閃光スクランブル

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103708

感想・レビュー・書評

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  • 人から勧められて手にした本。
    全体的にいい意味で若い感じ。
    発展途上で、著者の次回作に期待してしまうような魅力を感じる作品だった。

    前半に比べて、後半の話をもっと重点的に書いてほしかった。
    なんだか急展開過ぎて、いい設定の後半がもったいない!

    このような話を現役アイドルが書いているっていうのも、なんだか不思議。

  • 面白かった!
    最初から最後まで、ノンストップ。2人どうなっちゃうの?ドキドキハラハラ。一気に読み終えてしまいました。

  • 読みやすい!

  • 新年1発目~!加藤シゲアキの演技が好きなので絶対に面白いと思ったらやっぱり面白かった~!
    ただ読み始めがあんまり入っていかなくて、不倫してるのを追いかけ出してからが面白くてさくさくいけた。
    最後に刺青の絵がが載ってるんだけど、スクランブル交差点の撮影からのそれがただただ良かったねえとなった。あと疑問だけど読む本に1人は不倫する人出てくんのなんで??
    癖とは言え選ぶ本選ぶ本そんなんばっかりでおもしろすぎるw

  • アイドルの闇と再生のはなし。アイドルが書くアイドルの話は、妙にリアルなのか?ちがうのか?わからなくなる。オルタネートに比べるとイマイチだと感じてしまった。

  • アイドルの喜びや苦しみ、芸能界の魔力や中毒性が表現されていた。

    「飛行機と似てると思うんです、芸能界やマスコミは。空を飛んでいるのをしたから見るとすごくゆっくりに見えるけど、本当は時速千キロとか。そうでないと飽きられてしまうんですね」という亜希子の言葉が芸能界の様子をよく言い表せていると思う。

    大切な人を失って壊れ、そこから立ち上がり前を向いていく様子が描かれていた。後半、読み応えが良かく文章に引き込まれた。

    章が変わるごとに主人公が変わるので、違う見方から同じ出来事を知ることが出来た。
    逃避行の時、ふたりの過去やそれまで分からなかった所を知ることができ面白かった。

    ただ、最後2人がお互いに救われて新しい道に進んでいく場面がよくわからずそこを掘り下げてほしいと思った。

  • アイドル業をしている描写が興味深かった。全体的にはタイトル通り閃光みたいなイメージ。ただ最後の歌詞には何だか急に恥ずかしくなってしまった。

  • 加藤シゲアキの2作目(^^;)芸能界にありそうなアイドルと大物俳優の不倫、不幸な事故により希望を捨てたカメラマンが渋谷スクランブル交差点を舞台に自分たちの過去を乗り越えていくストーリーです。終盤、なぜだか2人で逃避行するのですが、ホンとはもっと大事な部分なんだけど、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。作者は誰をモデルに書いたんだろう?(゜∀゜ゞ)

  • 小さな池井戸潤

    自分が身を置いた業界について虚構も上手く織り交ぜながらエンターテイメントに仕立て上げるその様はメガバンクの内部を描く池井戸潤の影が見える。”一般人”となるその専門の業界外の人に向けて興味と関心を煽り、空想の中の出来事とは違うリアルさを見せながらも憧れの光を残して描いた作品

  • アイドルの亜希子は俳優の尾久田と不倫関係にあり、
    パパラッチの巧はそのスクープを追った。

    アイドルとしての自分の自信を失いつつある亜希子が心の支えにしていた尾久田。
    亜希子になりすましてツイッターをする人物。

    愛する人と子供を事故で失った悲しみに今も立ち直れないでいる巧の心の闇。

    追われる方と追う方が、いつの間にか互いの気持ちを吐露し打ち解け合うまで。

    キザだな、という感じ。
    でもなんだか、すごいな。

  • ステージの上の光と熱と圧倒的な時間を知ったら、どこまでも焦がれていくことになるのか。
    覚悟を持って「アイドル」たろうとあり続けて、そうであってもそれでも、「アイドル」でいることが辛くなったら、、、、

    帯の有川浩さんの評がとても私の気持ちにマッチした。
    あと、装丁がとてもきれい。
    ダリアの刺青も。

  • あまり明るい話ではないけど読後感は悪くない。
    香緒里とユウアがいい。

    渋谷の光景がすごくリアル。
    映像が頭に浮かんでくるから、
    なんとなくドラマっぽいのかなと思う。

  • テンポが良くサラッと読めました。偶然手にした前作「ピンクとグレー」がとても良かったので本書も読んでみようと思いましたが、前作のように読み終わった後もずっと主人公についてあれこれ考えてしまうということもなく、ラストも途中からわかってしまった感じでした。でも、登場人物が魅力的なこと、目に浮かぶような情景描写、言葉の選び方がきれいで丁寧なことは好感が持てました。

  • 亡き妻を忘れられず苦しむ、カメラマン・巧と、アイドルグループの一員であり、一人のメンバーが辞めたことでセンターとしての地位が揺らぎ始め不安を抱き始める亜希子。二人の語り手により物語は進んで行く。
    加藤君の本は二冊目。やっぱり上手いよ。彼は。芸能界という世界は、彼が今実際にいるところ。だからこそリアリティもある。しかし、それだけでなく、カメラの事や音楽、アイドル、映画…。様々な知識を勉強している。この貪欲さが嫌いじゃないと思った。
    そして、加藤君が属するNEWSもまた、紆余曲折あったグループだ。彼も、不安な時期を過ごした事も多かっただろう。芸能界という舞台は同じものの、前作とは雰囲気は違う。だが、物語を通して何だか陰鬱な空気が漂うところはやっぱ似てる。だけど、引き込まれて一気に読んだ。年下なんだけど、素直にすごいって思った。自作も楽しみ。

  • 大物俳優と浮気してるアイドルとそれを追いかけるパパラッチの物語。前半のスピード感がすごかったのに対して、後半は先も予想出来てしまって長いエンドロール後を見てるみたいだった。恋して、逃避行して、それでも応援してくれるファンがいて戻る場がある。そんなアイドルにとっての夢が描かれてる。
    比較して不安になって、努力して、自信を持ったと思ったら自己嫌悪になるというのは、同じ感覚だと思った。覚悟を持つしかないという最後の終わり方はかっかよくて好き。

  • NEWSの人とは知らなかった

  • 2014.11.14読了

    ピンクとグレーに続く、シゲの2作目!
    これも一気に読みました!

    辛くて痛々しいことが多いストーリーだけど、今回はハッピーエンドだと解釈しました。

    芸能界を舞台にして、光と影を書いてます。
    当事者だからこそ生々しい世界観が書けるのかなぁと。
    ただ、芸能界だからより濃く描かれるだけであって、どんな人生にも光と影があって、その中で葛藤して浮いたり沈んだりしながら生きてるんだよなぁと思いました。

    渋谷や長瀞の鮮明な描写、
    TwitterやFacebookといった現代を写した話、
    音楽、彫り師、映画、コーヒー等の深い世界観、
    細かく描かれていて、惹き込まれました。

    個人的には、ヴァン・ヘルシングについて、LIVEの中でも使われてるしシゲのお気に入りのネタなのかなぁと感じて興味が湧きました。笑
    あと柊については手越で脳内再生されて、シゲの小説でNEWSのメンバーが演じたら面白そうだなとか、NEWSファンとしての感想も持ちました。笑

    巧と亜希子の関係は少し無理矢理な印象を受けたものの、多一郎や香緒里のキャラはかなり好きでした。

    初めから少しずつ、どういうこと?と感じる伏線をはっていって、読み進めていくと明らかになる展開も好きです。
    曖昧な終わり方にせず、後日談が語られるのも私にとっては魅力でした。

    2作品を読んで、著者に対して感心と尊敬のようや気持ちが生まれています。
    第3作目のBurnも読むしかないですね!

  • やはりアイドルものなのね。面白かった。

  • 爽やかで軽くて読みやすい

  • 事故で奥さんをなくして写真を撮ることを怖くなってしまいパパラッチになった男と、アイドルとしての自分のあり方や意味について悩み、不倫をしている女がひとつの事件(事故)をきっかけに出会い、お互いに惹かれ合いながら恋をする話。

    パパラッチとアイドルという関係にありながらも男は女を助け女は男を救おうとする。

    男の背中にある刺青がなんとも言えずに悲しくいろいろなことを代わりに語っている気がして。

    前作ピンクとグレーより、読みやすくわかり易くてよかった。
    一気に読んでしまった!!

    アイドルだから、書けるものなのかなと思った。

著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加藤シゲアキの作品

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