- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041103418
作品紹介・あらすじ
孤島に建設されたミッション・スクール聖アリスガワ女学校。そこは日本随一にして、ヴァチカン直轄の探偵養成学校であった。探偵になるために日々勉強に励む生徒たち。そんな中、超難関と噂される、卒業のための最終特別試験が始まる。その問題は、校内にふたつある鐘楼に設置された密室において、二十四時間で主に最も近づくこと-つまりは奇蹟を起こすこと。苛烈な競争を勝ち抜いたふたりの生徒が幽閉され、特別試験がスタートするが…果たしてふたりの少女は、鐘楼尖端のおそろしい高さのラテン十字架に磔となって殺害されていた-!?前代未聞、究極の殺人事件の真相を暴くべく、ここに、"美しき神父"と"可憐な薔薇たち"の探偵合戦が幕を開ける。
感想・レビュー・書評
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バチカン直轄の女子校を舞台にしたミステリ。しかもこの学校、孤島だわ探偵養成学校の側面もあるわで、これって事件が起こらない方が不思議でしょう(笑)。
最終試験で起こる「奇蹟」にも似た不可思議な事件。なかなかのトリックでしたが、それ以上に事件を巡る個々の議論が読みごたえがありました。ハウダニットやホワイダニットやフーダニットそれぞれの視点から語られる真相と、この舞台だからこそ起こった事件の動機、そして学校に隠されたとんでもない秘密まで終盤はぐいぐい一気読み。そして今後の続編も気になるかな。
それにしても試験問題が……! 合格できる自信はないのですが。授業はちょっと受けてみたいなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まほろらしいロジックの積み重ねによるミステリーさすが。
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設定やら舞台やらはとても面白かったし、キャラも割とはっきりしていてよかった。
まぁ、ちょっと名前だけではなぜか覚えにくかったのは、造形描写が少ないからだろうか???
このメインの事件はとてもインパクトがあって良かったし、表紙のイラストが綺麗だったので満足。
ただ、謎解きはもう少しわかりやすくというか、納得できるものが欲しい。まあ、アニメとかでわかりやすくなればいいいかも。映像向きというか、それを想定して書かれたようなお話。
表紙の九条キヨさんのイラストが美麗です✨ -
まだまだ序章といったところ。
それぞれの推理方法は面白いが、発見時の状態にインパクトがあるので、そこからの展開が下降していくように思える。 -
160820読了。
設定や、中盤は面白いのだが、謎解きがつまらない。それと、突如挟まるネタが、おじさんが書いてることを猛烈に想起させ現実に引き戻される。興ざめ。
この人は全体を書いちゃダメな人なのかなぁ。
ディレクターとしては面白いと思うのだが。 -
話としては後だけど、こっちが1冊目なんだよね?
なるほど学園の設定がよくわかった。
うん、校長様も、パパ様もひどい人だ-。今日子ちゃんが怒り狂う気持ちはよくわかる。
面白いけどな!
カトリックの方は、読まない方がいいかもしれない(笑) -
読み始めた時は文章のくどさに慣れず、少し読んではしばらく放っておくの繰り返しだったのですが、後半以降は一気に読めました。
エヴァンゲリオンの影が見え隠れし、ところどころちぐはぐさを感じるので人を選びそうな文章だなと思いました。
フーダニット・ハウダニット・ホワイダニットにそれぞれ特化した三人の女の子が事件の謎を解明していく過程が面白かったです。 -
文章が合わず挫折。
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ん?エヴァかな?人類補完計画かな?枢機卿ってゲンドウなの?
なんて感想がいの一番に出てくるくらい、面食らった。確かに天帝シリーズでも、いきなり怪奇幻想じみた展開はあった気がするけど…
ミステリとして見れば、なるほどと思わせる機械的なトリックに、ロジカルな消去法で行われる犯人当て、意外性には欠けるが納得の動機、と見るべきところは有るのでしょうが、突出したものは感じられませんでした。が、それらが分離し、独立して尚、真相を指摘し得るという趣向には唸らされました。
「ぐるりよざ」を読むのが楽しみです。