ノックス・マシン

著者 :
制作 : 遠藤 拓人 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
2.87
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本棚登録 : 882
レビュー : 166
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104156

作品紹介・あらすじ

上海大学のユアンは国家科学局からの呼び出しを受ける。彼の論文の内容を確認したいというのだ。そのテーマとはロナルド・ノックスが発表した探偵小説のルール「ノックスの十戒」でだった…。異形の奇想ミステリ集!

感想・レビュー・書評

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  • このミス2014の1位の作品。

    表題でもある「ノックス・マシン」と「ノックス・マシン2」を合わせ、4作品の短篇集。

    ノックス・マシンの2作品は、ミステリー好きとSF好きのツボをくすぐる。(シュタインズゲート好きにもw)

    他の2作品は物語的に面白くない。読者に向き合わず作者自身に向き合っている感じ。

    海外ミステリーやSFに造詣が深い方は本作品を存分に楽しめるのかもしれない。
    私は残念ながら海外ミステリーはあまり読まないので、このミス1位の理由を射抜けない。
    残念ながら。

  • ミステリ好きのためのSF小説。ミステリではない上に、なかなかマニアックなので、このミス1位だから読んでみようという気持ちで読まない方がよい。

  • 同じ新本格でもどっちかっつーと有栖川とか島田とか派なワタクシ。法月は結構アウェイ。法月ファンってこんなに物理チックなリテラシーが高いのか⁈ビックリ。
    ▪️「ノックスマシン」"ノックス場における中国人ルールの奇妙なふるまい"だって(≧∇≦)物理用語を駆使して大風呂敷広げたオチが、主人公マターの第5戒かよ〜。
    ▪️「引き立て役倶楽部の陰謀」往年のミステリーファンへの大盤振舞い! しかもACが残した未発表原稿の体裁を採るヘイスティングスの手記という、メタメタな構造。
    ▪️「バベルの牢獄」ページの表裏に文字が印刷されている本、という形態って電子書籍に席巻されないでほしい〜
    ▪️「論理蒸発ーノックスマシン2」主人公の元カレがヴェトナム人テロリストが、<マウントオリーヴ>って(≧∇≦)最後は自己犠牲の浪花節にオチちゃうところが法月のトンガリ具合の甘い所か。

  • あとがきによると「本格SF」。
    ミステリのランキングでは高い評価を得るが、ブクログでの評価は低め。作品を読むと、納得!
    海外の古典ミステリ作品が好きな人でないと十分に楽しめない作品でしょう。
    ノックス、クリスティ、クイーンの知識は必要不可欠。
    ある程度分かると、「引き立て役倶楽部の陰謀」とか楽しめるはず。

  • 数理文学解析という学問の発達により紙媒体の書物が消え行こうとしている世界で、ロナルド・ノックスの『ノックスの十戒』の秘密に迫る「ノックス・マシン」
    名作と呼ばれる探偵小説に出てくる探偵の助手たちが構成する会合においてある推理作家の処遇を検討する「引き立て役倶楽部の陰謀」
    あるデータ世界にとらわれた者の脱出劇「バベルの牢獄」
    紙媒体の書物が消え行こうとしている世界において、電子書物が論理的な発火をはじめる「論理蒸発ーノックス・マシン2」

    どれも推理小説ではなくSFですね。
    いわゆるミステリ小説ではなく注意が必要。
    内容はミステリマニアによるミステリマニアのためのお話で、ドマニアの方向けかと思います。
    今では古典と言われている推理小説なら諳んじられるなんてレベルの方は狂喜してお読みになるのでは。
    そこそこかじっている向きも楽しめないことはない。

    一番ドキドキしたのは「バベルの牢獄」でした。
    いろんな視点があるものだなと驚きました。
    どのお話も着想が面白く、物理学には拒絶反応を起こすほどであってもわかんないところは適当に飛ばして(ぇ)受取れるところだけ受取って楽しみました。
    万人向けではないと思われますが、あっと驚くお話をお探しならこれで決まりでしょう。

  • SFミステリー「双方向タイムトラベル」
    読み始めは、壮大なドラマの始まりに心がワクワクする気がします。
    ノックスのいる1929年2月28日の過去へ行くのか。
    もし未来の人類が、本当にタイムマシンを発明したら、誰も探偵小説の謎解きなどには振り向かなくなってしまうだろう。どんな謎めいた犯罪が発生したところで、警察は事件の起こった時間まで逆戻りして犯人を現行犯でとらえることが出来るからだ。
    もし犯人がタイムマシンを使いこなせば、アリバイや密室、どんな不可能犯罪だって思いのままだ。
    探偵が事実の真相を見破った後でも、過去に戻っていくらでも現場状況や手がかりを作り替えることができる。
    そのような万能の道具を用いることが、フェアプレイの名に値するだろうか?
    逆に一見不可能犯罪に見える物語が、不可能であるから探偵小説が面白いのです。

    作家法月倫太郎の妄想小説なのか?
    それとも古典名作探偵小説の書評ともいえる。
    改めて、著者の古典名作小説の造詣の深さが伺える。
    探偵小説マニアの話題作?
    物理学的な要素が含まれているため、僕には難解でした。

  • なんというか、こんなミステリもあるのか、というのがまず第一の感想。すごく分かったような顔して読んでいたけど、理解していたとは言い難い感じ。それでもスゴさは感じる、という謎。SFとミステリとパロディを足して割って何かが余ったような本でした。

  • SF仕立てのミステリ短編集。戦前、戦中、戦後の英米ミステリーへの慈愛に満ち溢れた作品ばかり。
    「ノックス・マシン」
    末尾に続編があるがシリーズものとして面白い。ミステリへの愛情とタイムマシンが程よくブレンドされてて楽しい一遍に仕上がっている。
    「引き立て役倶楽部の陰謀」
    ちょっと英米ミステリに詳しくないと面白くないかな。アガサクリスティとヴァンダインとエラリークイーンを読んでいれば何とか付いていける?
    「バベルの牢獄」
    難しい。実験的試みとしては評価されるべきなのかな?でも鏡文字って読みにくいことおびただしい。
    「論理蒸発ーノックス・マシン2」
    ノックスマシン完結編。面白い!面白いよ!もっと続けてくれたらいいのに。人格をデータ化してコンピュータ内に送り込む。最近よくある話だけれどエラリークイーンの国名シリーズに重ねる処が素晴らしい。国名シリーズ、いっぱいあったな~。

    本読みを自称するなら一度はハマるミステリー。高校時代図書館に創元推理文庫があったので読み漁りました。ただ卒業とともにサッパリ。
    また読まなあかんな~。

  • 「バベルの牢獄」読んで、えっ?おおっ!って思った。とりあえずペラペラ確認して重ねてみたりしますよね。
    「引き立て役倶楽部の陰謀」が好き。海外ミステリを全くと言っていいほど読まないので、ヘイスティングズ大尉のこともよく知らなかったけど、ちょっとポワロのシリーズ読んでみたくなった。

  • ミステリーマニアならニヤニヤしちゃうんだろうな。でもわりと好き。
    私がもっとミステリーに造形が深くなってから、また出直したいです。

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著者プロフィール

1988年10月、『密閉教室』でデビュー。

「2017年 『7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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