輝天炎上

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 169
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103784

作品紹介・あらすじ

碧翠院桜宮病院の全焼事件から1年後。東城大学の医大生・天馬大吉はゼミの課題で「日本の死因究明制度」を調べることに。取材を重ねるうち、制度の矛盾に気づき始める。その頃、桜宮一族の生き残りが活動を始め…。

感想・レビュー・書評

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  • 『ケルベロスの肖像』の裏バージョンともいうべき内容。正直、ケルベロスより引き込まれました。

    「第一部」(視点:天馬)
    公衆衛生学の実習研究で様々な医学関係者に聞き取り調査を行う天馬と冷泉。

    トップバッターは担当教授である清川司郎。
    そう、『ひかりの剣』で登場した清川吾郎の弟です。
    39-40歳の司郎君、なかなか大人でいい感じ~と思ってたら、その後の聞き取り調査で、

    「泣き虫司郎」(by島津)
    「ブラコンのボンボン」(by彦根)

    ・・・司郎君がすずめ四天王の写真を部屋に飾っているというのに、ひどいですよあなたたち。
    他にもAiを巡る『法医学教室』『内科学教室』『監察医務院』等、様々な人たちの視点がみられて、面白い聞き取りになっています。
    この研究を通しながら、碧翠院と自分のかかわりに向き合っていく天馬君。
    留年を繰り返し、回り道をしているだけあって、割と柔軟で『螺鈿迷宮』とは印象が異なります。

    「第二部」(視点:小百合)

    『アリアドネの弾丸』『ケルベロスの肖像』での小百合の暗躍がよく分かります。
    この人美人で才女なはずなのに、なんでこんなに歪んじゃっているんでしょう。やはり、隣に真っ直ぐなすみれが存在したからでしょうか。
    人を造るのは自分にあらず。周囲が自分を形成するのかもしれないですね。

    「第3部」(視点:すみれ)

    小百合に裏切られながらも、巌男先生が真の碧翠院の後継者として遺したすみれ。
    その恨みは大きく、かなりの粘り強さで小百合を追いこんでいきます。
    そして、この章で今まで「そうなのかな~」と疑惑を持っていた城崎の正体が判明します。
    小夜と城崎の出逢いは、なるべくしてあったものだったんですね。

    「第4部」(視点:天馬)

    『ケルベロスの肖像』のAiシンポジウムの日。
    天馬視点で展開。
    ケルベロスでスッキリしなかった事項がスッキリします。完全に内容が『対』になっていますね。

    そして、結局みな生き延びたようで・・・。
    エンドレスに続くんでしょうか。この因縁。

    期待以上に面白かったので、躊躇っている方は読んで損なしです。
    そして、私の中でメビウスの輪のような会話をする彦根の株が急上昇しました。
    ケルベロスの時から、次回は彦根が主役か?と思っていましたが、輝天炎上でもなかなか思わせぶりです。
    「なんであんなに弱っちゃっているんだ?」と気になって仕方がありません。
    こうして「桜宮サーガ」に取り込まれてしまうんですねぇ・・・。

  • 「螺鈿迷宮」のその後でもあり、「ケルベロスの肖像」の別視点でもあり。
    あまりにもいろいろ繋がりすぎてもはや新鮮味はゼロだけど、あの人とあの人がそんな関係だったなんてという驚きがいくつかあった。ほんとに見事にすべてが繋がった。
    冷泉深雪の髪形がツイン・シニョンだってことを何度も(ウザいぐらいにw)強調してたけど、あれは何のためだったのかなぁ?彼女の髪形がキーポイントになったところがあったかなぁ…。

  • ケルベロスの話の裏の巻。別の面からAIセンターの崩壊を描く。既に読んでいるのであらすじはわかるから今か今かと先に読みが進む。前読んだ話の補填になった。なるほど、なるほどでした。

  • 桜宮サーガ 一応ファイナルなのかな?
    「バチスタ」シリーズの完結作って帯には書いてありますね。 
    「螺鈿迷宮」の続編 かつ 「ケルベロスの肖像」のアナザーストーリー 
    そもそも「螺鈿迷宮」も「ケルベロスの肖像」もずいぶん前に読んだので、思い出し思い出し読んでました。 
    桜宮サーガの醍醐味は、その人間相関と過去の繋がり。 
    本作も期待を裏切らない出来です。
    (ケルベロスの肖像のアナザーストーリーだから当然と言えば当然でしょうか・・・) 
    久々に海堂尊を読みましたがやはり面白いですね。 
    桜宮サーガ未読の方は、「チームバチスタの栄光」あたりから読み始めてください。 

  • 桜宮市の終末医療を担っていた碧翠院桜宮病院の炎上事件から1年後。
    東城大学医学生・天馬大吉は学校の課題で「日本の死因究明制度」を調査することに。
    同級生の冷泉と関係者への取材を重ねるうちに、制度自体の矛盾に気づき始める。
    そして、碧翠院の跡地にAiセンターが設立され、センター長に不定愁訴外来の田口医師が任命されたことを知る。
    時を同じくして、碧翠院を経営していた桜宮一族の生き残りが活動を開始する。
    東城大への復讐を果たすために―。

    なんか、どんどんクレイジーな感じいなるね。ww

  • 螺鈿やケルベロスで読んだあの場面が出てきて、フラッシュバックしているような感じ。つながっている話を読むのは楽しい。桜宮病院はやっぱり東城大学を恨んでいたんだな。。。恨みを糧に生きるってちょっと悲しいな。

  • 後半が面白くない。
    螺鈿迷宮を読んでおく必要があったということ?

  • 前の話を忘れてしまったので今一だった。

  • 4.0 恐るべし海堂ワールド。桜宮姉妹の因縁が見事に収束します。これだからこのシリーズは止められません。

  • やはり海堂尊好きだなー。文体や言葉運びが本当に脳の隅々に新しい刺激を与えてくれる清冽な水のよう。ただ読む順番間違えたー。ケルベロスの肖像から読むべきだった…。

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著者プロフィール

海堂 尊(かいどう たける)
1961年、千葉県生まれの作家、医師。医師としての所属は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務(2018年3月時)。
2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同作はのちに『チーム・バチスタの栄光』と改題して出版される。映画・テレビドラマ化もされた代表作となった。

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