日本の選択 あなたはどちらを選びますか? 先送りできない日本2 (角川oneテーマ21)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041103692
感想・レビュー・書評
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2015
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・FTA…シンガポール、メキシコ、タイ、チリ、インドネシアと締結。サーモンが安くなったのも、チリ産が多い。FTAの恩恵。
・群馬県はこんにゃく芋の生産地。福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三、福田康夫、という4人の総理大臣を排出。日本一総理の多い県。
・ガラパゴス…日本は1億2700万人という人口があるがゆえに、国内向けでもある程度やっていける。国内で高性能になりすぎ、海外では通用しなくなること。南洋の孤島がであるゆえに動物が独自の進化を遂げたガラパゴス諸島になぞらえて揶揄している。
・橋本龍太郎元首相が断行した日本版金融ビッグバン…銀行、保険、証券の垣根を取り去り、他業種からの参入も認めた。国際競争に打つ勝つ体力をつけさせようとした。
・1990年太陽神戸と三井が、96年には東京都三菱が…と合併が続いた。バブル崩壊以降から2006年まで続いた業界再編の結果、三井住友、三菱東京UFJ、みずほの三大メガバンクが誕生。
・モラトリアム…借金を抱える中小企業や個人の住宅ローンの返済を猶予し、金利の支払いの一部も猶予する。亀井静香金融大臣が推進。
・スウェーデンは高社会福祉の国。自動車メーカーサーブを助けなかった。企業の救済はしないけど、個人は社会福祉政策で助けた。
・レアアース…先端技術になくてはならない、ハイブリット車や家電製品、パソコン、カメラなどで利用。生産量9割が中国。放射性物質が放出されるため、周辺の環境が汚染される。
・BOP…ベースオブザピラミッド。ピラミッドの下の層が巨大なマーケットとなる。
・自動車ブランドランキング信頼性一位はビュイック、2位はレクサス、本田、トヨタもアウディやBMW抜いて10位に入っている。
・第一次世界大戦のときは日本製品は「安かろう悪かろう」と言われていた。日本シャツもボタンが糊付けだったり。
・日本の人口…2005年を境に減少に転じる。5人に一人は65歳以上。
・日本の借金…900兆円。日本国債の95%は国内投資家が保有している。個人が持っているお金をひっくるめると1400兆円。
・いい質問からいい答えが出る・・・欠落したジグゾーパズルのワンピースを見つけて知りたいと思う。そういう思考回路が習慣として定着すると知識欲と理解の好循環が生まれる。
・事象Aを感想A’で終わらせるのではなく、足りないパズルのピースを見つけ、いい質問ができる人になる。 -
池上彰著。
課題を分かりやすく解説している点は池上さんらしい著書ですが、深掘りがモノ足りないです。 -
この著者の語り口を既にテレビで見てしまった読者ならば、新聞とテレビの副読本としての効用は高い。一つ一つのテーマを論理立てて簡潔に説明していくのは矢張りプロの仕業である。
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汎用性の高い家電ではなく、プラント関連や社会インフラをやっている東芝、日立、三菱はまだ生きている。
こういう高い技術力を生かせるかどうか。
原発はトイレのないマンション。
維新は最初からおとなしい案を出しても否定されて結果が小さくなるから、最初はとんでもないことを言う。 -
少し前の内容だが、10の興味深いテーマが掲載されている。社会保障と東京大学の秋入試、教育委員会のテーマがよかった。201404
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池上彰による、東日本大震災後に政治経済に付いて記述した一冊。
とにかくわかりやすく、知らない分野についても容易に知ることができる。
また、筆者の見識が見てとれる。 -
2012年の総選挙直前に出版された一冊。維新の会の虚構や相変わらずなかなか切り込めないところにもいつも通りズバズバ行きつつわかりやすく説明してくれるのはありがたい。
個人的には知っている内容が多かったが、改めて整理して問題提起してもらえると、そうだよなぁ、と思うのも事実なわけで。
このシリーズがいつまでも続くのは国民にとってよくないんだけど続きを読みたくなるという気持ちも出てきてしまう。