人外境ロマンス

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 170
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104729

作品紹介・あらすじ

理想通りの素敵な彼。しかし、彼には裏の仕事が!?(かわいい狙撃手)さみしい少年時代、たったひとりの友達は、人を殺す妖怪だった(いとしいくねくね)。ヒトと、人外の存在のせつない恋と謎を描いた連作集。

感想・レビュー・書評

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  • これ、すごく好きです。
    タイトル通り、人外であるものたちの出てくるロマンス、6篇。

    「かわいい狙撃手」
    「つめたい転校生」
    「うるさい双子」
    「いとしいくねくね」
    「はかない薔薇」
    「ちいさいピアニスト」

    どれも好きなのだけど、特に好きなのが「かわいい狙撃手」。
    一本目からキュートでキャッチー♪
    狙撃手の正体が文字通りかわいいんです。本当にかわいい!

    そして「うるさい双子」。
    人外のものは妖怪なのだけど、この妖怪がメインで取り上げられたお話って初めてでした。
    夢がとても幻想的で哀しい。
    夢の中ででも会いたい人。夢でしか会えない人。
    出てきて嬉しい、だけならいいけれど。

    もうひとつ「いとしいくねくね」。
    くねくね、って何だろう?
    くねくねという言葉と、もたらす災厄から思い浮かんだ怪物はいるのだけど、あぶらげ好物では、絶対ない。見た目(?)も違う。
    と、気になって思わず検索してしまった。ほうほう、都市伝説なのね。
    お話は、切ないけれど余韻があって好きです。
    ハッピーエンドならもっと好きになるのだけどなぁ。


    北山さん初読み。
    好きか地雷かの両極どちらかだと「クロック城」を長く積んでいるのだけど、これを機会に読んでみようかな。

  • 以前、フォロワーさんにおすすめいただいてからずっと読みたかった本をやっと図書館で見つけて借りてきた。
    人間と人外の可愛いロマンス物語。人外だけれど怖さとかはなく、こんな事が本当にあったら楽しそうと思うような内容。文章もとても読みやすく面白かった。漫画化されたら似合いそうな感じ。
    特に双子の話は、本来の妖怪(枕返しと言えば『ゲゲゲの鬼太郎』のEDで見たおどろおどろしい姿が浮かぶ…)のイメージをかなり覆すもので良かった。

  • 短篇6作からなる、切なかったり微笑ましかったり寂しかったりする、人と人ならざる者の淡い恋の話。 表題作はないが、文庫化した際には「つめたい転校生」となっていた。
    北山先生は、ほわっとした掴み所のない魅力を持つ男の人の描写が上手い。見つめる女性の視点を書くのが上手いというべきか。
    ミステリー色が濃いのは「つめたい転校生」と「はかない薔薇」

  • タイトルからはどこか一抹のおどろおどろしさを感じるかもですが、中身はとてもでポップで純粋な、人と人でないものの、恋の短編集。
    ほんのり悲しかったりさびしいお話もありますが、トータルの印象はとてもあたたかで、優しい雰囲気だったな…。
    すきです。

  • まさにタイトル通りの内容。短編集でどの話も良かったけれど「いとしいくねくね」が一番印象に残った。オチは何となく想像していたが、最後の一行が非常に切ない。「ちいさなピアニスト」はまさかまさかの展開。良い意味で期待を裏切られたけれど、ほのぼのしていて良かった。

  • 私はハッピーエンドが好きです。
    なので、この本読んでてとても、うん。
    なんというか。

    恥ずかしいっすね。
    人に恋をするとか一目惚れとかだれかを想うとか。
    全くわからないのです、私。
    なので、なんというか疑似体験的にそんなことを読んで、恋する人の考えを見て。
    うわぁ甘酸っぱいってこういうことかー。
    となってます今。

    短編集ですが、中では「はかない薔薇」が好き。

  • タイトルの通り、「人間でないもの」と「人間」のロマンスの短編集。かわいいキュンキュンから、少しゾワっとくるものまで、同じロマンスという題材でも、とても幅広い。私はきちんと読んだのは2編だけで、あとは流し読みしてしまいました。この作家さんの文章は好みだし、「人でないもの」もいいのですが、恋愛ものが苦手というのが所以。

  • 『私たちが星座を盗んだ理由』に続いて2冊目の北山猛邦さん。
    『私たちが~』に比べるとブラックな感じが薄まり、恋愛要素が増える感じです。

    ・かわいい狙撃手
    オチはなんとなく途中で読めましたが、彼がどんな人でも彼が好きだ! という気持ちを貫く主人公が前向きで良かった。

    ・つめたい転校生
    ↑の話の男女の立場が逆転したかのような感じで、今度は男の子が謎の少女の正体を探る。
    話の終盤まで転校生の正体は魚なのかと思ったら雪女だった。

    ・うるさい双子
    シオネとハルという双子が出てきますが、私はシオネ派です(割とどうでもいい感想ですがw)。
    この二人が何故睡蓮荘にいるのか。何故ハルだけが軟禁状態なのかは解りませんが、人外が視点になっている箇所があり、前2作に比べると人外が良くしゃべり、考えていることまで解るという違いがあります。

    ・いとしいくねくね
    「つめたい転校生」で雪女が出てきましたが、どちらかと言えば本来の「雪女」に近い話。
    物語の中盤で、くねくねが今、誰に扮しているかの見当はついた。

    ・はかない薔薇
    「薔薇を抱えて右往左往する堅物の男性」をひたすらイメージして切なくなった。
    この本の中で一番ミステリー要素が強い話。

    ・ちいさいピアニスト
    叙述トリックの一種だと思います。
    あの人は実は人外かもしれない……と追いかけている主人公こそが実は……という構成。

    全編通して、人外と人が(ほんのり含む)恋愛関係になるんですけど、人外世界と人間界が微妙なバランスで隣り合っている感じがいいなーと思いました。

  • 淡い恋色な人外物語

  • 『私たちが星座を盗んだ理由』が面白かったので似たようなミステリ短編集かと思いきや若干のミステリ風味って感じだった。まさに人外境ロマンス。読み終わってから表紙見ると美しさにため息が出る。
    でもこういうのに出てくる人外って結局美形しかいないんだよな。こんなところでも※は健在。じゃないと綺麗な物語にならないからかな。

    ・かわいい狙撃手
    オチに驚く。これを読んでみて好きなら読み進めても楽しめそうだし、収録作品の最初にふさわしい。
    ・つめたい転校生
    切ない。某女王がチラついた。
    ・うるさい双子
    本筋と関係ないところが切なくてつらい。
    ・いとしいくねくね
    何故くねくねは恐ろしく見えたんだろう。オチの予想はついてしまった。
    ・ちいさいピアニスト
    あからさまなミスリード、なんだかずるい。

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プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビューする。
代表作として、デビュー作に端を発する『『瑠璃城』殺人事件』(講談社ノベルス)などの一連の<城シリーズ>や、『踊るジョーカー』(東京創元社)などの<名探偵音野順の事件簿シリーズ>、『猫柳十一弦の後悔』(講談社ノベルス)などの<猫柳十一弦シリーズ>がある。

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