- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041103920
作品紹介・あらすじ
北アルプス。麓に続く道で土砂崩れが起き、登山客らはホテルと山荘に閉じ込められた。子どもを亡くした過去を持つ夫婦、出動要請を受けたヘリコプター、山を知り尽くした男たち……上質のホラーサスペンス。
感想・レビュー・書評
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土砂崩れで麓から孤立してしまった山中で起こる数々の不可解な出来事や死に翻弄されるサスペンスホラー。
山という自然の中での出来事だからか、恐怖心が増す。禍々しく、得体の知れない悪意に蝕まれていく様が怖い。。寝る前に読むんじゃなかった。
エピローグがあって良かった。蝶が象徴的。
パニックに陥りそうな状況の中、必死に働き続ける山で働く人たちの姿も良かった。。 -
北林一光、最期の作品。
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死人が多過ぎです…
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山に入るのが恐くなりそう
オコジョや蝶々に出会ったらどうよ? -
人知れず起こった土砂崩れ。それは後に【漆沢大崩落】と呼ばれる大規模なものの序章だった。
北アルプスの山々に来る沢山の人たち。梓平ホテルの利用者、山小屋に集う登山者、キャンプに来ている者たちで賑わいをみせていた。しかし、夏の天候は変わりやすく、信じられないほどの豪雨が降り注いでいた。雷鳴が轟き、更に激しさを増す中、麓への道が土砂崩れにあったと皆が知ることになる。時を同じくして、耳にする幽霊などの怪奇な話。
最初にホテルに運ばれてきた怪我人を皮切りに、さらに不可思議な現象が加速度を増していく。死者が出るのも時間の問題だった。
この山の中で何が起こっているのか。
__この著者の山の描写は繊細で、一目で景色が目に映る。ホラー+閉鎖的シチュエーション味の作風。前作、前々作もやはり山の風景がすばらしかったのを憶えている。(鬼籍に入られたのは残念な限りである。)
まあ、山に登る意欲は持ち合わせていない。が、山の天候みたいに次に何が起こるかわからない時代。突然、次の日にはリュックを背負ってたりするかも。
なにぶん移り変わりが早い気分屋さんなのでw。、 -
故人となった作者のまさかの三作目。ファンとしては嬉しい限り。
前作に増してホラー色が強くなっているし、内容的にも賛否両論な作品だと思いますが、山の様相の描写には引き込まれます。
著者プロフィール
北林一光の作品





