逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 164
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104477

作品紹介・あらすじ

伊集院静が描く、松井秀喜の心の軌跡。

感想・レビュー・書評

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  • 松井選手がジャイアンツに入ったころから交流があるという伊集院静さんによるエッセイ。松井さんの人柄がよく伝わってきます。タイトルにもあるとおり、逆境に立っても、真摯に自分のやるべきことを積み重ねていった松井選手の人間としての凄さが、あらためてよくわかりました。

  • 20160723 こうして読んでみて初めて偉大な事に気づく。自分が人を、正しく見ているか?何をベースに人を判断するのか。いろいろ考えさせられる。

  • 直木賞作家の伊集院静氏が、初めて出会ったプロ6年目の1998年から、米大リーグを引退した翌年の2013年までの15年間に亘る、松井秀喜の心の軌跡を、二人の交流を通して描いたもの。
    私は松井選手のファンで、松井選手のことが書かれた本のひとつとして本書を手に取ったが、本書は、ルポライターが有名スポーツ選手の活躍の様子を書いた書籍とは少々趣を異にするものであった。
    本書には、まず、伊集院氏が見、感じた、松井選手の“美しい生き方”が余すことなく描かれている。松井選手が大リーグ挑戦を表明したときに、伊集院氏は週刊文春に「戦後、日本がアメリカに送り出すもっとも美しい日本人」と題して、「感動した。と同時に、切なかった。感動したのは、私がこれまで知る限り、若いスポーツ選手が、一時間二十分余り、正確な美しい日本語で、その心中を誠実に語ったのを初めて見たからだ。切なかったのは、これほどファンのことを思い、チームメイトを気遣い、日本の野球界に礼を尽くし、己の望みを通すのに、命を懸けるとまで口にしたことだ。・・・」という文章を寄せたのだそうだが、そうした思いを抱く伊集院氏にして書き得たものであろう。
    そして、本書が異なるもうひとつの点は、伊集院静(と奥さんの篠ひろ子)と松井選手の心の交流が随所に描かれており、相手が野球界のスーパースターであることには関わらない、男と男(人と人)の心の交流の素晴らしさを感じられることである。
    爽やかな小説を読んだような読後感の得られる一冊である。
    (2013年5月了)

  • 119

  • 松井選手がもっと好きになった。昔の映像を見直した。すごい人だ。

  • 783.7

  • 心優しきヒーロー、ヒデキ・マツイと作家伊集院静夫妻との交流を軸にまとめたエッセイ集。伊集院さんの奥様(篠ひろ子)が可愛いなあ。羨ましい。
     さて、読売巨人の原監督の後継者は松井で決まりらしいが、これほどまでの人格者にしがらみの多い巨人軍監督の責務を背負い込ませていいのか、疑問。心がキレイな人としては、ミスターの秘蔵っ子でもあり、クリーンなイメージそのものである分、勝てば官軍、負ければ賊軍の監督稼業はなあ・・・。

  • 松井秀喜は父と約束して以来、人の悪口を言ったことがないそうだ。ニューヨークタイムズには”謙虚さを胸の中に持つスター”と書かれた。

  • 「逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方」
    伊集院静が見る松井秀喜。


    伊集院静。静と言う名前だけで、静かな文章を書くのだろうなと前々から思っていました。私の中で静かな文章とは、形容詞の使い方が綺麗な文章のこと。


    形容詞の使い方が綺麗と言うのは、物事を表現する上でそれ以上でもそれ以下でも無いぴったしな表現を使うこと。ぴったしな表現を使うから情景が頭にスッと浮かぶ、と私は思っています。


    つらつら静かな文章について述べて参りましたが、果たして、伊集院静は静かな文章を書くのか、ということですが、その結果は、本書を読んでご確認を。


    因みに、私としては静かな文章だなと思いました。ノンフィクションなのだから寓話を読んでいるような感覚を味わう訳が無いんですが、どうも松井秀喜が寓話のキャラクターに思えて仕方が無いんですよね。こんな風に思わされるなんて、伊集院静が松井秀喜をぴったりな表現で援護しているからに違いないw


    さて、少し内容に触れると、本書は松井秀喜のアメリカでの挑戦に迫ったノンフィクションである。挑戦と言っても、伊集院静が松井秀喜が如何に人間として成熟しているかをファンとして書き手として年上としてごりごり書いているので、肝心のヤンキースでの挑戦があまり描かれていない気がしますw


    とにかく本書を読んで分かるのは、伊集院静は松井秀喜との時間を思う存分楽しんでいると言うこと。どんだけ好きなんだよと言うレベル。しかし、そこには尊敬があるところが大人である。まぁ、たまにグイグイ行き過ぎで引いたけどw


    もちろん、伊集院静がぞっこんになるのも分かると言うものです。だって松井秀喜は、実に人間味のある人なのだから(と私は勝手に思っている)。


    松井秀喜、実に会いたい人です。

  • 感動する。イチローとは違うヒーローだったんだなと思う。

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著者プロフィール

1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている

「2017年 『さよならの力 大人の流儀7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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