えもある小説で、本作がデビュー作とは信じられないほどの重厚さ、社会性、余韻もある作品でした。次作の「幻夏」もすぐに読みたくなりました。
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すごく読みやすくて一気に読めた。
映像化してほしい!! -
オーディブルで。
俳優さんの声がよかった。
読み応えがありました。
最後の方にもう一波乱あるのかな?とおもったけど、そうでもなくて、肩すかし。
ヤリミズは北村一輝のイメージ。
我々としては『幻夏』での映画化を視野に入れて制作に励みたいと思います
我々としては『幻夏』での映画化を視野に入れて制作に励みたいと思います