輝天炎上

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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103784

感想・レビュー・書評

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  • 碧翠院桜宮病院の復讐
    天馬大吉の側から見たケルベロスの棟の崩壊

  • 前作「ケルべロスの肖像」を医学生天馬大吉、桜宮小百合・すみれの視点から描きなおしたもの。「ケルべロス~」の種明かしといってもいい。「ケルべロス~」ではよくわからなかった点もこれを読むとわかるようになっています。
    海堂尊氏の小説は、単体で読めるものもあるが、ほとんどが過去の作品と様々にリンクしている。本作も「ケルべロス~」と「螺鈿迷宮」あたりを先に読まないと、さっぱりわからないということになります。
    ところで、天馬大吉のパートを読んでいると、海堂尊氏は若い人に関する描写があまりうまくないですね。しつこい。

  • 『ケルベロスの肖像』と対をなす物語。

  • 〈内容〉碧翠院桜宮病院の全焼事件から1年後。東城大学の医大生・天馬大吉はゼミの課題で「日本の死因究明制度」を調べることに。取材を重ねるうち、制度の矛盾に気づき始める。その頃、桜宮一族の生き残りが活動を始め…。

  • 「螺鈿迷宮」の続編。そして「ケルベロスの肖像」と同時期の別の視点から見たストーリー。
    そして随所に他の作品のエピソードが入ってますが、それは知らなくてもOKな気がする。
    「螺鈿迷宮」は先に読むことは必須でしょう。
    できれば同時期の「ケルベロスの肖像」も先に読んでおかないと、この話はわからないと思います。
    ちょっと「ブラックペアン1988」も関係しているか…?


    「螺鈿迷宮」は随分前に読んだので細かいことは忘れていて
    本を手放してしまったので、読み返すことはできず。

    確か医学生の天馬君が潜入そして患者になって、すみれ先生と…
    最後建物が炎上してそこから抜け出して生き残ったのが、小百合か、すみれか? という終わりでした。

    「ケルベロスの肖像」では、どちらが生き残ったかで対応が違う、というストーリーでした。

    ですが!
    なんと生き残りは……!
    そうだったのか!と数年前の「螺鈿迷宮」のことがこれを読んでスッキリしました。

    また、たまに登場する、城崎という男の正体もここで判明。

    「ケルベロス」での最後のシーンの声の正体とか。

    しかし、納得がいかない部分も。
    田口先生はなぜ、学生の天馬君をAi連絡会議のオブザーバーに指名したのか、
    レポートのことだけで、学生をオブに呼ぶような会議なのでしょうか、
    もっと格が高い会議かと思うのです。

    また桜宮家の双子の回顧も違和感が。

    でも、また何か続きの話がありそうな終わり方でした。
    まだ引っ張りそうです。
    でも、話がどこかでつながってるなので、読みますけれど(借りて)

  • 螺鈿迷宮の続編 兼 ケルベロスの肖像の兄弟作
    さすがに、ここまでくるとと思いつつ、読み切ってしまうのは面白いからか…

  • 海堂作品『螺鈿迷宮』の その後。
    前作がワタシの中で1,2を争う海堂作品なので、今作には期待と不安(尻つぼみにならないか)が入り交じり…。
    結果、前作以外にも他の作品エピソードが織り込まれていて、さすが海堂先生ですナ。
    まだまだ続きそうだし。

    ただ、最近の作品はどれもAi づいていて、ちょっとね…。
    センセの大事なお仕事だからだとは思いますが。。
    もっとシンプルな医療の話を今後に期待して!!
    海堂作品としては☆4ですが、一般的なレベルで言えば5+αです。

  • 「ケルベロスの肖像」の補完編でもあり、「螺鈿迷宮」に始まる桜宮サーガの完結編?でもある話。他作品との繋がりが多く、やはり海堂作品は刊行順に読んでこそ楽しめる。と言っても、まだ読んでない作品もあるので、全て読んでからもう一度読んでみようかな。個人的には、高評価の螺鈿迷宮の続編的要素が強かったため、輝天炎上も同様に高評価。

  • 7月-8。3.0点。
    螺鈿迷宮、続編。桜宮市のAiセンターを巡る物語。
    ケルベロスの肖像の、アナザーストーリーかな。
    悲劇の碧翆院一族の、結末。
    イマイチ感情移入できず。忘れている部分も多く、
    人間関係を思い出すのに手間取ってしまった。

  • 二番煎じって言う感じが拭えない
    視点は移動していても、起こった出来事は同じだもの

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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