ローウェル骨董店の事件簿

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 334
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103593

作品紹介・あらすじ

第一次大戦の記憶も新たな首都ロンドン。クールな青年医師デリックは、戦地で傷を負い、検死官として働くように。それ以来、骨董店店主の兄デューイとの、微妙な距離を感じている。-そんな折、女優を目指す美しい女性が殺された。兄弟の不仲に心を痛める、童顔刑事エミールによって事件にひきずり込まれたデューイとデリックは、不本意ながらも協力しつつ、真相に近づいていくが…。

感想・レビュー・書評

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  • 初読作家さんの作品。
    うーん、自分にとってはライトだったかなぁ。
    骨董店の事件簿と言いつつ、舞台は全然骨董店関係ないし(笑)
    何か骨董にまつわる事件が起きるわけでもない。
    ただキャラクターは魅力的で、表紙もあいまってアニメなんかにすると映えるんだろうなぁと思った。

    途中の検視の技術は時代的に先進的すぎやしないか?という疑問が残る。第一次世界大戦後でこんなに解剖技術って発達してたのか否か…。

    二作目があるようなのでそちらも気になるけど、最後の同出版社から出てる他作家さんの妖気庵夜話も面白そう。

  • 骨董店があんまり絡んでこない事件簿でした。
    骨董店を営む兄が探偵役で謎を解くミステリかと思いきや…
    この本と並行して本格ミステリを読んでいたせいか、事件も少々物足りず。

    あと時代交渉はあってるんでしょうか?
    検死の風景などはとても現代的だし、1900年に発見された血液型がこの年で認知されてて、かつ臨床で活用されているとは思えない……
    参考文献の明記がない分、どうなのかなという疑問が残りました。

  • 題名に骨董店とあるが、それほど骨董店がストーリーにからんでこなかったのが残念。

    謎解きは主にローウェル兄弟の弟で検死官のデリックと、兄弟の幼馴染で童顔刑事のエミールの活躍で進む。

    ミステリーとしては結構よかったけれど、貴族探偵エドワードの方が自由でおもしろかったかも。

  • あららー。少しだけ意外な展開。キャラクターがみんな魅力的。

  • 推理という意味ではもの足りない感じだけれど、登場人物がみなそれぞれアジアがあって、長い間交流が途絶えていた兄弟が心を通わせ始めたのは何とも素敵なラストでした。

  • 最後の晩ごはんシリーズから、食べ物要素を抜いて、舞台を外国にした感じですかね。最初はもっと重い感じかなという読み出しでしたが、次第に明るさが出てきて、ストーリーもスッキリ進んでいき、読みやすかったです。

  • 短編集かと勝手に思っていたのだけれど、
    1冊を通してひとつのお話でした。
    キャラクターや人間関係が魅力的。
    時代やら言葉遣いやらはさらっと流せれば
    面白い一冊だったと思う。

    なかなか最初の掴みでぐっとくる感じではなかったけれど、
    キャラクターに慣れて読み進めると、
    兄妹の関係の変化や最後のブローチのエピソードなどで
    おおっ と思う感じ。

  • 謎よりもキャラ読み、雰囲気重視の小説。

  • 2015/10/22

    さらっと読めるお話。
    おそらくミステリ目当ての方には物足りないかと(自分は謎解きとかは特にしないので、そこはマイナス要素にはならず)
    昔は仲の良かった兄弟が戦争を期にすれ違ってしまっていたのが、殺人事件をきっかけに……な話ですが、兄弟のぎくしゃく具合や、それをどうにかしたい幼馴染のエミールが動いたりという流れが楽しめた。養い子のケイも素直で聡くて好感が持てる。

    『骨董店』とタイトルに入ってはいるが、骨董品要素はやや少なめで肩透かしをくらった気に。ブローチのお話は素敵でしたが、もう少し骨董にまつわる要素があったら良かった。
    どちらかというと、検視官である弟デリックの方が目立っている。

    著者の作品ははじめてではないけれど、こちらは表紙絵に惹かれた部分も多い。
    兄のデューイはイメージ通りでしたがデリックはわりと口調がぞんざいで、少し意外な印象。

    続編が出ているので、一作目であるこちらはまだ手探りかなと思う。
    二作目に期待。骨董要素とかこの時代のロンドンや生活描写とか多いと嬉しい。

    ところで勝手に文庫だと思っていたら大きくて驚いた。

  • 初読み作家さん。
    第一次世界大戦後のイギリスが舞台ですが結構抵抗なく読めました。
    自分の犯人推理があってたので満足です。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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