偽文士日碌

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 76
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104736

作品紹介・あらすじ

後期高齢者にしてライトノベル執筆。芸人とのテレビ番組収録、ジャズライヴとSF読書、美食、文学賞選考の内幕、アキバでのサイン会。リアルなのにマジカル、何気ない一コマさえも超作家的な人気ブログ日記書籍化!

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の貫禄がwww
    ロシアンルーレットの経験が数回あるんじゃないかという相変わらずの極道親分顔。

    作家だけでなくバラエティに出たり役者をしたりと、マルチに活躍する筒井氏が書いたブログを(多分殆ど)そのまま掲載したエッセイ。

    割と似たようなことが繰り返されてる日記なのにイヤに読ませる。
    出演したテレビ番組の感想、嫌煙ファシズムへのボヤキ、時事ネタ、震災などが時代(つっても4年くらい前まで)を感じさせる。

    "後期高齢者"と書かれてる筒井氏だけど、年齢の近い人達が次々と亡くなっていき、それを書き綴る箇所がいくつかあるけれど、同年代ゆえの寂しさがひしひしと。

  •  よく食べ、よく飲み、よく吸い、とにかくよく働く筒井さんの日記集。作品の裏話はもちろんだけど、私がよく見ている出演番組の裏話も読めるのは嬉しい。また、筒井さんが同じ関西圏の人のため自分の行ったことのある場所が出てきたりするのも楽しかった。私としては、超作家的な日常を知れたのも良かったけれど、たいていどこへ行くにも一緒の奥様とのやり取りから円満さを伺うことができたのも収穫だった。

  • 著者の日常が書かれているだけなのだが、なぜか面白い。
    奇をてらった登場人物やストーリーに頼ることなく読ませる、ということは、文体そのものの面白さなのだろう。おかずなしでも美味しい究極のごはんのようなものかも。

  •  ブログをまとめただけの本だが、出版業界や著者の友人たちが実名で登場し、作家のふだんの生活ぶりが垣間見えて、そこそこ興味深い。本に収録されている日記以降も含めてプログで読めるので、わざわざ買う必要があるかどうか。

     喜寿を迎えてなお多忙な日々を送っている。それにしても著者も書いているように「なんでこの歳になって、俺はこんなに人気があるのか」。それは、時代がようやく筒井康隆を受け入れられるようになってきたからではないか。最近はやや毒が抜けているかもしれないが、アナーキーでニヒルで貪欲な気質は、大衆に迎合する姿勢とは正反対でもてはやされるのだろう。

     神戸と東京の二つの自宅を往復する優雅な暮らしぶりや豪勢な料理の数々がこれでもかと登場し、すさまじい健啖家・愛煙家ぶりを発揮しているが、不思議と上から目線にならないのは、資源ゴミを出す日を忘れたりと人間くさい面が書かれていたり、奥様への愛情・気遣いがにじみでているからだろう。

     学生時代のアルバイトで、氏のある作品の校正をしたことがあるが「なんていう発想の作品なんだ」と感嘆したことを覚えている。氏が企画したベティ・ブープの映画祭も懐かしい。

  • 旅、食事、酒、テレビ出演、そして執筆。すべて実に旺盛。

  • ASAHIネット運営の「笑犬楼大通り」の
    日記コンテンツ「偽文士日碌」を書籍化したもの。
    今日現在 web 上で、 2008 年 6 月 27 日から
    2013 年 10 月 28 日までの日記が公開されているので、
    そちらを読めばよろしい。

  • 七十後半でありながら、恐るべき活動量、健啖さ。執筆、旅行、酒、煙草、美食。ストレスないのが健康の秘訣とのこと。マッサージをよくしているのも効いているか。
    大江健三郎と良くはがきをやり取りしている。井上ひさしも死んでしまった。この三人はよく読んだなあ。
    美味食べまくり、正月は高級ホテル宿泊などの完全ブルジョア生活にあこがれるかどうかは微妙だが、筆者にとってはこれが一番ストレスがないのだろう。長生きしてほしいものだ。

  • パワフルな日常に感動。筒井康隆の日記、大好きです。

  • ウェブで公開している著者の日記をまとめたもの。ウェブだとどうしても全部読む気にはなれない(読みにくい)のだが、これはこれで一気読みできてオモシロい。作家と編集者との付き合い方など参考になるそうなならないような。

  • 何が面白いのか分からないまま読み進めていくうちに読み終わる頃には面白かったと言わされる憎たらしい本です。

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著者プロフィール

筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年大阪市生まれ。日本を代表するSF作家の一人と目され、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称されることもある。
1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1993年に断筆宣言を行ったことは大きな話題になった。1996年断筆解除後には、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞、2010年に第58回菊池寛賞、2017年毎日芸術賞をそれぞれ受賞。2002年には紫綬褒章も受章している。
代表作のひとつ『時をかける少女』は度々映画化、アニメ化され、多くの読者に愛される。ほか『日本以外全部沈没』、『文学部唯野教授』、『旅のラゴス』、『残像に口紅を』などは機会あるごとに話題となり、読み返されてきた。

筒井康隆の作品

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