- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041103777
作品紹介・あらすじ
古来、武をもって朝廷に仕えてきた大伴氏に、旅人、家持と、2代続けて歌才に恵まれた当主が現れた。愛妻の死、叔母・坂上郎女の支配に苦悩しつつ、家持は生まれながらの使命である『万葉集』編纂に奔走する。
感想・レビュー・書評
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万葉集を世に出すための様々な困難が描かれていて、史実だけでなく当時の人間の霊に対する姿勢や思想が非常に興味深く、面白かったです。
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篠崎紘一の新作「言霊」を読んだ。かなり面白い。最後まで一気に読み終えてしまった。「悪行の聖者 聖徳太子」も好きだが今作も素晴らしいと思う。スピリチュアリズム小説という非常に珍しいジャンルのようだ。
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がんばって、がんばって
なんとか半分読んだけど、最後までは読めませんでした。
このまま、保留でいつか残りを読むかな・・・ -
歴史物かと思って読んでみたら、怪異が満載だった。どちらも好きなジャンルだが、本作は登場人物やエピソードにあまり深みや魅力を感じず、特に前半は物語というよりは伝記を読んでいるようだった。わらわら出てきた怨霊も、この時代の怪異譚をそこそこ知っている人間が読めば、さほど新味を覚えないもので、せっかく面白い存在である万葉集の霊神も、ただ「はい!出てきました」といった感じにしか見えなかったのが残念。伝奇物としては闇の質感がたりず、この倍のページ数になってもいいからもっと話をふくらませて濃厚にするか、いっそのことすっぱりと歴史物で描いてくれたほうがよかったな……素材はとても魅力的なだけに、いろいろ惜しい。
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大伴家持が万葉集を作り上げた、ということを主軸にして、描かれた物語です。
おそらく、古今和歌集仮名序の柿本人麻呂が平城の天子と云々~のくだりから、平城天皇の時に世に出た、ということになっていて、最後は家持亡くなった後まで続きました。
家持が掘り下げられていると言うよりは、展開を追っている話だと感じました。
著者プロフィール
篠崎紘一の作品





