のぞきめ

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著者 : 三津田信三
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年11月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103463

作品紹介

昭和も残り少なくなった、ある夏。辺鄙な貸別荘地にバイトに来た成留たちは、禁じられた廃村に紛れ込み、恐怖の体験をする…(『覗き屋敷の怪』)。昭和の初期。四十澤は、学友の鞘落から、自分の家には"のぞきめ"という化物が取り憑いていると打ち明けられる。やがて四十澤は、鞘落家を訪ねるのだが…(『終い屋敷の凶』)。

のぞきめの感想・レビュー・書評

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  • 中編。
    忌館、ついてくるもの、につづいて読みました。
    短編は二冊目だったので面白かったけど、少しパターンが解ってきて(好きだけど)刀城シリーズは今読むには長すぎて…
    予約していた本書は調度よかった。
    (以下ネタバレ含みます)
    …会合でしりあった男に、市井の民俗学者の残した「のぞきめ」に関する事柄を書いたノートを売りたいとほのめかされる。
    しかしそれが違法な形で入手されたとしり、固辞する。しかし、そのノートは後に件の学者から遺品として届けられる。

    内容を読んで驚いた。
    その話は以前趣味で収集した怪異話と同じ所に根がある、それ以前の話だった…
    最初に語られるのは作者が直接聞いた話、次に語られるのはノートに記してある話。

    最初に語られた話の因縁が次の学者のノートに綴られた話、という形だ。

    どちらもナニカにじっと見られる怪異に襲われ、不幸に見舞われていく。

    最初の話は貸し別荘にバイトにきて、巡礼の親子に会い、行ってはならぬ場所に行き、死者が出てしまう話。

    次の話は大学生だった学者が、奇妙で痛ましい境遇にいる友人の死をきっかけにその友人の郷里を尋ね、生前聞いたすさまじいほどの因習の真偽を探って行く話。

    根っこは一つだが、学者の経験談がなおおそろしい。
    廃村、儀式、贄、祠などなど、こんな雰囲気が好きな人にはこたえられない。
    ゲームの「零」思い出しました。
    ただ、ちょっと死にすぎ…あのひとたちまでも?

    小野不由実の「残え」や
    綾辻行人「another」を思い出しました。

  • 表紙に描かれた女の子が、読み始める前と後で全然違って見えてきます。
    むしろ読み始めたら、もう直視できません。
    この目が、あっちで、こっちで、見ているのです。

    序章に警告された影響は絶大。実際に覗かれている気がしてきます。
    同じ怪奇現象が起こった舞台を、違う時代で二人の人物が体験したこわい話。
    のぞきめの描写はゾクッとさせられました。

    ただ、これはホラーのままで終わった方が面白かったかな、と。
    ミステリとホラーの融合は三津田さんの持ち味で大好きなのですが、
    この題材は正体は不明なまま終わらせた方が面白かったと思います。

  • ただただ面白く、そして怖く、私の大好きな作品でした。
    物語は前後編で構成されていて村の怪異について現在と過去から語られています。そしてそのどちらもが一つの物語として成立していて、尚且つ、その二つが合わし読み通されホラーミステリーとして世界が完成する。そんなホラーと謎が100%楽しめる文句なしの大満足☆5本でした。

  • ホラーとミステリーの融合ということで、手に取りようやく読了

    サクサク読めて、めくる手が止まらなかった

    のぞきめというバケモノに纏わる逸話や事件を、考察していくが、金田一耕助バリの推理力と、想像力で読み終わっての疲れが心地よかった
    が、あくまでも主人公の推理。

    放置しないで、早くに読めばよかった

  • 『覗き屋敷』は、怖かった。
    隙間の怖さに、また取りつかれるかと思った。
    (s.キングの『子取り鬼』を読んだ後、20年近く隙間がダメだったから。)

    その頃に比べると、私も図太くなったので、取り越し苦労でしたが。

    『終い屋敷』の方は、一応頑張って読んだけど、長かった。

    表紙で期待し過ぎたかなぁ。

  • 読了、85点。

    **
    「BOOK」データベースより。
    昭和も残り少なくなった、ある夏。辺鄙な貸別荘地にバイトに来た成留たちは、禁じられた廃村に紛れ込み、恐怖の体験をする…(『覗き屋敷の怪』)。昭和の初期。四十澤は、学友の鞘落から、自分の家には“のぞきめ”という化物が取り憑いていると打ち明けられる。やがて四十澤は、鞘落家を訪ねるのだが…(『終い屋敷の凶』)。
    **

    作品の構成は作家三津田信三シリーズとほぼ同じ構成。
    三津田がかつての取材により知った怪異譚を小説に認めると冒頭で宣言した上で、作中作が展開され、最後に何らかの言及がなされるパターン。
    この構成は、作家三津田が言及する場面で作中作の盤外からのサプライズを与える効果があり、「刀城言耶シリーズ」では非常に効果的な活用をされている反面、ホラー小説として見ると、どうしても作中作の外側に引き戻される為に読者が感じる恐怖を減退させてしまっている印象を持つ。
    また著者がこの言及の場面で多くの場合作中作で語られたホラーの一部を論理的に解釈する、というミステリー小説的な要素を持ち込んでいる。
    この試みが成功した『厭魅の如き憑くもの』などではミステリー的な解決がホラー要素をより一層高める効果を発揮しているが、
    そうなっていない場合も多い。

    本作はどちらかと言えば後者に属するが、それでも作中作のホラー小説としての質が非常に高く特に第一部の作中作は終章で齎される解釈とは直接繋がっていないために読者の感じる恐怖が減退することがない。
    さらに作品構成として、序章、第一部、第二部、終章と第一部を読み終わった後作中作から引き戻されることもない為第一部で抱いた恐怖心をそのまま第二部へ持ち込めるのも非常に良い。

    第一部や著者の過去作からも、著者は人間が本能的に感じてしまう恐怖を文章に表すのが非常に優れていると感じてしまいます。

  • 「覗き屋敷の怪」「終い屋敷の凶」に共通する「侶磊村」の物語。鞘落家がかわいそう。最終的に全滅してしまったのは少女によるものなのか、どうなのか。

    祠と言われると、本当に小さいものを想像してしまうから、あまりイメージがわかなかったのかなぁ・・・

  • この著者にはよくあるパターンの話。
    話は作られた感が大きいんだけど、
    覗かれるという根源的恐怖を
    猛プッシュするので
    話に関係なくしばらく夜一人の時は怖い。

  • 図書館本。
    たぶんどなたかのレビューで興味を持ったんだと思うが忘れた。
    この作者はたぶん初読み。
    コワいかコワくないかでいうとそんなに怖くない。
    怖くはないが結構面白かったと思う。
    前半はホラー。
    それなりの怖さはあった。
    一番怖かったのは食器棚だな。
    さすがに怖いわ(笑)
    そして後半はミステリーっぽい。
    怖くはないのだが、徐々に謎が解き明かされてくる感は非常によい。
    しかし、結局のぞきめはいなかったのか。
    いや村にはいなかったがどこかにはいるのか。
    そこの半開きのドアの向こうかもな・・・

  • 貸別荘の管理人の三野辺さんはなぜ利倉さんたちを送ったときの態度が納得いかない…。
    一応伏線は全てひろってあるはずだけども、こぼれネタがあるように感じてしまう~

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