閃光スクランブル

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.60
  • (74)
  • (116)
  • (116)
  • (39)
  • (7)
本棚登録 : 1102
レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103708

作品紹介・あらすじ

5人組の女性アイドルグループ、MORSEのメンバー・亜希子は、年の離れたスター俳優の尾久田と不倫関係にある。パパラッチの巧は、ゲームに熱中するかのように亜希子のスクープを狙っていた。

MORSEに押し寄せる世代交代の波に自分を失いかけている亜希子と、最愛の妻を失くして、空虚から逃れられない巧。最悪と思われた出逢いは思いがけない逃避行となって…。夜7時、渋谷スクランブル交差点、瞬く光の渦が2人を包み込む―。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ものすごく興味があった。
    NEWSの加藤くんが書いた小説ってどんなだろう、と。
    一冊目が話題になるのは
    至極当然のなりゆきだろうけれど
    二冊目も出たということは
    それなりに期待してもいいんだよねと思った。
    ・・・くせに、甘くみてました。(苦笑)

    アイドルだったり、カメラマンだったり、
    それは自分がみている世界を描いているの?とどうしても思ってしまう。
    そのせいか現実感が増す。

    アイドルでいる気持ち、恋の隠し方、気持ちのよりどころ。
    違う場所にいるわたしにも伝わってくる。

    わかりあえる人がどこにいるのかはわからない。
    見つかってもいなくなってしまうことだってある。
    それでもまた出会えるといい。
    わかりあえる人がいるかいないかで
    日々の穏やかさは確実に変わるんじゃないかと思うのだ。

    • だいさん
      >ものすごく興味があった。

      いくつかレビューを拝見しました。
      ストレートな、感情の書き出しが、魅力的ですね。
      >ものすごく興味があった。

      いくつかレビューを拝見しました。
      ストレートな、感情の書き出しが、魅力的ですね。
      2013/10/07
    • macamiさん
      ☆ だいさん

      レビューを読んでくださり、コメントまで
      ありがとうございます。
      ☆ だいさん

      レビューを読んでくださり、コメントまで
      ありがとうございます。
      2013/10/14
  • NEWSシゲさんの小説二作目。

    書くうちに段々筆力をあげていった前作と違って、今回は最初から安定してますね。
    てゆーか、語彙が増えましたね!びっくりした!

    ゆったりと写真を現像する主人公の冗長なくらいの描写から始まって、格闘シーンや主人公二人の逃避行、クライマックスのスクランブル交差点でのゲリラ撮影、復帰した亜希子のライブシーンとドラマチックに、エンタメ要素たっぷりにお話が進みます。
    ラストは冒頭の自分の部屋に戻って、お部屋に飾られた写真、背中のタトゥーの描写があって静かにお話が閉じる。

    やっぱりシゲさんは小説と言うよりは映画寄りで作品を作っているのかなあ、という印象を受けたお話でした。
    こんなに静かに始まるエンタメ作品なかなかないもの。
    シゲの場合はそれが全くマイナスにならないんだけど。

    というわけで、今作も面白かったけど、エンタメ要素を重視してちょっと軽くなったかねえ…。
    格闘シーンとか、別に入れなくても良かったのに。
    若いファンの子が読むにはちょうど良いのかもしれんが、私はもっと重苦しくて良いかなあ。

    とはいえ二作目でここまで仕上げてくるとは想像以上期待以上。
    NEWSの活動もこなしながらこれだけの作品書けるって、本当すごいですよ、シゲアキ。
    渋谷サーガ第三弾にも期待してます。

  • 前作も「意外」と思いましたが、うまいんですよね、文章が。
    そしてアイドルであることの強みも活かしている。
    知識も豊富だし活かせるものはみな叩き込んでいる感じがします。

    構成に「ん?」と思うところはありますが、読まされてしまいます。
    どう締めるのかなこの話、と思っていたので締めがちょっと
    あっさり駆け足でまとめた感がありますが、それは作者がそう
    狙ったのでしょうね。

    全体的におしゃれなんだなぁ。若いなぁ。タイトルかっこいいなぁ。
    加藤シゲアキそのものという感じだなぁ。ファンではないんだけれども。

    今後の作家・加藤シゲアキに更に期待。

  • 人から勧められて手にした本。
    全体的にいい意味で若い感じ。
    発展途上で、著者の次回作に期待してしまうような魅力を感じる作品だった。

    前半に比べて、後半の話をもっと重点的に書いてほしかった。
    なんだか急展開過ぎて、いい設定の後半がもったいない!

    このような話を現役アイドルが書いているっていうのも、なんだか不思議。

  • 作家として見るなら面白くない。
    芸能人が書いたとして見るなら凄いと思う。

  • 面白かった!
    最初から最後まで、ノンストップ。2人どうなっちゃうの?ドキドキハラハラ。一気に読み終えてしまいました。

  • 〈うっすらネタバレ〉

    ぐっと目をひく装丁と、読みはじめの章で、すでに仕掛けが回りはじめているのだと。無声映画のような、静かな世界。止まった空気。たまらない空虚感に引き込まれながら読み進めると、だんだん空気が動いていく。登場人物たちの言葉や、描写されている音楽で。
    しかしそれでもなにかが足りない。それは何なのか。クライマックスで明らかになったときには、そうか!と思わず大きく頷いた。確かに、作品としてよく考えられている。終章は音も色も豊かに描写されている。表現力のある著者だなあと。
    今作も前作も、光や色を象徴的なアイテムとして用いる著者だからなのか、読んでいて映像として鮮明なイメージが浮かび上がる。かといって題材上映画にはできないでしょう。そんな点で小説の可能性の広がりも感じさせる。

  • 面白かった。
    読み終わってすぐの感想はその一言につきる。
    くらもちふさこさんの初期の頃の作品に似た雰囲気を感じたが、現役アイドルという強みはいかんなく発揮されていると思う。
    月並みな言い方になるが、「心の傷は誰にもわからない」ものなのだなあと改めて思う。
    ジャックオランタンは私にもいる。なにかしようとすると必ず私の耳元で「おまえにそんな価値があるのか?」とささやく。
    だからラストで亜希子がジャックの言葉を振り切ったとき、ぞくっとした。
    「覚悟」。なんて重い強い言葉だろう。そしてなんて美しい姿勢なのだろう。
    自分を貶めることで苦しみから目をそらしていた巧も、やがて新しい一歩を踏み出す。どんなときも、胸を張って新しい一歩を踏み出す人の姿は輝いている。

  • 不倫中のアイドル亜希子とパパラッチ巧。
    ひょんな事で二人の関係が交差し、逃避行をすることに。

    以前から気になっていたNEWSの加藤くんの作品。
    登場人物が芸能界の人というのは、ある意味取っ掛り安かったかも。実際もこんななのかなと考えたりもしました。
    巧と亜希子が交互に描かれ、心情が分かりやすかったです。
    巧の過去、亜希子のアイドルとしての苦悩、読みやすく最後まで飽きずに楽しめました。
    最後のスクランブル交差点のシーンは、情景が目に浮かぶようで、人物の動きがわかりにくいと思うところが何ヶ所かあったのですが、ここは上手いなと思いました。

    巧は背が高くワイルド系だったのですね。
    そのシーンに行くまで、背の低い細マッチョを想像してました。
    何故だろう(笑)

  • 小さな池井戸潤

    自分が身を置いた業界について虚構も上手く織り交ぜながらエンターテイメントに仕立て上げるその様はメガバンクの内部を描く池井戸潤の影が見える。”一般人”となるその専門の業界外の人に向けて興味と関心を煽り、空想の中の出来事とは違うリアルさを見せながらも憧れの光を残して描いた作品

全121件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。2012年1月、『ピンクとグレー』で作家デビュー。同作は16年に映画化され、大ヒットした。以降『閃光スクランブル』『Burn.-バーン-』(以上、渋谷サーガ3部作)と年1作のペースで執筆を続ける。最新刊は『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』。NEWSのメンバーとして芸能界でも活躍の場を広げ、近年はドラマやバラエティ、情報番組などに出演し、アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2018年 『傘をもたない蟻たちは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

閃光スクランブルのその他の作品

閃光スクランブル (角川文庫) 文庫 閃光スクランブル (角川文庫) 加藤シゲアキ

加藤シゲアキの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

閃光スクランブルを本棚に登録しているひと

ツイートする