- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041103210
作品紹介・あらすじ
「あの日、あの瞬間がすべて。時間よ、止まれ」あたし、月夜は18歳。紫の瞳、狼の歯を持つ「もらわれっ子」。ある日、大好きなお兄ちゃんが目の前で、突然死んでしまった。泣くことも、諦めることもできない。すべてがなんだか、遠い-そんな中、年に一度の「UFOフェスティバル」が。そこにやってきた流れ者の男子・密と約。あたしにはどうしても、密がお兄ちゃんに見えて-。少女のかなしみと妄想が世界を塗り替える。そのとき町に起こった奇跡とは。
感想・レビュー・書評
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あーーー、なんだか凄く好きだなぁ…。
貰われっ子の月夜と血の繋がっていない兄・奈落の話。大好きなお兄ちゃんを亡くしてしまい、それを心から受け入れられない月夜。兄の死も、自分の想いも受け入れて成長する18歳の夏。
ありがちなテーマだけれど、それを桜庭さんらしい文章で綴ってあり、登場人物も魅力的でとても良かった。最後の方、少し泣けたし。読み終わって本を閉じて思った。
あーーー、なんだか凄く好きだなぁ…。 -
桜庭版古事記!
まぁ兄妹の恋愛とか、死者の帰還、とか、古事記じゃなくても世界の神話にはちょくちょくあるエピソードですが。
それをまとめて、まとめて、さらにふくらませて、こうなるのだなぁと。
最近の桜庭さんはちょっと文章がすかすかしているなぁと・・・・骨粗しょう症・・・・・敬遠気味でしたが、今回は、よし。 -
勢い良く読み終えてしまった。いろいろとぶっとんでる。すごくおもしろいと感じたわけではないけど、なんとなくもう一度読みたい。
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内容といい道具立てといい、決して私好みの感じではない。たぶん他の作家さんが書いていたら、さほど興味も惹かれずに「だから何?」とか思いながら半ば義務感で淡々と読み終わって、「うーん、なんか雰囲気はあったけど、それだけかな」っていう感想で★2をつけているであろう。
それなのに、どうしてここまで心惹かれるんだろう。最初の1ページを読んだ時から、そう思いながらぐいぐい引っ張られるように読んだ。著者の筆力? 私との相性? 切ないような、やるせないような読後感がたまらない。 -
すごく好き。
18、9歳の、あの何ともいえない不安定な日々と気持ち。切ないような甘いような。
そして生と死と。
特に後半は切なくなりました。
これだから桜庭さんの小説は大好きなんだ。 -
月夜は血のつながっていない兄の死とその理由を受け止められず、どんどん生と死の境界まで引きずられていく。アーモンド入りのアイスの味は、甘い死の味。最後は月夜をまわりの人たちがひき止める。なんだかんだいってこの世界は優しい。
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気がついたら本当にギリギリの場所に立っていて、全ての常識も日常もブッ飛ばしてしまう感覚。
引き上げられた時の安堵と絶望。
それでも生きて行く。愛する事。
そんな感覚を言葉に出来るなんて凄い。大好きな作品です。 -
10代の自意識過剰っぷりが憎たらしいくらい描かれている物語。
よくあるストーリーなら、そんな女の子が身内の死によって、周囲の人とのつながりを大事にするように…なんて流れになるけど、そんなことは一切なく、月夜は最後まで自分のことしか考えない(笑)。
それでも普通の女子なら所属してるグループくらいは大事にするものだけど、こんなに身勝手で今後は大丈夫なの?という感じ。
読んでて腹立つけど、確かに自分のことばっかり考えてる時代ってあったよね、と昔を思い出してみる。
著者プロフィール
桜庭一樹の作品






あら??
なにかちがう・・・?
と思ってよーーく見たら・・・
お名前から ('∀'●) を取ってしまわれた...
あら??
なにかちがう・・・?
と思ってよーーく見たら・・・
お名前から ('∀'●) を取ってしまわれたんですか!?
そうなんです!
ちょっと、スッキリしてみました(笑)
特に理由はないんですけど(^_^;)
これからもよろしくお願いします...
そうなんです!
ちょっと、スッキリしてみました(笑)
特に理由はないんですけど(^_^;)
これからもよろしくお願いします♪