SF JACK

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 284
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103982

感想・レビュー・書評

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  • 良かった。SF満載でした。
    こんなにいろんな人の文が読めて幸せ。

  • ハヤカワの『日本SF短編50』が歴代の傑作選なら、こちらは到達点……というにはやや小粒感はあるが、手堅くまとまった印象のある短編集。
    ベストは山田正紀「別の世界は可能かもしれない。」かな。

  • さまざまな作家によるSFアンソロジーだ。SF好きにはかなり豪華な顔ぶれなんだろうと思う。
    読みはじめて、自分ってSF苦手だったんだなぁ、と思った。理系というよりはきわめて文系、思想とか哲学とかの書物を読んでいるような気持ちになる。作品によっては物語というよりも抽象的な詩篇を読んでいるようだ。
    たぶんSFでは当たり前のロジックや修飾が慣れず、馴染まない。他のジャンルで発表された作品はいいな、と思った作者でも、SFになるとどうも苦手になるみたいだ。

  • 色んなお話があって楽しめた。中には「金出して買った本だから読まなきゃ」という義務感で読み切った話もあったが、それは個人の好みの問題で技術的に拙い小説だからという理由では断じてない。
    というわけで私個人の好みの話ですが、面白かったのは「黒猫ラ・モール」「楽園」「別の世界は可能かもしれない」「リアリストたち」「あの懐かしいセミの声は」「チャンナン」ですかね。
    「チャンナン」はよくある話でしたが、逆に安心して楽しく読むことができました。
    「黒猫ラ・モール」は直前の「神星伝」とのギャップも相まって楽しめたかもしれない…正直しょっぱなのウブカタさんがライトノベルのノリでちょっと困惑していたので。
    「リアリストたち」は怖い。なんか怖い。ネットやらバーチャルやらがこんだけ進化している世の中だから余計に怖く感じるのかもしれない。あ、でも電子図書が紙の本より爆発的にヒットしない世の中ならもう少し大丈夫かもしれないとも思う。

    知っている作家さんも知らなかった作家さんも色々楽しめてよかったなーと思います。

  • 「神星伝」
    シュピーゲルで、最後のライトノベルとうたった以上、この続きはないのでしょう。「ばいばいアース」みたいな雰囲気なんだけどな。
    短編だからか、スピードで読まされた感じ。長編だと世界観を取り入れるのに、一苦労しそう。この人のは、たいがいそうだけどね。
    入れば、没入感すごいけど、そこまでが大変なのよ。

    「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」
    火の鳥のあれに似てる。人類滅亡後、なめくじ文明ができるやつ。

    「楽園(パラディスス)」
    これが実用化されたとき、本当の自分ってどこにあるんだろう?って疑問がでるんだろうね。「銃夢」や「攻殻」の世界への入り口かな。
    リアルで接触している友人と、ヴァーチャルでしか接触しない友人とで、同一人物のはずなのに、別の人物ってコトになるだろうし。人間関係で、接する社会が多いほど、仮面を使い分けるものだけど、それを浮き彫りにいやおうなくされそうで怖い。
    今実用化されたら、他人を攻撃することしかしない人格のが、大量発生かな。そんな人は、この機能使わないか。
    これを、楽園とは呼べないねl。

    「チャンナン」
    最近、ゼルダの不思議な木の実(時空)やってるので、それとかぶってしまう。

    「別の世界は可能かもしれない」
    なんか気持ちわるい話だったな。
    ちょっと、ついていけないテイスト。

    「草食の楽園」
    理想郷テストに、外部からのウイルス迷い込んで~っていう、人間の本性をむき出しの、ぐちゃぐちゃした話のはず。
    でも、ラストシーンがラブラブで困っちゃいます。理想郷は失敗して、社会も崩壊してるんだけど、ラブラブで。
    ごちそうさま。

    「不死の市」
    一番入り込めなかった話。

    「リアリストたち」
    「楽園」と同じようなテーマかな。ネット依存というか、ネット肥大の現在を、皮肉っているようにも感じました。
    この話の世界って、技術の進歩とかでなくて、精神の落ち着きどころだから、一番身近な世界なのかもしれない。

    「あの懐かしい蝉の声は」
    なくしたものは、二度と戻ってこない。当たり前だけど、忘れがち。前だけ見て進むときって、たいていそうなんだ、って感じさせられる。
    一番、切ない話だ。

    「宇宙縫合」
    合わせ鏡が思い浮かんだ。違うんだけどね。
    何度も繰り返して、破断点を治すのに、そのイメージだったもので。過去のツケは未来で、じゃなくて。未来のツケは過去で?ん?

    「さよならの儀式」
    ペットを擬人化して可愛がりすぎる人と、それを好ましく思わない人の齟齬って、こういう感じかな、と思う。
    自分は、どっちつかずです。可愛いと思うけど、鬼のように可愛がりはしないし。鬼のように、邪険にもしないです。

    「隠態の家」
    SF?伝奇じゃない?

  • 冲方丁『神星伝』☆☆☆☆
    吉川良太郎『黒猫ラ・モールの歴史観と意見』☆☆☆☆
    上田早夕里『楽園(パラディスス)』☆☆☆☆
    今野敏『チャンナン』☆☆☆
    山田正紀『別の世界は可能かもしれない。』☆☆☆
    小林泰三『草食の楽園』☆☆☆
    瀬名秀明『不死の市』☆☆☆
    山本弘『リアリストたち』☆☆☆
    新井素子『あの懐かしい蝉の声は』☆☆☆☆
    堀晃『宇宙縫合』☆☆☆
    宮部みゆき『さよならの儀式』☆☆☆☆
    夢枕獏『陰態の家』☆☆☆
    叙情的なSFアンソロジーと言える。

  • 読み応えのある一冊。

    短編の中に無理やり押し込んだ感のある作品もあり、読んでいて少し窮屈な部分もあった。
    しかしながら、流石の作家陣だけあり満足度は非常に高かった。

  • 新井素子さんを読みたくて。うん、らしい。
    SFだよ。

  • ちょっと時間がなくて、新井素子さんだけ読了。

  • なにもかもを超えて、あなたのことを知りたい。
    すでにある沢山の枠、壁、溝、境界を超えたい。
    その思いを抱いて私たちは今日も均一な肉の殻の中で多様化していく。

    沢山の切り捨ててきたリアル。
    これからも無意識に切り捨てるであろうリアル。
    もうないリアルな世界に人は憧れ、嫌悪を抱き生きてく。

    なにも困ってなんてない。
    マジョリティよりなにかが多すぎても、何かが少なくても。
    その世界はとても豊かで、穏やかだ。

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著者プロフィール

新井素子

一九六〇年東京生まれ。立教大学独文科卒業。高校時代に書いた『あたしの中の……』が第一回奇想天外SF新人賞佳作を受賞し、デビュー。八一年『グリーン・レクイエム』、八二年『ネプチューン』で連続して星雲賞を受賞、九九年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞した。他の作品に、『……絶句』『もいちどあなたにあいたいな』『イン・ザ・ヘブン』『銀婚式物語』『未来へ……』など多数。

「2019年 『ダイエット物語……ただし猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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