正義のセ 2

著者 : 阿川佐和子
制作 : 荒井 良二 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年3月26日発売)
3.59
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  • 本棚登録 :241
  • レビュー :43
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104231

作品紹介・あらすじ

検事になり4年目の凛々子は強姦事件を担当。その頃、同期の順子が不倫騒動から退官することに。さらに父の浮気疑惑も。恋愛、仕事、生き方を深く考えさせられた凛々子は事件に対し結論を出すがミスを犯してしまう。

正義のセ 2の感想・レビュー・書評

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  • たとえば──読んだ読者が百人中百人とも面白かったという感想を述べる作品など、この世には存在しないだろう。
    人間、感性は人それぞれだし、誰にでも好き嫌いがある。
    読みやすい文章が好きだったり、
    ジェットコースターのようなストーリーが好きだったり、
    伏線をたっぷり張り巡らせた謎解きが好きだったり、
    或いは文章の表現そのものが好みだったり
    と百者百様である。

    私はどちらかというと文章表現に重きを置くほうだ。
    地の文の表現や比喩、或いは登場人物個々の会話の現実感など、自分の感性に相容れないものはなかなかとっつきづらい。
    純文学然としたいたずらに難しい表現も閉口するし、エンタメ色満載のあまりに安易な表現にも辟易する。

    今、私の中でベスト3の作家を挙げろといえば、40年来のファンである樋口有介、次いでは辻村深月、そして朝井リョウになるだろうか。
    (旧くは、平井和正や高木彬光、五木寛之、北壮夫、宮部みゆき(これは今でもだが)なども好きな作家たちだった)
    この三人の新作が出るときは胸がわくわくする。

    それを踏まえ、阿川佐和子氏のこの小説を考えると、いかんせん文章が軽すぎる。
    心理描写も、上っ面をなぞっているだけでかなり浅い。
    ストーリーも平坦で、マンガやドラマを見ているような気分だ。

    正義を志し、女性検事になったはずの凛々子であるが、その正義感があまり伝わって来ない。
    周りの登場人物も、バブル時代の名残に浸りながら、凛々子に想いを寄せる検事の神蔵守など、「本当にこんな軽い検事がいるの?」と疑いたくなるほどちゃらちゃらした大学生程度にしか見えない。
    この小説の肝であるはずの強姦事件も、本来ならもっと切実でシリアスな事柄であり、取調べにしても、より真剣になると思われるのだが、何故か軽さしか残らない。

    そんなわけで途中で読むのをやめようかと思った。
    ところが一転──。
    凛々子が裁定した被疑者が実行犯ではなく、凛々子は冤罪事件に関係することになる。
    しかもその事実が世間に知られるきっかけが、小学校時代に仲の良かった有人との再会という興味深い展開になった。
    つい先ほどまで読むのをやめようとおもっていたのだが、事ここに至っては、この話の続きを読まずにはいられない。
    そこで、続編の三巻をすかさず図書館に予約を入れてしまった。

    くれぐれも言うが、この小説は一巻と二巻の途中までは、ありきたりのストーリーとあまりに平易な文章でそれほど面白いものではない。
    ところが、二巻の終わりから急に展開が変わって興味をそそる。
    私と同じように感じた人も多かったのだろう、一巻、二巻は予約が結構多かったのに、三巻は格段に少ない。
    二巻の途中で挫折した人がかなりいたに違いない。

    文章とキャラクタ造形の甘さは、喉の奥に魚の小骨が突き刺さったようでどうしても好きにはなれないが、結末は興味深い。
    三巻に期待したい。

  • 下町の豆腐屋の娘、凛々子が検事となって成長していく姿を描くストーリー。

    1作目だけ購入し、2・3作目が一気に出て、それは図書館で借りよう、
    と決めてしまったのだけれど、2・3方が面白かったです。
    2・3は話が続いているので、同時に揃えて一気読み体制を
    作ってから、2を読み始めることをオススメします。

    「正義のセ 2」
    今回は、強姦の話なので、凛々子の正義感ハンパない。
    しかし、冤罪?
    そして、昔の同級生に記事書かれて窮地に
    3に続く。

    「正義のセ 3」
    最後の頃、凛々子の実家にて。
    そら豆くんのところでは、感動。よかったね!
    同期の神蔵くん、笑えるけど可哀想過ぎる!
    楽しく読めたけれども、どうもしっくりこないのが、
    凛々子の「正義感」

    法律に携わる人間だからか、自分の周辺の人に対して杓子定規的
    ・そら豆くんと妹の縁談に迷惑がかからないように、そっと家を出て籍も抜こうとする
    ・その為に、気を寄せている同僚・神蔵くんの籍に入れてもらおうとする
    ・舞い上がってる神蔵くんに、説明をしてない。
    ・妹の破談は凛々子のせいではなく、よりを戻せたら、
     神蔵くんとの入籍して欲しいと言った理由も言わぬまま「帰りなさい」

    検察官として、というか まず人として、どうなんでしょう。
    これが正義なんでしょうか。困惑してます。
    深いところは気にしないで読むべき、娯楽小説、と思えばいいでしょうか?

    ★をつける基準として、楽しんだことと、人として… とプラスマイナスして、3つくらい。

  • 1巻とは違った出だしで、なんだかゾワゾワするような内容。のほほんとした雰囲気はどこへやら。結構きつい出来事だった、この2巻は。
    凛々子頑張れ!そして神蔵が男前すぎる!(笑)
    早く3巻を読まなくては。早く読んで早くスッキリ終わりたい!

  • 2018_03_21-033

  • 【最終レビュー】

    図書館貸出・文庫本有。

    〈4月(春)クール地上波連ドラ:日テレ系・水10枠『正義のセ★』〉

    *公式サイト

    https://www.ntv.co.jp/seigi-no-se/

    ―原作本・2冊目―

    凛々子に立て続けに襲いかかっていく

    〈崖っぷちの連続〉

    ある事件を軸とし、この裏側で展開されていく

    『様々な駆引・攻防等…』

    +:彼女の親友の謎めいた行動・家族間のささやかなギクシャク

    が同時進行といった流れ。

    相原事務官も本格的に表舞台に出て行くものの

    事務官という立場柄、一歩引いた視点で物事を捉えていること。

    =表情・心情的描写がベース。

    特に今回、この点において明確に現れていて、彼の人柄にもそのまま直結しているなと、私的にはそう感じ取っています。

    +:家族も大事にしているといった共通項も…

    それでもって、前面に立たない中でも、さり気なく、凛々子をサポートする姿勢も。

    今回の一番のポイントとしては

    〈油断大敵〉

    〈思い込み・決め付けの怖さ〉

    〈凛々子の欠点(内側に秘めた性格そのもの)を通して見えてくるもの〉

    〈公判部の仕事の裏側〉

    〈ミスをした後、どう向き合い、改めてどう捉え直していくかという姿勢〉

    といった

    [日常的にも直結しうる欠片の数々]

    物語全体を通して、より明確なメッセージがしっかりと秘められていた印象でした。

  • 検事になり4年目の凛々子は連続強姦事件を担当。
    許せない犯罪なだけに入念な取り調べをするが、同じ頃に同期の順子がスキャンダルに巻き込まれ検事を辞めることに。
    さらに父・浩市の浮気疑惑で家族は大騒ぎ。
    女性にとっての恋愛、仕事、生き方を深く考えさせられた凛々子は、強姦事件に自信を持って結論を出すのだが…。
    (アマゾンより引用)

    読みながらにして、「え!?それで起訴しちゃう??」って思うくらい安易に起訴した気がしたけどな(笑)
    3巻に続いてるから早く読みたい(o`∀´o)
    けど、まだ貸し出し中
    しかし、この家族が好きだな、私
    楽しそう(笑)

  • とても読みやすかったが短く、物足りなかった。

  • 2015年3月西宮図書館

  • 2014.12

  • 親友の裏切り。人の心は読めないもんだ。

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